<今月のおすすめ本3選>笑って泣けるエッセーから読み始めたら止まらなくなる小説まで年末年始に読みたい本

アラフィー女性にこそ読んで欲しいおすすめの本を、編集部がピックアップ! シビアな環境を前向きに、コミカルにつづった『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』、「表現の自由」が奪われる恐怖を超リアルに描いた桐野夏生の新作『日没』など、年末年始は自宅でゆっくり読書を楽しんで。

笑いながら泣いて、心ほっこり&強くなれる

『家族だから愛したんじゃなくて、 愛したのが家族だった』

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』

岸田奈美

小学館 ¥1,300

中学2年で父親が急逝。4歳下の弟はダウン症。高校1年のときには母親が車椅子ユーザーに……。そんなシビアな環境にありながら、なぜこの人はあらゆる物事をおもしろくとらえる力をもち続けていられるのか。弟が万引きを疑われた事件や、心身の不調で会社を休職していた時期についてコミカルにつづったエッセーを読むほどに、「そっか、こんな考え方・とらえ方もあるんだ」と脳細胞が活性化される。何があっても立ち上がって前を向くパワーを分けてもらえそう。
 

飾らない自分を手に入れるまでの44年間

『蝶の粉』

『蝶の粉』

浜島直子

ミルブックス ¥1,300

仲間はずれにされがちだった子供時代、モデルになるため親の反対を押し切り上京してからの日々、子育てを楽しめず心が悲鳴を上げていたころ、40代半ばの今大切にしている〈負けられる人になりたい〉という思い……。情景が浮かぶ豊かな表現力は、初の随筆集とは思えない。
 

「表現の自由」が奪われる恐怖を超リアルに描く

『日没』

『日没』

桐野夏生

岩波書店 ¥1,800

物語の舞台は、政府の意に沿わない作品を書く作家たちをひそかに収容し、「更生」させる海辺の療養所。国家が表現の自由や人間の尊厳を奪うプロセスと、自ら考えることをやめていく人々の姿に、ゾクゾクが止まらなくなる。著者渾身の力作は日本の現在とも重なり、さらに戦慄!
 

集英社2020年度出版四賞決定

■第33回 柴田錬三郎賞
『逆ソクラテス』(集英社刊)伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)
〈選考委員〉伊集院静/逢坂剛/大沢在昌/桐野夏生/篠田節子/林真理子 ※選評は「小説すばる」12月号に掲載
 

■第44回 すばる文学賞
『コンジュジ』木崎みつ子(きざき・みつこ)
〈選考委員〉奥泉光/金原ひとみ/川上未映子/岸本佐知子/堀江敏幸 ※受賞作品と選評は「す

ばる」11月号に掲載
 

■第33回 小説すばる新人賞
『櫓太鼓がきこえる』鈴村ふみ(すずむら・ふみ)
〈選考委員〉阿刀田高/五木寛之/北方謙三/宮部みゆき/村山由佳 ※受賞作品(抄録)と選評は「小説すばる」12月号に掲載
 

■第18回 開高健ノンフィクション賞
『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』河野啓(こうの・さとし)
〈選考委員〉姜尚中/田中優子/藤沢周/茂木健一郎/森達也 ※選評は集英社クオータリー「kotoba」秋号、「青春と読書」10月号に掲載
 
(※選考委員はいずれも五十音順)
主催/集英社 一ツ橋綜合財団

 

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