人気急上昇中のフランス・ジュラ産の『プルサペルリポペット』【今週末、持っていくならこの1本】

ナチュラルワイン愛好家の平野由希子さんおすすめの1本は『プルサペルリポペット』。ナチュラルワインの聖地・ジュラのワインが人気急上昇中。
おすすめしてくれたのは
料理家 平野由希子さん

料理家 平野由希子さん

ひらの ゆきこ●ワイン好きが高じて、ナチュラルワインのネットショップ(https://cuisineetvin.stores.jp/)を開く。2015年フランス農事功労章シュヴァリエを叙勲。

『プルサペルリポペット』

『 プルサペルリポペット 』

ナチュラルワインの聖地で育まれたチャーミングな赤

薄紅色にたゆたう液体からフレッシュなさくらんぼやクランベリーの香りが立ちのぼってくる。みずみずしい果実味にあふれながら、味の骨格はしっかり。華やかさも申しぶんない。「こういうワインのことをワイン愛好者の間では“薄旨(うすま)”と表現します。フランス・ジュラ地方らしいワインです」と料理家で、ナチュラルワイン愛好家の平野由希子さん。

 自然派のワインは世界的にブームだが、なかでもジュラ産は注目の的。「ジュラはナチュラルワインの聖地です。フランスでも最小の栽培面積の産地であり、生産者はスターぞろい。少量生産なうえに、人気急上昇で手に入れにくい。その希少さが人気に拍車をかけています」。


「プルサペルリポペット 2023」は、「プールサールというジュラ独特のブドウ品種を知ってほしくて」と平野さん推しの一本。このブドウは果皮が薄いのでロゼにように淡い色調になり、果実の香りが繊細で、しっとりと落ち着いたワインになる。軟らかな舌ざわりでさらにエレガントさを増す。生産者はジュラの新進気鋭の生産者、ジュリアン・マレシャル。23歳という若さで「息をのむようなすごいエネルギーを放つ土地」にジュラで出会い、ワイン造りを始めた。「彼の造るワインは個性的でチャーミング。ワイン好きなかたに赤ワインをお持ちするなら、王道のものより気軽だけれども希少、満足感のあるプールサールはおすすめです」。穏やかな味わいが和食やお鮨にもよく合う。「これからの季節、いちじくとトレヴィス、生ハムの赤いサラダと。色も味わいもぴったりですね」。

ジュリアン・マレシャルは、ナチュラルワインの先駆者で あるピエール・オヴェルノワの薫陶を受ける。今でもリリ ース前のワインをまずオヴェルノワに飲んでもらうとか。

ジュリアン・マレシャルは、ナチュラルワインの先駆者であるピエール・オヴェルノワの薫陶を受ける。今でもリリース前のワインをまずオヴェルノワに飲んでもらうとか。「サペルリポペット」とは古いフランス語で「驚き」を表す。プールサールとかけたジュリアン流の言葉遊びだ。’23年は、暑い年ながら果実の軟らかさがより表現されている。

「プルサペルリポペット 2023 ドメーヌ・ド・ラ・ボルド」750㎖ ¥10,780
お問い合わせ BMO株式会社 ☎03・5459・4334

合わせて読みたい
Follow Us

What's New

Feature
Ranking
Follow Us