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【アラフィーの「更年期」白書〈まとめ〉】更年期世代の”リアルな声”から専門医が教える対策まで
女性の健康が注目されるようになり、昔より更年期の話もしやすい環境になったけれど、いざ自分のこととなると「?」がたくさん。隣のアラフィーは体とどう向き合っているのか、リアルな声を通して更年期の過ごし方を探ります!
「更年期不調」に戸惑う人へ。どんな症状がある?治療はいつまで続ける?高尾美穂先生からアドバイス
産婦人科医・高尾美穂先生
そもそも更年期とは?
更年期症状は、なぜ起こる?
読者193人に聞きました!
今、更年期の症状を感じていますか?
どんな症状が出ていますか?
ホットフラッシュ 81人
肩こり・腰痛・背中の痛み 76人
不眠 64人
頭痛 59人
イライラ感 58人
むくみ 54人
めまい 54人
不安感 48人
ドライアイ 46人
手指の痛み・しびれ・変形 43人
(複数回答、上位10位までの結果)
エクラ読者のほとんどが何かしらの更年期症状を感じているよう。10位以下は、動悸・息切れ、関節痛、口やのどの渇きなどが続いた。
(エクラ メルマガアンケートの回答より)
更年期の不調で一番つらい症状は?
ホットフラッシュ 27人
肩こり・腰痛・背中の痛み 18人
不眠 16人
頭痛 12人
不安感 11人
手指の痛み・しびれ・変形 11人
上位5位までの結果ではホットフラッシュがダントツ。更年期症状を感じている人の約6割が一番つらい症状に上記の6つのいずれかをあげている。ほかにはめまい、イライラ感などが。
(エクラ メルマガアンケートの回答より)
更年期の主な治療法
HRT(ホルモン補充療法)
エクオールのサプリ
漢方薬
「睡眠」は最強の薬です
体のお悩み
ホットフラッシュや体のしんどさ、不眠、手指の痛みなど、更年期にはさまざまな体の不調が出て、いつまで続くのか不安も……。そんな症状への対処法をアドバイス!
ホットフラッシュの症状、いつか軽くなりますか?
現在58歳です。閉経したのは53歳ですが、いったいいつまでホットフラッシュの症状が続くのでしょうか。(58歳・会社員)
Answer
更年期症状が最もひどいのは閉経の前後2〜3年といわれていますが、ホットフラッシュの症状は閉経後8年でも出るというデータがあります。ただ、暑さなどの気候や環境の影響も大きいようです。もし閉経から10年以上たっても症状が治まらないなら、自律神経失調症による体温調節機能の乱れの可能性もあります。ホットフラッシュにはHRT(ホルモン補充療法)がよく効くので、婦人科で相談してみるのもよいと思いますし、多汗で困っているなら皮膚科などでも治療できます。自分がホットフラッシュのどんな症状で困っているかを考えて専門の医療機関で診(み)てもらいましょう。
体のかゆみに耐えられません。
体のあちこちがかゆくなり、かき壊すほどです。特につらいのがデリケートゾーン。婦人科で治らない場合には、皮膚科にかかればいいですか? 場所が場所だけにどこに相談したらいいかわかりません。( 55 歳・自営業)
Answer
更年期にはエストロゲンの減少によって体全体が乾燥しやすくなるので、かゆみも生じやすくなります。特にデリケートゾーンは閉経後、より乾燥が進み、かゆみの原因になることも。まずは、刺激の少ないボディクリームなどでデリケートゾーンの保湿を心がけましょう。改善しない場合は、婦人科を受診してみては。HRTなどの治療で乾燥の改善が期待できます。ただし、かき壊すほどかゆみが強いなら、皮膚科でかゆみ止めの薬を処方してもらうのがいいでしょう。かくと刺激になり、症状を悪化させる原因になるため、まずは薬でかゆみを鎮めるほうが治りが早くなると思います。
不眠で仕事に支障が。いろいろ試したけれどうまくいきません。
眠れないとろくなことを考えず、不安になり、さらに眠れなくなります。結局2時間くらいで起きないといけなくなり、仕事にも支障が……。2週間に一度くらいそういうことがあります。(54歳・自営業)
