富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選

eclat10月号から、表紙モデルを努める富岡佳子さん。eclat世代だから気づき味わえる風情、特有の風土と文化に育まれた古都に触れられる大人がときめく5つのスポットを紹介。

3.曼殊院

  • 富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選_3_1-1
  • 富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選_3_1-2
  • 富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選_3_1-3
この地に中興した良尚法親王は多彩な芸道に通じ、書院建築や造園に影響を与えたとも。(左)黄昏時の光が、欄間の影を『黄昏の間』の襖に映す。(中)上段の下地窓に、虹色の影が。(右)竹を噛む虎の躍動感が伝わる。狩野永徳筆。
数ある名所の中で、特に心ときめくのは桂離宮や修学院離宮など皇室ゆかりの場所。そのひとつ、「小さな桂離宮」と称される曼殊院は、皇族や公家が門主を務めた門跡寺院。優雅な文化と卓越した感性がかいま見える意匠のすばらしさは、大人の気分をあげてくれる。
 例えば、光を取り込み、影も生かして空間に趣を出す欄間や窓。『黄昏の間』と『富士の間』を仕切る襖の上には、菊花と格子を配した欄間が。花は透かし彫りの“表菊”と浮き彫りの“裏菊”、輪郭を浮かせた“陰菊”などのアレンジに加え、数色の漆で色づけも。そして、茶室『八窓軒』の八つの窓のうち、障子に映る桟の影が光のかげんで虹色に浮かぶ一枚があり、風情漂う“虹窓”とも呼ばれている。
 雅な美意識は、襖絵にも。お上が使われた『虎の間』で見られるのが、豪壮な“竹虎図”。虎と豹の俊敏な動きや竹のしなりが、巧妙に描かれている。また、勅使が控える『竹の間』の襖には、この門跡の別名『竹内門跡』に因ちなんだとされる竹と雲の図柄が。日本最初の木版画を施した壁紙を、装飾的に張るアイデアも興味深い。

日本一古い木版画の襖は 大胆にして、今見てもモダン

富岡佳子さんが訪ねる「ときめく、京都」に触れるベストスポット五選_3_2
左京区一乗寺竹ノ内町42
☎075・781・5010 
拝観時間/9:00~17:00、
特別拝観 八窓軒茶室は~16:00
拝観料/¥600、八窓軒茶室¥1,000
※要予約 www.manshuinmonzeki.jp

What's New新着記事

FEATURE
ランキング