周囲にダメ出しする部下をうまく扱うには?【増えてます「自分は正しい」症候群】

認められたい気持ちの裏返しで強く出る人も。『私はあなたを認めているよ』と示し安心させてあげれば、態度が軟化して組織にプラスになることも。精神科医・片田珠美さんに教えてもらいました。

教えてくださった先生

精神科医 片田珠美さん

精神科医 片田珠美さん

大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学博士課程修了。ベストセラーになった『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)や『「自分が正義」の人に振り回されない方法』(大和書房)など著書多数。

相手を意地悪な目で分析し、プチ悪人になるのが有効

対策の締めくくりに、敵と対峙する際のポイントを会話集で紹介。カギは、相手を分析&プチ悪人になること。

「相手と同じ土俵に立つと、感情と感情のぶつかり合いになり、疲れるだけ。第一、『自分は正しい』と信じて疑わない人に、どんなに反論しても勝ち目はありませんし、説得しようとしてもムダです。それより、相手を持ち上げながら、素直に聞いているふりをして、心の中で舌を出しているほうが賢明です」(片田さん)

可能なら、時には戦う姿勢を見せて。「簡単に言いなりにならない」「厄介なヤツだ」と思わせられれば、今後カモになる危険性はぐっと低くなるはず!

【Case3】周囲にダメ出しすることで、自分の能力を誇示しようとする相手に

【Case2】問題が発生すると「そんなこといってない」 といっていつも逃げる相手に

相手 「この部署のやり方、効率悪すぎですよ。これじゃ営業成績が上がらなくて当然です」
あなた 「あなたのいうとおりかもしれないけど、みんながみんなあなたのように優秀なわけじゃないからね。いきなりだと、みんなとまどうから、少しずつ改善策を提案してくれないかな」

「彼の中にあるのは、『認められたいのに認められていない』という不満や『自分は評価されていないのでは』という不安。その裏返しで強く出ているのでしょう。『私はあなたを認めているよ』と示して安心させてあげれば、態度が軟化するだろうと思います」

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