-
【夏の文芸エクラ大賞】社会学者・古市憲寿さんの「今だから読んでおきたい本」
おすすめの本を各スペシャリストにリモート取材!テレビ番組での切れ味鋭いコメントで知られる古市憲寿さんからは、社会学者だけに今の日本の特徴を浮き彫りにした本が。しかもエッセイ、ノンフィクション、漫画など多彩なジャンルの話題の本がずらり。手にとりやすく、興味津々のラインナップはあなたの心をくすぐりそう!
【夏の文芸エクラ大賞】薬学博士・池谷裕二さんおすすめ「科学で知る “危機を乗り越える”」本

池谷裕二さん

『FACTFULNESS』(ファクトフルネス)
ハンス・ロスリングほか
上杉周作 関 美和/訳
日経BP社 ¥1,800
世界的ベストセラー。思い込みではなく事実を見る習慣を身につけるための本。「亡き著者が今後人類を脅かすリスクとしてあげたのが感染症の世界流行。真実を見ぬく目に戦慄を覚えます」。
『暇と退屈の倫理学』
國分功一郎
太田出版 ¥1,200
「あれほど足りなかった時間なのに自粛中なぜ持て余したのか?この本でそんなストレスの源流をたどってみましょう」。哲学者が考えた人間らしい生活、喜ばしい生き方とは。

『「自閉症」の時代』
竹中 均
講談社現代新書 ¥940
伊藤若冲や新海誠のブームから21世紀の自閉的傾向を解説。「コミュニケーション能力は唯一絶対の社会的尺度ではない。次は自閉スペクトラム症が開放される時代。そんな予感のする本」。

『ホモ・デウス』上・下
ユヴァル・ノア・ハラリ
柴田裕之/訳
河出書房新社 上・下 各¥1,900
「労働とは、幸せとは、進化とはという根源的な問いに思いを馳せたいとき絶好の本」。イスラエル人の歴史学者が、漠然とした不安を抱きがちなテクノロジーと人類の未来について考える。
『ファスト&スロー』上・下
ダニエル・カーネマン
村井章子/訳
ハヤカワ・ノンフィクション文庫
上・下 各¥840
「人は偏見に満ちている。判断ミスも犯すからこそ脳の性質を学んで自分の実態を冷静に知ることが、今大事だと思います」。認知心理学者が人間の意思の決まり方を解説した現代の名著。
池谷さんに聞いてみました!
Q.この時代の「読書」の意味って?
コロナ自粛では、入力重視の生活になります。読書は入力の最たる形態です。こんなにまとめて読書に打ち込める時間は平素はなかなか得がたい貴重なものです。しかし忘れてはならないのは、脳は入力よりも、出力を重視するように設計されているという厳とした事実です。入力した情報を生かすためには、出力する必要があります。脳は、行動や発言などの出力体験を通じて、その情報をモノにします。つまり、「読む(入力)」という行為で得た知識や情報は、「実践(出力)」することで意味を得ます。フリードリヒ・ニーチェも「本をめくることばかりしている学者は、ついにはものを考える能力をまったく喪失する。本をめくらないときには考えない」といっています。こんな時期だからこそ、妙な「唯読書論」者にならないように気をつけたいところです。
Q.外出自粛中に読んだ本は?
外出自粛という未経験の異質な「時間」を過ごすようになって、「そもそも時間とは何か」について考えるようになりました。『心にとって時間とは何か』(青山拓央)、『脳と時間』(ディーン・ブオノマーノ)、『時間は存在しない』(カルロ・ロヴェッリ)をまとめて読みました。時間は自然にある「あたりまえの存在」だと思っていましたが、これが一筋縄ではいかないのです。この3冊の著者は哲学者、脳研究者、物理学者で、それぞれの視点から、まったく異なる独自な「時間像」が浮かび上がります。その推論プロセスはどれもスリリングです。ところが、3冊ともが行きつく結論が「時間は虚構だ」なのです。どうして異なる登山口から入ったのに、そして道中の風景も異なるのに、三者が同じ山頂に到着するのでしょうか。ここでは書き控えたいと思います。
池谷さんの最新刊!