Answer
不眠は、更年期の女性に多い不調です。ただ、眠れないのが2週間に一度程度ならあまり気にする必要がなく、次の日によく眠れるならそこまで不安に思わなくてよいのではないでしょうか。また、睡眠の質を上げるには、寝て起きたときの状態を自分なりに評価して、一日をどう過ごすかを考えるといいと思います。眠れなかったならその日は早めに家に帰って、ベッドにも早めに入るようにするとか、自分で微調整をしましょう。また、眠れないからといって、不安になるようなことを考えるとよけいに眠れなくなるだけなので、そのくせを改善したいですね。例えば、遠ざけていた気のすすまない本を読むと、眠くなるかもしれません。とにかく寝る前は、“考える”以外のことをしましょう。
どこからが“治療すべき不調”なのでしょうか?自分では判断がつきません。
はっきりした症状ではないのですが、「なんとなくしんどい日」が増えてきました。年齢的に更年期の症状かもしれないと思いつつも、どこまでが“年齢相応”で、どこからが“治療すべき不調”なのか自分では判断がつきません。女性の体の変化を前向きにとらえながら、穏やかに乗り越えるヒントがあれば知りたいです。(50歳・会社員)
Answer
“どこからが治療すべき不調なのかな”と思える程度なら、このかたのしんどさは“年齢相応”だと思います。そこまで不調が深刻ではなく、幸せに過ごせているといえるのではないでしょうか。そのうえで、未来の自分を見据えて、婦人科に相談に行ってみるのはいいと思います。一方、40代、50代で体がしんどいと、なんでも更年期や女性ホルモンのせいにしがちですが、本当にそうなのかを考えてみることも大事。更年期のかたで、睡眠や運動や食事といった基本的なことを見直すことで不調が改善するかたはたくさんいます。“なんとなくしんどい”程度であれば、まずは生活習慣の改善をおすすめします。
小さな骨折が増えました。予防策はありますか?
最近、ちょっとした不注意で小さな骨折をしたり、自転車で転倒しやすくなったりして自分でも驚いています。骨折をしやすくなる理由はなんでしょうか。予防策もあれば教えてください。(56歳・会社員)
Answer
エストロゲンには骨を丈夫に保つ働きがありますが、更年期以降はエストロゲンの分泌量が減るので骨がもろくなりやすいのです。手足をぶつけたり、転んだりしたら骨折するものと思っておいたほうがいいでしょう。まずは体を何かにぶつけたり、転んだりしないこと。そのためにも、同時に複数のことをする“マルチタスク”は禁物。例えば、歩くときはスマホを見たり、ぼんやりしたりせず、とにかく“歩くこと”に集中するというように、今している動作だけに意識を向けて。そして日ごろから足先など体の“端っこ”にも神経を行き届かせることが大切です。転倒しそうになっても転ばずにすむように、ストレッチなどをして関節を柔軟に保っておくこともおすすめです。
指の痛み、本当につらいです。
指が痛くて、仕事も家事もやる気をそがれます。緩和する方法はありますか?(55歳・会社員)
Answer
エストロゲンには関節や腱を健康に保つ働きがありますが、エストロゲンが減っていく更年期にはその働きが失われて、手指などの関節に痛みが起きやすくなります。整形外科では痛み止めの外用薬や内服薬、ステロイド注射などで治療をしますが、なかなか根本的な改善にはなりません。おすすめなのはエクオールのサプリメントです。エクオールは、大豆イソフラボンをとったときに腸内細菌によって代謝されて産生される物質で、エストロゲンに似た作用をもちます。特に手指の不調の改善効果が高く、服用して症状が改善したという報告が多いので、試してみては。ただし、自己判断で中途半端にとるのではなく、一日の推奨量をきちんと守ってとることが効果を得るための大事なポイントです。
メンタルのお悩み
イライラや落ち込みなど、メンタル的な不調も更年期には生じがち。また、親の介護の問題や、将来への不安などもこの世代に多い悩み。どうのりきればいい?
