美しく懐かしき枕缶。

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ノザキのコンビーフの「枕缶」が生産終了となり、アルミック缶の新パッケージが3/16から発売スタート。ついに親しみある旧パッケージが淘汰されゆく時が来てしまいました。

「コンビーフなしには三度の御膳がいただけない」というレベルのファンではないのですけど、この台形の缶とデザインが好きです。

「枕缶」という言葉の根っこにあるのは、日本人が髪を結った頃の「箱枕」のイメージでしょう。決して今どきの低反発タイプではありません。近世ともうっすら地続きな時代感に萌えてしまいます。

そして、デザイン。グリーン帯に、図鑑的な牛の絵が長閑です。そこにかかる「ノザキのコンビーフ」の文字は白一色でなく、「の」だけが黄緑色だということにお気付きだったでしょうか? さらに重要なのは、「フ」。これだけ明らかに傾いています。「コンビーフ♪」っぽくてちょっぴりかわいいこのレイアウトが意図したものであるなら、英字ロゴの角度と合わせているはず。しかも枕缶の台形の角度はこれら文字の斜め具合とよき調和があり、安定を伴った古典的な美しささえ湛えていました。

かように愛着のあった枕缶の"形見"になってしまったのが、写真2枚目の缶詰ポーチ。手持ちのモバイルスピーカーをぐいぐい押し込んで仕舞うのにちょうどよく、縁のでっぱりが衝撃を和らげてくれます。巻取り鍵付きの凝った仕様でしたが、それなしでもぜひ再販していただきたいです(※2019年購入。現在は品切れ中)。

なお、俄然開けやすくなった新パッケージでは「フ」の傾きが維持される一方で、「Nozaki's」のロゴは水平になりました。もしかすると、いずれは「フ」も水平になる日がやって来るかもしれません。 息の長いロングセラーだけに、子々孫々、注視が必要です。
(編集B)

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