『パパは脳研究者』
池谷裕二
扶桑社新書 ¥1,000
結婚11年目で生まれた娘の成長記録には脳研究者ならではの観察眼と愛情深いまなざしが。「ウソをつけたらサルからヒトになる」などの言葉に大納得!
-
【夏の文芸エクラ大賞】詩人・伊藤比呂美さんが選ぶ「今だから読んでおきたい本」
不安が多いコロナ禍だからこそ知っておきたいことをテーマに、おすすめの本を詩人・伊藤比呂美さんにリモート取材! 外出自粛中の読書エピソードも聞いてみた。
What's New
-
【市川團十郎インタビュー】市川團十郎47歳。今、絶対見ておくべき理由
團十郎の舞台が今、すごいことになっている。「5月の弁慶を見て自然に涙が出た」「今このときに向かってすべてを調整してきたと思わせる素晴らしい完成度」。歌舞伎座の内外ではもちろん、SNSでも最近こんな感想によく出会う。市川團十郎、47歳。キレッキレの鋭い印象はいつのまにか「頼もしさ」に、そして見たものを燃やし尽くすかのような勢いある目力にはいつしか温かさが宿っている。今や目じりのしわまでが優しげだ。かと思えば舞台から放たれるオーラは常に別格。にらまれたらそれだけでもうエネルギーがわいてくる。私たちにはマチュアな進化を遂げつつある團十郎さんの歌舞伎が必要だ!歌舞伎界の真ん中を生きる團十郎さんが、歌舞伎への思いを真摯に語ってくれた。
カルチャー
2025年7月1日
-
【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】洗練された甘さを味わえるアフタヌーンティーへ
雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。14回目のテーマは「洗練された甘さ」。仕事仲間に推薦されたアフタヌーンティーのお店をご紹介!
カルチャー
2025年6月30日
-
おいしく食べて飲んで元気に!健康や食がテーマのおすすめ本4選
何をするにも元気な体があってこそ。そのためには体づくりやきちんとした食生活が大事。そこで今回は、「食や健康」がテーマのおすすめ本をご紹介。毎月お届けしている連載「今月のおすすめ本」でこれまで紹介してきた本の中から、4冊をお届けします。
カルチャー
2025年6月30日
-
雨と晴天の話をするーParler de la pluie et du beau temps.【フランスの美しい言葉 vol.22】
読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。
カルチャー
2025年6月30日
-
【吉沢亮インタビュー】芝居が好きです。役づくりが大変なほど逆に燃えるんです
女形という難役を、見事に演じきった。話題の映画『国宝』で吉沢亮さんが演じるのは、極道の一門に生まれながら、ゆえあって歌舞伎の世界に飛び込み、女形役者として波乱の生涯を生きぬく男・喜久雄だ。
カルチャー
2025年6月29日
Magazine
-
大人のくすみ&しぼみ肌に必要なケアとは?
化粧水の代わりに毎日使える「化粧水フェイスマスク」で保湿!
-
50代が真似したいデニムスタイル
進化系“デニム・エレガント”でセンスアップ!
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
読者モデル 華組のユニクロ・GUコーデ
真似したい!50代ファッションブロガーの着こなし集
-
大人を魅了!ピエール アルディの名品バッグ
名品「アルファ」バッグは上品カラーのエクラ別注品も見逃せない
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき旬の服
-
読者モデル 華組のZARAコーデ
50代はどう着こなす?ファッションブロガーコーデ集
-
50代におすすめの初夏アイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
【50代に人気のヘアスタイル・髪型カタログ】おばさんにならない!ショート・ボブ・ミディアム・ロング別ヘアスタイル
白髪や髪のうねり、薄毛、パサつきなど40代、50代の気になる髪悩みを解消するおすすめヘアスタイルを提案。ショート、ボブ、ミディアム、ロング別ヘアスタイルから知っておきたい最新ヘアケア事情まで、おばさんぽ…
-
涼やかでおしゃれ!50代が若々しく見える「夏のショートヘア」50選
気になる白髪もボリューム不足もアラフィー世代に似合うカットやカラー、パーマで立体感を出して、今どきのこなれ感と若々しさを手に入れて。
-
【50代 ブラウス】いちばん使える! 1着で“涼やかエレガンス”を叶える『とろみブラウス』主役の品格コーデ20選
暑さにめげず、大人のお洒落を楽しみたい。カジュアルになりがちな夏コーデを1着でエレガントに昇華してくれるのが「とろみブラウス」です。ほどよいツヤのある上品な質感、美しいドレープを描く立体的なシルエット…
-
【50代におすすめのショートヘアスタイル60選】髪型次第で印象が変わる!おばさんぽく見られないショートヘア
ヘアスタイルに気を遣っているかで40代・50代は印象がかなり違ってくる。そこで今回は大人の品格と知性を引き出し、若見え効果も叶うショートヘアをご紹介。白髪や薄毛、うねりのお悩みもカバーするへスタイルを参…
-
程よく透けて涼やか!50代の夏のお洒落に欠かせない「レースアイテム」5選
上品な透け感で大人女性も着やすいレースアイテム。取り入れるだけでパッと華やかになるので、梅雨のおしゃれにもぴったり。今回は、おしゃれ好きな40代・50代読者モデル・華組&チームJマダム愛用のレースアイテム…