富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選

eclat10月号から、表紙モデルを努める富岡佳子さん。eclat世代だから気づき味わえる風情、特有の風土と文化に育まれた古都に触れられる大人がときめく5つのスポットを紹介。

2.金地院

富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選_2_1
富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選_2_2
鎌倉時代に開創され、以心崇伝が再興。小堀遠州作の茶室『八窓席』や『鶴亀の庭園』でも名高い。(上)庭園は、壮麗な眺め。(下)江戸初期の作"濡烏屏風("一部)。水浴びし、戯れるカチガラス(カササギ)の背景に吉祥を表す松竹梅が。
そして、禅の世界に触れられる南禅寺の塔頭(たっちゅう)、金地院へ。書院には「カチ、カチ」と鳴き、縁起ものとされるカチガラスを描いた“濡烏屏風”、長谷川等伯筆の襖絵“猿猴捉月図”が。襖絵は水面に映る月をとろうとする猿に和む一方で、形なきものを追い求める愚かさへの戒めに。「禅文化は簡素なイメージだったので、インテリアとして見たら案外大胆。でもこんなかわいい絵なら、教えを素直に受け止められますね」

愛らしい姿に和んだあと ハッと心に響くお猿の禅画

富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選_2_3
精緻な筆使いの"猿猴 捉月図"(一部)。猿のふ さっとした毛並みや手 もとの細枝が折れそう な危うさ、水の揺らめ きまで感じられる。 「繊細でいて、力強さもあ る水墨画。400年以上 たっても色あせないテ クニックに、好奇心を 刺激されました」
左京区南禅寺福地町86の12 
☎075・771・3511
拝観時間/8:30~17:00(12月~2月は~16:30) 
拝観料/¥400、
特別拝観 八窓席・書院¥700
※往復ハガキにて要予約
ニット¥84,000・スカート¥115,000/メゾン マルジェラ トウキョウ(メゾン マルジェラ)

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