まだ間に合う! 50代の「歯並び」は矯正歯科のワイヤー矯正で確実に治そう

歯並びを整えるには歯列矯正が基本。大人になった今こそ、進化した矯正技術に頼るのがおすすめ。ただし、アラフィーからの矯正は慎重に臨んだほうがよいので、メリット、デメリットを知っておこう。

大人こそ進化した矯正技術に頼って

教えてくれたのは

歯科医、歯学博士 照山裕子先生

歯科医、歯学博士 照山裕子先生

アニコム健康寿命延伸財団代表理事。東京科学大学非常勤講師。厚生労働省歯科医師臨床研修指導医。最新の医学データに基づいたわかりやすい解説が人気。著書に『“食べる力”を落とさない! 新しい「歯」のトリセツ』(日経BP)などがある。

医師の技術で確実に治す

【ワイヤー矯正】

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歯にワイヤーをつけて歯並びを整える矯正法。

自己管理が不要で、計画どおりに治療が進みやすい

歯列矯正で一般的な方法がワイヤー矯正。

「ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる器具を歯に装着し、ワイヤーを通して歯に適切な力を加え、徐々に歯を動かして並びを整える方法。歯の表面にワイヤーをつける表側矯正と、舌側につける裏側矯正があります。

専門の知識や技術をもつ医師が行うので確実で安全な矯正法で、さまざまな歯並びに対応。自分で取りはずしはできませんが、自己管理の必要がないぶん、計画どおりに治療が進むのが利点」(照山先生)。

表側矯正

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歯の表側にブラケットをつけてワイヤーを通し、歯を動かす矯正法。装置が目立つのが難点だが、さまざまな症例に対応することや、医師が操作しやすいので裏側矯正より処置時間が短いのが利点。

■ 見た目 歯の表側に装着するので目立ちやすい

■ 衛生面 食べカスがたまりやすい

■ 費用  全体/約60~130万円 部分/約30~60万円

■ 期間  2カ月~1年程度

メリット:あらゆる歯並びに対応。裏側矯正より処置時間が短い。

デメリット:装置が目立つが、最近は透明や白など目立ちにくいものも。

読者の体験談

歯科医から歯が傾いてきていると指摘されたため、下の歯を矯正中。今さら?と思いつつ、歯並びが整うと今後の歯を守ることになるといわれたので始めました。

(58歳・会社員)

 

矯正をしたら歯並びがきれいになったのはよかったけれど、歯の揺れが気になるようになった。いずれインプラントにする必要が生じるかもしれないが、自分の歯をできるかぎり使いたい。

(55歳・パート)

裏側矯正

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歯の裏側にブラケットをつけてワイヤーを通し、歯を動かす矯正法。舌側矯正ともいう。矯正をしていることが人に気づかれないのがメリット。表側矯正より処置がしにくいので、処置時間が長め。

■ 見た目 歯の裏側に装着するので目立たない

■ 衛生面 歯磨きをしにくい

■ 費用  全体/約100~170万円 部分/約40~70万円

■ 期間  5カ月~1年程度

メリット 矯正をしていることを人に気づかれにくい。

デメリット 表側より費用が高い。慣れるまではしゃべりにくい。

読者の体験談

自分が亡くなって棺に入るときに出っ歯が目立つのがいやだったのと、他界した両親を見ていて、最後まで自分の歯で食べられなくなることの悲しさを実感したので矯正を決意。現在、裏側矯正中。

3年経過して、かなり口もとの印象が変わってきた。ただ、軟らかいものしか食べられないのと、会話が多い日は口内が靴ずれのようになるのがつらい。

(52歳・自営業)

ATTENTION!

矯正歯科に行く前に気をつけたいこと

アラフィーで矯正をするなら歯周病リスクとの兼ね合いが重要。そのためクリニック選びにも注意点が。

「矯正専門の歯科には、歯周病などの一般歯科治療は行わない医師も多いです。年齢に応じたリスクを考慮し、一般クリニックとしっかり連携してくれる医療機関を選びましょう。ふだんのかかりつけがある場合は、そこから矯正専門医を紹介してもらうのも手です。虫歯のチェックも含め、矯正が可能かよく相談しましょう」。(照山先生)

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