ベルギーのローラン家よりメッセージ #STAYHOME

~ヨーロッパの仲間たちも、頑張っています。医療従事者を応援するためにも、元気な私たちはなるべく#STAYHOME!~
こんにちは、レイコ・ローランです。
私の名前は、ペンネーム・・ですが、本名のようなものでもあります。

というのも、夫がベルギー人で「ローラン」という姓だからです。

ただ、日本では「外国人が配偶者である場合は、改正はしなくてよい」という決まりがありまして、自動的に夫婦別姓がなされる!ため、実際は、私は変更していないのですが、「もし変更していたら」という名前がレイコ・ローランなのであります。

なんだかRとかLとかが多くなって、ゴロも良いので気に入っています。^^

・・という、私のペンネームの由来からお話しに入ったわけですが、
というわけで、ベルギーには家族がたくさんおります。

夫には3人の姉妹がいまして、うち一人の現在のパートナーは、お医者さんです。

今、ヨーロッパの各国の大変な状況がずっと報道されていますが、ベルギーも同じ状況にあります。フランスと国境が接しており、言語もフランス語を話す人が多数なので、だいたい、フランスの状況と似たような感じ・・です。

義姉曰く、「フィリップ(パートナー)とは、家でも生活空間をなるべく分けるようにしているの。医者だから、潜在的に感染しているかもしれないからね」とのこと。寝る部屋も別々、朝食をとる時間も別々、などしているとのこと。

これには驚きました。あのラブラブカップルが・・。

また、義父は今、昨年末に義母が亡くなったあと一人暮らしをしているのですが、ときどき義姉たちが食事を届けに来ています。そんなときも、「お父さーん、こっちの部屋に食事を置いておいたからねー」と部屋越しに声掛けだけして、一切のハグやキスもなく、早々に退出しているのだそう。

ベルギーで皆でご飯を食べたときなど、例えば自分だけ早くその場を去る時など、時間がかかってしかたがないものでした。日本であれば、一斉に適当に「バイバーイ」と手をふればいいものを、ベルギーでは参加している一人一人に、右ほほ、左ほほ、とキスをして挨拶をしてからでないとさらっといなくなるなんて、失礼でできなかったくらいです。

今でも、うちの子供たちは、日本人である私にも、寝る前にいちいち抱き着いて、右ほほ、左ほほ、とやらないと気が済まないのです。幼いころに過ごしたベルギーでの体験が、もうしみついているので、日本式にあっさり、ということが(家の中では)出来ない。

そんなベルギーというか、ヨーロッパで、今、親しい家族の間でもディスタンスを取らなくてはいけない時代なのか・・と軽くショックを受けました。

とはいえ、全家庭内でそういうわけではなく、医療従事者や高齢者といった、今回の感染リスクを語るときのキーワードになる立場にある方たちが入った場合、ということではあるのですが。

また、基本的に、グルメでエピキュリアンが多いですから、すべてのレストランもカフェも閉店している現状について、皆がしんどい思いをしているであろうことも、想像できます。

いろいろと、私たちも、毎日ままならないことがあります。

でも、頑張っている医療従事者の顔、近くても遠くても、家族の顔。

思い出しながら、がんばってなるべく #STAYHOME です。
ベルギーの医療従事者、フィリップ
↑完全装備のフィリップ。元気そうです! でも、
「医者として一番つらいことは、確率した治療方法がないこと。目の前で2人ほど亡くなっていくのを目の当たりにして本当につらかった。」
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