本日、埴輪の日。

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今年も8月20日を迎えました。語呂合わせの8=「は」、2=「に」、0=「わ」で”埴輪の日”となっていますが、8日後の8月28日も同様に”埴輪の日”。いっそ、この9日間を「埴輪ウィーク」にしてはいかがでしょう。

古墳について学ぶ昼下がりのコーヒーには、東京国立博物館の「はにわのお砂糖」(¥413)を。こちらは「踊る埴輪」をモチーフとした2種の含蜜糖の詰め合わせです。方形のパッケージに前方後円墳がデザインされているところが、ミュージアムグッズとして完成度高し。形象埴輪はおおむね前方後円墳とともにあり、その終焉とともに姿を消しました。

お砂糖が溶けゆく様子を眺めながらふと危惧するのは、近ごろ「踊る埴輪」ばかりが"埴輪代表"として扱われがちなこと。まさしくゆるキャラ的な造形ゆえ人気が出るのも当然ですが、丸目でニョロニョロみたいな人の姿はかなり特殊。各地でホイホイ出土しているわけではありません。他の人物埴輪はもちろん、鶏や水鳥といった古代祭祀との関連で重要な埴輪にも注目していただきたいところ。

そんなわけで、現状「はにわのお砂糖」の中身は「踊る埴輪」1種のみですが、全12種程度で展開する大容量版の登場を待ち望んでおります。それを干菓子代わりにすれば、菓子皿の上で埴輪祭祀場の再現ができてとっても楽しいはず。盛装男子、武人、巫女、鶏、水鳥、馬、犬、猪、鹿、靫、家、衣笠と夢は膨らむばかりです。

いずれ平和な春がやってきたときに、そんなのを持参して古墳で野点ができたら、どんなにか素晴らしいことでしょう。なお、「踊る埴輪」については、馬曳きの姿を表したものという説も有力です。
(編集B)
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