さいとう みなこ●文芸評論家。編集者を経て’94年『妊娠小説』でデビュー。その後、新聞や雑誌での文芸評論や書評などを執筆。『忖度しません』『挑発する少女小説』『出世と恋愛』『あなたの代わりに読みました』ほか著書多数。近著に『ラスト1行でわかる名作300選』(中央公論新社)。
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実力派作家が描く、原爆の記憶をつなぐ物語『13月のカレンダー』など3冊【斎藤美奈子のオトナの文藝部】
今話題の本を文芸評論家・斎藤美奈子さんが紹介。今月は、広島の原爆をモチーフにした宇佐美まことの小説『13月のカレンダー』、同作家の『るんびにの子供』、’24年にノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会による『被爆者からあなたに いま伝えたいこと』の3冊をピックアップ。