謎の鮨フェチ・グルメマダム、N山K子が厳選! 東京「イケてるお鮨」 五選

東京は今まさに、"鮨バブル"。実力店が群雄割拠する時代。あらゆる美食に通じながら「今、自腹で行きたいと思うのは、一も二もなくお鮨!」と話すN山さんに、大人の女性が心から満足できる店を指南いただきます。
教えてくれたのはこの方
N山K子。外資系金融企業に勤める美食家。鮨をこよなく愛し、月に2回以上の鮨屋通いを欠かさない。特に好きな鮨だねは貝類。日本酒、ブルゴーニュ好き。

5.職人の人柄が表れた、誠実で食べ疲れない鮨『鮨 てる』

価格で鮨店を選ばないN山さんだが、「味と居心地に満足した店が、結果的にリーズナブルだった」と絶賛するのが『鮨 てる』。食材の派手さやパフォーマンス勝負ではなく、魚は定番を中心に、つまみで季節感を添えて。奇をてらわないぶん、仕事がまっすぐ味に出る。薬味の香りの効かせ方が秀逸なつまみ、粒の立ったまろやかな酢めしと鮨だねの食感が織りなす、咀嚼してうまいにぎり。宮﨑智弘さんが夫婦ふたりで切り盛りする店だが、アットホームとは一線を画す、凛とした空気も心地よい。
ちまたの鮨バブルなどどこ吹く風、路地裏で静かに味を知る大人を引き寄せている。
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カウンターにはハンス・ウェグナーの椅子。器使いにも夫妻のセンスを感じる
お造り。鯛は2日間寝かせて落ち着かせ、アイナメは食感を損なわないよう朝締めのものを提供
コースはつまみに始まり、にぎりに移行するスタイル。にぎりは約10貫。アナゴは、口の中で酢めしの粒の間に溶け入り、一体になるような軟らかさ
香り、甘味を引き出したエビが酢めしの熟れたうま味と合う
春子鯛。みずみずしさを残した締めかげんで
東京都新宿区荒木町7
☎03・5379・8138
17:30~23:00 ㊡日曜、祝日
※予算¥15,000~¥20,000。
予約は2カ月先までの分を常時受け付けている
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