鮨の町・博多の牽引役。 創業38年を迎える名店 吉冨寿し

2016年11月12日
ここ数年、新しい鮨屋の躍進が目覚ましい一方で、古くから続く名店も元気。日本屈指の層の厚さを誇る、福岡県で特に評判の鮨屋をご紹介。
(左上から時計回りに)昆布締めの甘鯛、鱧、皮目を焼いてかぶを重ねたノドグロ、にんにく醤油を添えた鰆、アジ。魚は玄界灘をはじめ近郊の漁場から。甘鯛は1本釣り、アジも釣りアジと極上のもの。どの鮨ダネも味が濃く、食感も豊かでうま味の余韻が長い。丸みのある酢めしが鮨ダネと一体に
創業は1978年。店主の吉冨等さんは、懐石の世界から鮨職人に転身。当時、鮮度自慢一辺倒だった福岡の鮨に和食や江戸前鮨の仕事を取り入れ、"博多前鮨" の世界を築き上げてきたひとりだ。若い職人たちが敬意を口にし、遠方から訪れる年に一度の客も「ただいま」とくつろぐ様子に、その人柄がにじむ。かぶの昆布締めを重ねるノドグロ、にんにく醤油で香りづけする鰆など、魚に施す独自の仕事にけれん味はなく、練れた安心感が。欧文で書かれたネームプレートや吉冨さん自らが焼くモダンな器に、洒脱な気質も見え隠れする。
  • 酒のあてにいいカラスミ大根
  • 主役はあくまでにぎりで、つまみは2、3品にとどめる。旬のスマのたたき。関西以西ではヤイトガツオの名で知られる。オリーブオイルのさわやかな香気を添えて
  • 地元『若竹屋酒造場』が醸す店オリジナルの日本酒も
左から吉冨さん、スタッフの渡辺智子さん、吉冨さんとともにカウンターに立つ職人の川上勝久さん。和気あいあい、家族のような雰囲気
福岡県福岡市中央区舞鶴3の6の23サンハイツ舞鶴1F
☎092・741・3490 
12:00~、17:30~21:00 ※昼夜とも要予約、一斉開始。
㊡日曜、祝日
おまかせ 昼¥7,000・夜¥10,800(ともに税込) 
カウンター8席、テーブル6席

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