謎の鮨フェチ・グルメマダム、N山K子が厳選! 東京「イケてるお鮨」 五選

東京は今まさに、"鮨バブル"。実力店が群雄割拠する時代。あらゆる美食に通じながら「今、自腹で行きたいと思うのは、一も二もなくお鮨!」と話すN山さんに、大人の女性が心から満足できる店を指南いただきます。
教えてくれたのはこの方
N山K子。外資系金融企業に勤める美食家。鮨をこよなく愛し、月に2回以上の鮨屋通いを欠かさない。特に好きな鮨だねは貝類。日本酒、ブルゴーニュ好き。

4.知識と技で極める味。春は貝もいろいろ『すし匠まさ』

つまみとにぎりが交互に出るスタイルは、修業先『すし匠』を踏襲するが、驚くのは50を軽く超えるという品数。数もさることながら、ひと口の酒肴にいたるまでこまやかな仕事が施されていて、扱う魚種も幅広い。ふだんは鮨屋でも「食事と会話を楽しむ派」のN山さんだが、ここでは岡正勝さんの熱に引き込まれ、ついつい魚の話に没頭してしまうのだとか。「知識や経験値にかかわらず誰にでもわかりやすい説明で、カウンターに一体感が生まれるんです」とも。
 酢締めや塩締めは、魚の状態に応じて1分刻みで時間を決め、ほかの職人が使わないような部位も、炙るなどして酒好きが喜ぶ一品に。春はツブに北寄と、貝類にも力を入れ、卵巣や白子つきの希少なものも登場する。食後はさすがにおなかいっぱいになるが、メリハリのある鮨だねとまろやかなうま味のある酢めしが一体になった小ぶりなにぎりは、永遠に食べ続けられそうな錯覚に陥るほど!
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7席のみの、こぢんまりとした店で「隣のお客との会話も自然に始まる」と、N山さん。白木のカウンターがすがすがしい
カワハギと肝のにぎり。肝の味の安定感を求め、カワハギだけはあえて養殖を使う
和辛子をのせたカツオのヅケ
アオヤギ。貝類は今が旬
サワラの昆布締め。冊ではなく、切り身にして短時間締めることでみずみずしさと風味をあわせもつ仕上がりに
のどぐろの炙り
コハダ
煮アナゴ。煮汁の中で冷まし、ピンセットでていねいに骨を抜く
ブリ。より脂の多い背側の部位でわさびを巻いたつまみを添えて
東京都港区西麻布4の1の15 セブン西麻布B1
☎03・3499・9178
18:00~24:00
(日曜・祝日~23:00)
㊡月曜(不定休あり)
※コース¥25,000~
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