弱みがあるからこそ他人を攻撃する人をどうしたらいい?【増えてます「自分は正しい」症候群】

自分の弱みや非を隠すために、相手を攻撃する困った人。反応すると更にヒートアップすることがあるため、心の中で見下して相手にしないのが得策。ケーススタディで分かりやすく教えてもらいました。

教えてくださった先生

精神科医 片田珠美さん

精神科医 片田珠美さん

大阪大学医学部卒業、京都大学大学院人間・環境学博士課程修了。ベストセラーになった『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)や『「自分が正義」の人に振り回されない方法』(大和書房)など著書多数。

相手を意地悪な目で分析し、プチ悪人になるのが有効

対策の締めくくりに、敵と対峙する際のポイントを会話集で紹介。カギは、相手を分析&プチ悪人になること。

「相手と同じ土俵に立つと、感情と感情のぶつかり合いになり、疲れるだけ。第一、『自分は正しい』と信じて疑わない人に、どんなに反論しても勝ち目はありませんし、説得しようとしてもムダです。それより、相手を持ち上げながら、素直に聞いているふりをして、心の中で舌を出しているほうが賢明です」(片田さん)

可能なら、時には戦う姿勢を見せて。「簡単に言いなりにならない」「厄介なヤツだ」と思わせられれば、今後カモになる危険性はぐっと低くなるはず!

【Case4】自分の弱みを突かれたくないばかりに、攻撃してくる相手に

【Case4】自分の弱みを突かれたくないばかりに、攻撃してくる相手に

相手 「娘のAちゃん、アルバイトなんですって? 役者の夢を追いかけているとかいうけど、25歳過ぎてそれってどうなの!? あなたも少しはハッパかけたほうがいいわよ」

あなた 「そうかもね。でも(あなたのところも含めて)、いろんな家庭があるからね(あなたの息子も30過ぎて仕事してないしね……)」

この友人は、息子が無職という弱みに触れられたくない否認型。弱みを指摘すると倍返しされかねない。「『かわいそうな人』と心の中で見下しつつ、『いろんな家庭があるから』と、暗に相手のことにも言及してみる。それで少しは、あなたの気持ちが落ち着くのでは?」。

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