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“1万円”で楽しめるマイ・ベスト「鮨」リスト 五選

高くておいしいのはあたりまえ。「でも、もっと気軽に、カジュアルに江戸前鮨を楽しみたい！」という声にお応えしてeclat（エクラ）5月号では、『継ぐ鮨政』、『蛇の市本店』、『寿し処　勢』、『玉寿司』、『いいと　麻布十番』をご紹介。どこも匠の技と心意気を感じる選りすぐりの名店です。
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四谷三丁目
【継ぐ鮨政】
＼鮨もつまみも感動の美味！ご主人の熱意を感じる店／

ネタのみずみずしさがきわだつのが、ご主人・周嘉谷正吾さんの鮨。魚本来のうま味が生きている。「魚の多くは一尾で仕入れ、お出しする時間を逆算して、開店ぎりぎりに締めます」。新鮮さゆえの食感を大切にしたいと語る。「仕事がとにかくていねい。なのに、この価格はかなり良心的」（北村さん）。「一品料理もおいしく、気軽に楽しめます」（平野さん）。

DATA
東京都新宿区荒木町8カインドステージ四谷三丁目　☎03・3358・0934　18：00～23：30（入店）　㊡日曜　おまかせ￥10,000～　※1万円のおまかせの場合は予約時に伝えて

【推薦者】
平野由希子さん
料理研究家。おしゃれ感のあるフランス家庭料理が人気。ワインバー『8huit.』も手がける。

北村美香さん
フードジャーナリスト。食のトレンドからふだんごはんまで守備範囲は広い。鮨取材も多数。
http://ichinao.com/
日本橋
【蛇の市本店】
＼129年続く由緒正しき江戸前鮨。旬の日本酒の品ぞろえは特筆もの／

「こちらでの楽しみは日本酒とのマリアージュ。特に貝類がすばらしく、ツブ貝、赤貝など、あれば必ず頼みます。イカや貝類などには大吟醸、純米吟醸など華やかなお酒を冷酒で、ヒカリモノには軽快な本醸造系の冷酒を合わせるのがおすすめ」。5代目ご主人・寶井英晴さんがにぎるのは、キリッと引き締まった味の粋な鮨。江戸前鮨の醍醐味が堪能できる。

DATA
東京都中央区日本橋室町1の6の7　☎03・3241・3566　11：30～13：30（LO）、17：00～22：00（LO）　㊡土・日曜、祝日　「おまかせにぎり」￥5,000～、お昼は￥2,000～

【推薦者】
友田晶子さん
一般社団法人「日本のSAKEとWINEを愛する女性の会」代表理事で、マリアージュの達人。
築地
【寿し処 勢】
＼築地の醍醐味が体感できる　場内のニューフェイス／

昨年8月に築地場内にオープン以来、連日満席の人気店に。「フレッシュ感に満ちた鮨は、築地ならではのもの。こちらの社長は目利きの仲卸で、ネタにはうるさいし、目配りもきいています。確かなネタは信頼できます」。店長の酒井孝一さんがにぎる鮨は、魚のおいしさがストレートに伝わり、上品な味。特に、フグはリピートしたくなるおいしさ！

DATA
東京都中央区築地5の2の1 1号館　☎03・3541・9062　6：00～14：00（入店）　不定休「特選寿し」￥2,800～、「おまかせ寿し」￥3,800～※予約不可

【推薦者】
福地享子さん
エッセイスト、築地魚市場銀鱗会事務局長。著書に『築地魚河岸 寿司ダネ手帖』などがある。
中井
【玉寿司】
＼マニアックな魅力全開！＂マリアージュ＂ が楽しい／

「ご主人が日本酒マニアで、お燗と鮨の組み合わせや魚の熟成の話などが楽しい。多彩なおつまみと奥さまの温かなサービスも魅力」。いつも日本酒とのマリアージュを考えているというご主人・松澤伸一さんのつまみは、フルーツを使うなど創意工夫に富んだもの。粕酢のシャリはこの店らしい、優しい味。3年間毎日通ったという伝説の常連客も（！）。

DATA
東京都新宿区中落合1の21の3　☎03・3362・6880　18：30～22：30（LO）　※応相談　㊡火曜　おまかせ￥8,000〜（つまみ10品前後、
にぎり3～4貫）　※にぎりは別料金で追加も可

【推薦者】
藤本教子さん
パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン シニアPRマネージャー。美容界の＂美食番長＂。

麻布十番
【いいと 麻布十番】
＼女子会にも、接待にも。使い勝手のよさが抜群／

鮨を中心とした創作料理の店ながら、鮨はきちんとした江戸前鮨。総料理長の荻根沢勝利さんが目ざすのは＂誰が食べてもおいしい鮨＂。素材にこだわり、氷見の大トロや鹿児島のスミイカなど、厳選して仕入れている。「スタイリッシュな店内でカジュアルにお鮨が楽しめます。珍しいのがトリュフ稲荷で、ここならではの一品。締めには必ずいただきます」。

DATA
東京都港区麻布十番1の6の3　テラス麻布十番B1　☎03・6804・2233　12：00～14：00（LO）、17：30～22：30（LO）　無休「おまかせ（女性用）」￥7,000～、お昼は￥3,200～。アラカルト多数

【推薦者】
平原由紀子さん
株式会社WITH YU代表取締役社長。ライフコンシェルジュ、コラムニストとしても幅広く活躍。
撮影／山下みどり　中澤真央（「すし処 新田中」）取材・文／安齋喜美子
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