京の冬の美味。松葉ガニ&すっぽん料理の名店 五選

冬の京都は美食の宝庫! 日本海から届く海の幸、関西が本場といわれるすっぽん、どれをとっても滋味深く、そのおいしさは格別のもの。旅行客の少ない冬こそ、美味を求めて、京都へ。

3.鍋、煮物椀、麵……。味わい深い極上のだしを主役に

『実伶』

ご主人の中尾雄三さんのみずみずしい感性に満ちた一品料理が50種類ほどそろう気鋭の割烹。多彩な料理の中でもすっぽんはオープンしたときから力を入れ、ていねいな仕込みで独特の滋味を生んでいる。「すっぽんの一番のおいしさはコラーゲンたっぷりのだし。別格のうま味があり、お客さんの中にはだしだけ飲みたいというかたもおられます」。長崎産の養殖ものを使い、酒と水で煮ることおよそ3時間。煮凝り状態のだしをベースに、料理によって味つけを変えている。椀物は一番だしで割ってすっきり後味よく、濃厚でコクがある丸鍋はしょうがの香りで食欲を誘う。どれもやみつきになるおいしさだ。
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身やエンペラを焼きねぎ、九条ねぎとともに味わう丸鍋¥2,500。たっぷり加えたしょうがの絞り汁が濃厚なスープを引き立てる。
上品な味わいのすっぽんだしは椀物にしても美味。すっぽん卵豆腐と唐墨餅の煮物椀は¥15,000のコースで味わえ、予約がベター。
中京区竹屋町通室町東入ル亀屋町143の2
☎075・251・2007 17:00~22:00(LO) ㊡水曜
カウンター8席、テーブル個室1室(2~5名) 
※予約がベター 一品料理のほか、コース¥10,000~(前日までに要予約)

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