最近、イライラがすぐに表情に出てしまいます。
仕事のできない人に対してイライラすることが増えました。若いころは頭にきても我慢していましたが、最近はすぐ表情に出てしまいます。理不尽なことだとわかっているので、あとで落ち込みます。カウンセリングなどを受けたほうがいいでしょうか?(52歳・会社員)
Answer
人に対してイライラするのは、心に余裕がないから。自分のパフォーマンスが高く維持できていないので、高く見せるために人を下げているのかもしれませんよね。でも更年期世代は何事も若いころと同じようにはできなくなってあたりまえで、人に頼らなければいけない部分も出てきます。若い人の得意分野は若い人に任せて、自分は自分の得意分野をするというように役割分担をすると、イライラせず楽になるはず。カウンセリングを受けるのもおすすめです。また、仕事と関係がない人など、誰かに話を聞いてもらうとそれだけでも頭の中が整理整頓できていいと思います。
イライラや落ち込みは、更年期の症状ではなく、自律神経失調症なのでは……。
自律神経失調症とは、どう違うのでしょうか。見分け方はありますか?(49歳・講師)
Answer
最近、“自律神経”という言葉がひとり歩きをして、メンタルの不調も自律神経失調症だと思っている人が多いようですが、それは誤り。自律神経失調症とは、内臓の働きや心拍、血管の収縮などといった自律神経がコントロールしている機能がうまくいかなくなって起きる身体的な不調のこと。例えば下痢と便秘を繰り返したり、動悸がしたりといった症状や、更年期のホットフラッシュも自律神経の失調で起こる症状です。症状がイライラや落ち込みのようなメンタルの不調だけなら自律神経失調症ではありません。
涙が止まらなくなります。心療内科に相談したほうがいいでしょうか?
ときどき自分が何の価値もないように思えてしまい、涙が止まらなくなります。更年期のメンタル不調のせいではないかと思っているのですが、心療内科に相談したほうがいいでしょうか? それとも婦人科の先生にすすめられた漢方薬(加味逍遙散)を試してみるのがよいでしょうか?(52歳・会社員)
Answer
わけもなく涙が出る、今まで好きだったことができなくなるというのは、どちらかひとつでも“うつ”のサインです。なので心療内科や精神科に相談することをおすすめします。更年期を過ぎれば落ち着くかもしれませんし、加味逍遙散を試すのもいいですが、メンタルの専門家のサポートも必要です。また、何か自信を失うきっかけになったできごとがなかったか、原因を深掘りしてみるのもいいと思います。原因がわかれば時間をかけながら心のダメージを小さくしていけるかもしれません。
不調と認知症の父の介護が重なり、精神的にキツいです。正解が見えません……。
56歳、シングルです。母はすでに他界し、80代半ばの父と同居しています。父がコロナ禍にアルツハイマー型認知症(中等度)になりました。私自身の更年期症状と父の認知症への対応で精神的に不安定になり、つい父に強く当たってしまうことも。あとから自己嫌悪に陥ることもしばしばです。父はプライドが非常に高く、デイサービスの利用を強く拒んでいるため、本人にとっても大きなストレスになっていると思います。私もどう接すればよいのか「正解」が見えず、とまどいながら日々を過ごしています。(56歳・会社員)
Answer
お父さまの認知症が中等度なら、自分ひとりでなんとかするのはむずかしいです。本人が拒んでいるからデイサービスを利用するわけにはいかないという自己犠牲的な考えでは、つらくなるばかり。お父さまに「面倒をみたいけれど、今以上にみることはむずかしいから、デイサービスなどのサポートを受けながらやっていくことを理解してほしい」などと伝えて説得してみましょう。それがお父さまにとっても幸せだと思います。最近は自治体のサポートも充実しているので、うまく利用しながら、できる範囲でお父さまとの時間をつくっていくのがいいと思います。
ふと、無性に不安になることがあります。
最近、政治関連の記事やSNSのコメントを見ると「私の将来、どうなるの……?」と不安になってしまいます。子供なし・バツイチで、再婚にも意欲的ではなく、ひとりでいるのが好きだけれども、その半面、ひとりで大丈夫なのかな?とも……。自己中な悩みであるのはわかっているのですが……。(55歳・自営業)
Answer
これは、多くの人が抱えている不安で、私も同じです。ひとついえるのは、血のつながりがある家族ではない形の、“柔らかいつながり”を大事にすると、将来的にそのつながりが不安を減らしてくれるかもしれないということ。パートナーシップは、異性や恋愛対象の相手じゃなくてもいい。生活していくうえでのパートナーシップをイメージして、今すでに出会えている人を眺めてみて、ご縁を些細なことで壊さないよう、大切にしていくといいと思います。例えば、自分がある日突然入院したら、カギを渡して家に入ってもらって下着を持ってきてもらわなければならない状況になるかもしれない。そんなことをお願いできるような人を、今のうちからひとりやふたりはもっておくと安心です。私の場合は、猫がいるので、何かあったときのために、家に入ってもらう人を決めて、もうすでにお願いしてあるんですよ。
