小鳥を拾った日。

小鳥を拾った日。_1_1
生まれてこの方、捨て猫に出くわしたことがありません。そう、箱の中で子猫がミイミイ鳴いているあの状態。見かけないのはよいことではありますが、保護したという人の話を耳にすると、功徳が足りないせいかと一抹の寂しさも込み上げてまいります。

しかし、鳥には少し縁があるようです。

とある住宅街を歩いていたときのこと。反対側の車道へ、ずんだおはぎのようなものがぼとっと投げられたような気がする。しかし、そこは歴史と文化と緑あふれる文京区。そんな悪い子はいないはずと、戻って確認してみますと、低空飛行の小鳥さんでした。

少し弱っているらしくじっとしたままなので、手にのせて車道の外へ移動。特に怪我はなく、姿は鶯に似てかわいらしい。検索した結果、「メボソムシクイ」か「オオムシクイ」あたりの幼鳥に該当するようです。

初めて知った名だと感動するよりも先に、訝しみました。ムシクイ……? 例外はあろうけれど、虫くらい食べるでしょう、鳥ですし。魚のカワハギ並みに名付けられ方が冷淡というか薄情というか、もし言葉が通じてしまったら、「そこ?」と傷つけかねません。何だか申し訳ない感じ。
 
けっして猫には見つからぬよう、そして名にし負わば虫を食べて力をつけなされと念じて、茂みに入ってもらいました。
(編集B)

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