これぞ大人のカレー!食ライターたちが絶賛する“パセリカレー”

料理専門誌でも紹介された、美味しいもの好きで噂の“平松洋子さんのパセリカレー”。世間では脇役のパセリが「これでもかっ!」とばかりにどっさり入ったカレーは、一度食べればやみつきになること間違いなし!

よけいなものがない、エッジのきいたうまさ。これぞパセリの底力

 「脇役というのは思い込みで、パセリはうま味の出る野菜なんです。パセリの白あえもおいしいし、私はザクザク切って炒め物に入れたりもします。うちはパセリは絶対に切らさないんですよ」
 カレーに仕立てたのは?
「中近東でポピュラーな“マトンと香菜のカレー”を作るために最初は香菜を大量に使っていました。でも香菜は高いし、“そうだ、パセリにすればいいじゃないか”と。パセリならばマトンよりも合いびき肉かな、と発展していって、このスタイルに落ち着いたんです」
 驚きのおいしさ。作るべき!!
これぞ大人のカレー!食ライターたちが絶賛する“パセリカレー”_1_1
これぞ大人のカレー!食ライターたちが絶賛する“パセリカレー”_1_2

【材料(約4人分)】

合いびき肉........500g
パセリ........8〜9枝
カレー粉.........大さじ2½強
赤とうがらし粉、こしょう........各適量
トマトピューレ........2/3カップ
水........1/2~3/4カップ
にんにくのすりおろし........小さじ1/2
しょうがのすりおろし........小さじ2/3
塩.........適量
七味とうがらし、粉山椒などのスパイス........各適量
ごはん.........4人分

【作り方】

パセリをザク切りにする
①パセリをザク切りにする
パセリは洗って、ザクザクと刻む。茎は太い部分を除き、5㎜幅に切る。
②スパイスを入れひき肉を炒める
②スパイスを入れひき肉を炒める
鍋に合いびき肉を入れ、カレー粉、赤とうがらし粉、こしょうを加える。中火にかけて、木ベラで肉をほぐすようにし、「スパイスが肉の繊維の中に入るように」よくなじませる。ネトッとした感じになればOK。
③パセリを加える
③パセリを加える
スパイスがひき肉になじんだら(ひき肉全部に、白く火が通っていなくてよい)、パセリを加える。「パセリは洗って水がついたままでOK。その水気も煮込むときの水分になるので」。
④よく混ぜてから煮込む
④よく混ぜてから煮込む
パセリが肉になじんできたら、トマトピューレと水1/2カップを加え、ひき肉が固まらないように木ベラで混ぜながら煮る。全体がほぐれてきたら、塩小さじ1/2をふって蓋をし、中火で15~20分煮込む。
⑤好みのスパイスを加える
⑤好みのスパイスを加える
水分が足りないようならば水を加えて加減し、トロンとしたら、にんにくのすりおろし、しょうがのすりおろしを加える。「これでほとんどできあがり。あとは好みで、少し残っていて使いきりたい七味とうがらし、黒七味、粉山椒といったスパイスを加えてみてください。私はけっこう、ガツンとした味にします」。スパイス類を加えたら塩で味をととのえ、ごはんにかけていただく。
教えてくれたのは・・・
平松洋子

平松洋子

食文化と暮らし、文芸と作家をテーマに広く執筆。『買えない味』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞/ちくま文庫)など著書多数。
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