【50代の悩み】老眼だけじゃない! 加齢で始まる目のトラブルをチェック <1>

老眼だけじゃなく、加齢とともに発症する目のトラブルはたくさん存在。eclat12月号では、将来病気を発症する恐れのある、疑わしい自覚症状をご紹介。正しい知識を身につけて、早め早めの対処を!

ドライアイ

IT時代の現代病?とにかくつらい目の乾き。
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【どうして起きる?】
◦加齢により涙の分泌量が低下
◦ホルモンバランスの変化で、涙の油分が減少
◦長時間のパソコン、スマホ操作
◦コンタクトレンズの装用

【乾きすぎると角膜に傷がつき、視力低下や眼精疲労の原因に】
目を潤す作用のある分泌液をひとくくりに「涙」と呼ぶが、役割の異なる3つの成分からなっている。角膜に近いのが粘膜状のムチン層で、角膜に潤いを与えるとともに、まばたき時の潤滑作用も担う。水層は潤いの基礎となる部分。その蒸発を抑えるのが、表面を覆う油層だ。三位一体となって機能しており、いずれが欠けても目に不快感を覚える。

ドライアイ症状にはセルフケアも有効!

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<正しい目薬のさし方で、より長時間、潤いをキープ>
1. 目薬をさすときは、眼球の下にポケットをつくるように下まぶたを引っぱり、そこに滴を落とすのが効果的。
<正しい目薬のさし方で、より長時間、潤いをキープ>
2. さしたあとは、流れ出ないよう、目頭(=涙点のあるところ)を軽く押さえて行き渡らせる。
<涙の油分が少ない人はマイボーム腺の流れをよくして>
1. 上下のまぶたを温めて、油分の通りをよくする。蒸しタオルは最初熱すぎてすぐ冷めるため、市販の温熱パッドが有効。
<涙の油分が少ない人はマイボーム腺の流れをよくして>
2. 上まぶたの目頭、中央、目じりと3回に分けて、軽く指でなで下ろすようにしてマイボーム腺をマッサージ。下まぶたはむずかしいので眼科医の指導を受けて。

ドライアイと関係あり? こんな症状も気になるんですけど…

【症状1】
目のまわりまでかゆくなってしまうんですが!

ドライアイはあくまで角膜が乾燥する症状なので、目のまわりにおよぶかゆみはアレルギー併発の可能性が高い。ドライアイ用の点眼をしても解消しない場合は、花粉やハウスダストなどのアレルギー症状を疑って、眼科医に相談を。
【症状2】
涙がたくさん出て、常に涙目状態です

年とともに涙もろくなって……、なんて話とは別に、涙が止まらないという人もいる。が、目に違和感のないまま涙の量だけが極端に増えるということはないので、考えられる原因は、涙の排出不全。涙点の詰まりや鼻涙管の狭窄(きょうさく)の可能性あり。

どんな治療法がある?

・進化した点眼薬で対処
→涙の成分に近いだけでなく、眼球から水分を補う機能をもつ点眼薬が開発されている。

・重症の場合は、涙点にシリコンプラグを挿入
→涙の量を増やすことはできないので、排出量を抑えるために涙点にプラグを入れる治療も。極小のシリコン製で違和感はない。
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