40代までは土・日で疲れもとれ、心もリフレッシュできたのに……。
50代になり、ホットフラッシュの症状が出るようになってからは、土・日だけでは疲れがとれなくなりました。好きなことをして過ごしても、なんだか疲れたまま月曜日に仕事に向かう感じ。人それぞれだと思うのですが、気持ちのもっていき方を教えてほしいです。(51歳・会社員)
Answer
土・日だけで疲れがとれないのは、月曜から金曜までがパツパツなんだと思ったほうがいいです。更年期症状もあるなら、今までのように無理をせず、生活の見直しが必要。その日の疲れはその日のうちに、1日単位でリカバリーするようにすると、土・日に休めば十分に回復できるはずです。まずは翌朝、そこそこ元気に起きられることを目標に、始めてみましょう。また、疲れがとれないことを更年期のせいにしたところでハッピーになるわけではないので、考え方を変えてみることも大切。例えば、休日にダラダラ過ごすと、“またダラダラしちゃった”と落ち込むかもしれませんが、“今日はひたすらダラダラするぞ!”と積極的に取り組めば、気持ち的に納得しますよね。そんなふうに意識をもつだけでも気持ちが軽くなるかもしれませんよ。
治療のお悩み
更年期症状の治療については、病院に行くかどうかという迷いから、治療法に関する疑問まで読者からさまざまな声が。治療をうまく取り入れる方法をうかがった。
エクオールのサプリはいつまで飲み続ければいいですか?
ここ数年、ずっとエクオールのサプリを服用しているのですが、やめ時がわかりません。コストもかかるので、いつかはやめたいのですが……。(54歳・主婦)
Answer
エクオールは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする成分ですが、薬ではないので、いつまで飲み続けるといいとか、いつまででやめたほうがいいという基準はありません。ただ、エクオールは骨密度の減少抑制や、シワの予防などさまざまな効果の報告があるので、経済的に問題がなければ、自分への投資と考えてずっと続けてもいいと思います。
プラセンタ注射は続けたほうがいいでしょうか?
どのくらいの症状なら続けていいのか、やめ時はいつか教えてほしい。(52歳・会社員)
Answer
プラセンタ注射は、45~59歳の女性であれば、更年期障害の治療に保険適用されています。ただ、プラセンタ製剤に関しては、’60年代以降、有効とする論文が出ておらず、エストロゲン様作用は期待できません。特段、体調の改善を自覚していないのであれば、一度やめてみて、体調がどれくらい変わるかチェックし、あまり変わらないようならそのままやめていいと思います。
婦人科に行くタイミングがつかめません。
婦人科に行こうと思うと、ホットフラッシュが治まるので、結局何もしていません。1カ月くらい断続的に症状が出たあと、しばらく何事もなく、数カ月するとまた始まっての繰り返し。症状がないときでも婦人科に行ったほうがいいのか迷っています。(49歳・会社員)
Answer
婦人科に行こうと思うとホットフラッシュが治まるなら、いつも婦人科に行こうと思うようにするといいかもしれませんよ(笑)。ただ、ホットフラッシュはHRT(ホルモン補充療法)の改善効果が高いので、断続的とはいえ、症状が気になっているなら婦人科を受診してHRTを受けてみるといいと思います。もしくは、ホットフラッシュなどの更年期症状が特に強く出るのは、長くて3年くらいなのでもうしばらくすると、つらい時期を抜けるかもしれません。また、体温調節機能を整えることでホットフラッシュを改善するホルモン作用のない薬が、この1年前後で日本でも認可されそうなので、それを待って試してみるのもよいと思います。
【HRTの効果と副作用とは】
HRTは、どれくらい効果があるのかが気になるけれど、実際のところは?「HRTの効果の表れ方には個人差がありますが、ホットフラッシュやのぼせ、ほてり、多汗などに特によく効き、早くて数日、遅くとも2カ月もすれば症状は治まることが多いようです。睡眠時の汗が治ることで不眠が改善し、それによってうつも治ったりと、複数の不調が改善することも多いです。イライラや落ち込みなどメンタルの不調の改善にも効きます」
一方で、副作用を心配する人も……。「HRTの副作用は、血栓症や乳がんのリスクが高まることですが、5年以内の使用なら乳がんのリスクはほとんどなく、それ以上の使用に関しても、乳がんのリスクは飲酒による発がんのリスクと同程度、もしくはそれ以下です。ただ、もともとリスクが高い人は受けられないので、事前の検査をきちんと受けることが大事」
HRTを受けたことがありますか?
