「私の場合、卵巣のう腫と子宮筋腫の“閉経逃げ込み治療”のため、51歳のときにリュープリンという女性ホルモンをとめる注射を打っていたんです。それにより生理が止まり、ホットフラッシュが始まりました。手足のこわばりやしびれ、偏頭痛、めまいなど、いろいろな不調が次々に襲ってきて……。精神的にもやたら不安になり、もの事をネガティブな方向にしか考えられなくなっていた時期もありました」
そんな横森さんも52歳になり、血液検査では“そろそろ”という女性ホルモン値になってきた。リュープリンをやめ、漢方の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や、スーパーフードのモリンガ茶を飲んでいるせいか変な汗が治まり、精神的にも落ち着いてきたという。
「生理が上がるのがイヤという女性も多いようですが、私の場合、閉経は、子宮筋腫や月経過多、貧血を心配しなくてよくなる、ありがたいお知らせ。温泉に行くときも生理を気にする必要はなくなるし、行動に規制なく新しいチャレンジができるようになりますよね」
作家として執筆するかたわら、9年前には、コミュニティサロン「シークレットロータス」をつくった横森さん。健康と幸せ感のための「ベリーダンス健康法」を教えたり、同世代の女性たちを励ますセミナーなどを主催している。
「作家をしているくらいだから、家にこもって原稿を書くのが好き。昔はこれでもシャイだったんですよ(笑)。でも、閉経前後の更年期は、女性にとって大きなヤマ場。40代からは、見えない深い川をみんなで手をつないで渡ろう、という気持ちが強くなっています。閉経は、性ホルモンの呪縛からの解放。お互い、男性ホルモンや女性ホルモンが枯渇して中性化すると、夫とも“古くからのお友だち”としてストレスなく付き合えるようになるのではないでしょうか」