ロンドンの美術館の、戦える人物。

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美術館は世界的に一時閉鎖中。V&Aのキモノ展が気になっていたものの、渡航すら困難になってしまいました。

同じロンドンで思い出すのは、何といってもレイトン卿の『パイソンとレスリング選手』。19世紀の彫刻としては立派な名作ですけれど、そのテンションが美術館の静寂にまるでなじまないところにグッと来ておりました。

まずはテート・ブリテンの展示を2方向から。絵が並ぶ壁際に出っ張ってること自体、ちょっと不思議。展示室中央に飾っても良さそうなものです。「これは遊んでいいやつだ♪」と即断する子どもたちもチラホラ。いえいえ、触れてはなりません。

3枚目は確かロイヤル・アカデミー・オブ・アーツだったと思いますが(※10年近く前)、その時は展示室らしからぬ空間の隅っこに…。

バックヤードとも言えそうな場所柄、
選手「テメー、チクッたろ!」
大蛇「ぐ、ぐるぢい…」
という校舎裏の趣きがうっすらと漂っていました。


しかし今となっては、挫けることのないたくましき男性の姿にウイルスとの戦いが重なります。傍観する側だったはずの日常と”格闘”という非日常が、ここ数週間のうちに完全にひっくり返ってしまったのですね。

COVID-19の撲滅方法や特効薬が早く見つかり、共有されますように。

※作者のフレデリック・レイトンは、彫刻家というよりも古典主義的・耽美的な作風で活躍した19世紀イギリスの画家です。
(編集B)

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