HRTを受けたことがある人は、全体の16%と少数。この治療法自体を知らなかったり、ホルモン治療に抵抗があるなど理由はさまざま。
HRTの効果を実感できましたか?
HRTの効果を実感できた人は46%と半数近く。効果を感じられなかった人は生活習慣に問題がある可能性も⁉
エクラ メルマガアンケートの回答より
HRTは何歳まで受けたらいいのでしょうか?
53歳からHRTを行っていますが、いつまで続けるのがいいのでしょうか。また、更年期に入って、とても疲れやすくなり、体がだるい感じがします。HRT以外にもできることはあるのでしょうか。疲れやすさを職場でなかなか理解してもらえないのがつらいです。(55歳・会社員)
Answer
HRTは、1年前後でやめる人が最も多いですが、次に多いのが10年以上続けている人というデータがあります。HRTには、更年期症状の改善だけでなく、骨粗鬆症や動脈硬化の予防など、エストロゲンの減少によってなりやすくなる病気を防ぐ効果もあるので、ずっと続ける人も多いのです。ですからそのメリットを考えて、そのまま続けてもよいと思います。HRTを長く続けると乳がんのリスクが少し上がりますが、毎年乳がん検査を受けるよいきっかけにできるかもしれません。また、HRTをしていても疲れやすいなら、睡眠不足の可能性もあるので十分な睡眠時間の確保を心がけましょう。運動を習慣づけるなど、生活習慣全般を見直すのがおすすめです。
更年期症状がなくなったのですが、年に一度の婦人科検診で問題ないですか?
更年期が過ぎ、子宮筋腫もだいぶ小さくなりました。乳腺症も落ち着き、今は特に不安はありませんが、身内にがんに罹患した人がいるので、がんが心配です。年に一度の婦人科検診で問題ないでしょうか? もっと頻繁に行ったほうがいいでしょうか。(56歳・主婦)
Answer
身内にがんに罹患した人がいるといっても、例えば子宮頸がんや胃がんのようにウイルス感染が原因のがんの場合は遺伝と関係ないので、その場合は、“がん家系”とは言い切れませんよね。家族がどんながんにかかっていたのかにもよるので、かかりつけ医に具体的に伝えておくといいと思います。一般的には婦人科検診は、一年に1回受ければ問題ありません。エクラ世代からは、子宮体がんや卵巣がんのリスクが上がっていきますが、これらのがんは超音波(エコー)検査をしないと見つからないので、年1回はしておくのが理想的。早期発見につながります。毎年、自分の誕生月に検診を受けるというように、タイミングを決めておくと、忘れないのでおすすめです。
乳がん経験者なのですが、更年期症状の治療法はありますか?
HRTは、乳がん経験者はNGだと思いますが、更年期症状の相談で婦人科に行った場合、ほかに、どんな治療があるのでしょうか。(48歳・主婦)
Answer
HRTは、乳がんの進行や再発リスクの可能性があり、乳がん経験者は受けられません。そのかわりにおすすめするのは漢方薬。更年期症状に効く漢方薬があり、症状の改善が期待できます。またはエクオールのサプリメントなら、乳がん経験者でも飲むことができます。それから、先に述べたように、今後ホルモン作用のないホットフラッシュの治療薬が認可されそうなので、ホットフラッシュを改善したいなら、それを待つのもよいと思います。
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