今夏もノーエアコンで何とかしのいできましたが、どうにも我慢ならない夜は、ウイスキーのロックと井村屋のあずきバーで晩酌をしました。今考えると、おそらく冷房をつけるより高くついて、しかもなおさら不健康な方法で体を冷ましているわけですね。
だがしかし。
この両者がたいへんよく合うのです。香りや風味の相性がいいのか、あずきの甘みがぐいぐい引き立ちます。これならば、“真夜中のお菓子”こと「うなぎパイV.S.O.P.」みたいな、大人のための夜のあずきバーを出していただきたいくらい。できればロッテのRummyチョコくらいのほろ酔い度数が欲しいなあ、と晩酌のたびに思いました。
涼しくなれば、会社近所の和菓子屋さん『さゝま』の「松葉最中」の出番。もともとは、こちらのみしっとしたこし餡とウイスキーの水割を楽しんでおりました。左党の方からすると、ぞわぞわするほどトンチンカンなつまみかもしれませんが、深酒しない身からすると、6cm角の小ぶりな最中1個はとっても具合がいい。フランス人の朝食式に割ってウイスキーに軽く浸して口に運びますと(皮がはりつくのは苦手)、妙にフルーティでねっとりしていて、背徳的な味わいの食べ物になります。
お酒好きの左党に対して甘いもの好きを右党と言いますけれど、自分はどちらでもない立場だから、こんな奇矯なことをしているのかもしれません。いつでもどこでもお酒を飲みたい、甘いものを食べたいというわけではなく、かなり気分に左右されます(特に甘いもの)。
ウイスキーについては、わが家にあるのはブレンデッド(熟成12年以上)です。シングルモルトでも、好みの銘柄がおありの方はそれが一番と思います。
(編集B)