【あの人の溺愛ねこ図鑑 第9回】パリで暮らす篠あゆみさんの愛猫・チグル

猫好きさんちのかわいい子たちの様子を毎月お届けする連載9回目。今回はリモート取材により、パリ在住の猫ちゃんの姿をお届け。レオナール・フジタが飼っていた猫に、ちょっぴり似ている?
フォトグラファー 篠あゆみさん

フォトグラファー 篠あゆみさん

しの あゆみ●多摩美術大学卒業後、スタイリストとして活動。’99年に渡仏してフォトグラファーに転身、幅広いジャンルで活躍する。療養経験を生かし、今春、着心地のよさを追求したパジャマ「パージュアエレ」を発表。
チグル 雑種 14歳・♂

チグル 雑種 14歳・♂

名前の由来はフランス語のtigre(ティグル)。和風にいえば“トラ”だけど、住まいは18区のおしゃれなアパルトマン。「外を見るのが好きですね。でも、鳥は怖いみたい(笑)」
鈴をつけているかのような位置に白い毛
チグルの童顔がきわだつベッドの中。鈴をつけているかのような位置に白い毛が
ぬいぐるみ好きで、現在の相棒はゴールデンレトリバー
ぬいぐるみ好きで、現在の相棒はゴールデンレトリバー。今日もせっせと、容赦なくけりけり
  • PCを開くと寄ってくるタイプ

  • ランプの上の虫を追うチグル

  • 雄弁な前脚でかまってアピール

(左)PCを開くと寄ってくるタイプ。ほどよく温かいのがいいのか、このときは入眠 (中)ランプの上の虫を追うチグル。気を使って物を避けているように見えるが、「気に入らないことがあると前脚でわざと物を落とします」 (右)「ねえ、ねえねえ」と、雄弁な前脚でかまってアピール。表情も少々甘えぎみ

「人懐っこいぼんやりさんは、何だかんだで家の中心です」

14年前、篠さんとチグルとの出会いは、突然だった。
「チグルは友人の旦那さんの実家で生まれた子なんです。その年2回目、予定外の出産だったから保健所に送ることになるかもしれないと聞いて、すぐ引き取りました」

性格は温厚だが、かまってちゃん。相手をしてもらえないと物を落として訴える。篠さんはフォトグラファーという仕事柄、出張が多いはずだが、その間チグルはどうしてる?
「友人たちが預かってくれます。預け先ではいい子で、愛されているらしく(笑)。数年前、療養で長期帰国していたときも、皆さんに助けてもらいました。病気が治って迎えにいったとき、チグルは友人宅の箱の後ろにずっと隠れたきり。箱をどけてのぞき込んだら、顔を背けていました」

誰でもいいようでいて、飼い主はやはり特別。そんな子だから、前脚でちょいちょいされるのはうれしく、留守への抗議には過剰にお詫び。
「最終的にはあれやこれやに従わざるをえない、家の中の小さな“グル”的存在。そういう意味でも、“チグル”です」
Follow Us

What's New

  • 【市川團十郎インタビュー】市川團十郎47歳。今、絶対見ておくべき理由

    團十郎の舞台が今、すごいことになっている。「5月の弁慶を見て自然に涙が出た」「今このときに向かってすべてを調整してきたと思わせる素晴らしい完成度」。歌舞伎座の内外ではもちろん、SNSでも最近こんな感想によく出会う。市川團十郎、47歳。キレッキレの鋭い印象はいつのまにか「頼もしさ」に、そして見たものを燃やし尽くすかのような勢いある目力にはいつしか温かさが宿っている。今や目じりのしわまでが優しげだ。かと思えば舞台から放たれるオーラは常に別格。にらまれたらそれだけでもうエネルギーがわいてくる。私たちにはマチュアな進化を遂げつつある團十郎さんの歌舞伎が必要だ!歌舞伎界の真ん中を生きる團十郎さんが、歌舞伎への思いを真摯に語ってくれた。

    カルチャー

    2025年7月1日

  • 【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】洗練された甘さを味わえるアフタヌーンティーへ

    雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。14回目のテーマは「洗練された甘さ」。仕事仲間に推薦されたアフタヌーンティーのお店をご紹介!

    カルチャー

    2025年6月30日

  • おいしく食べて飲んで元気に!健康や食がテーマのおすすめ本4選

    何をするにも元気な体があってこそ。そのためには体づくりやきちんとした食生活が大事。そこで今回は、「食や健康」がテーマのおすすめ本をご紹介。毎月お届けしている連載「今月のおすすめ本」でこれまで紹介してきた本の中から、4冊をお届けします。

    カルチャー

    2025年6月30日

  • 雨と晴天の話をするーParler de la pluie et du beau temps.【フランスの美しい言葉 vol.22】

    読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。

    カルチャー

    2025年6月30日

  • 【吉沢亮インタビュー】芝居が好きです。役づくりが大変なほど逆に燃えるんです

    女形という難役を、見事に演じきった。話題の映画『国宝』で吉沢亮さんが演じるのは、極道の一門に生まれながら、ゆえあって歌舞伎の世界に飛び込み、女形役者として波乱の生涯を生きぬく男・喜久雄だ。

    カルチャー

    2025年6月29日

Feature
Ranking
Follow Us