この先、女性の幸せはどうなっていく?ジェンダー問題を“近未来”で考える「社会小説」5冊

最近、気鋭の女性作家たちが近未来を舞台にした小説を次々に発表。ジェンダーにまつわる問題の進展をどう想像したのか、興味津々!
『持続可能な魂の利用』

『持続可能な魂の利用』

松田青子

中央公論新社 ¥1,650

男社会の圧力に追いつめられた30代の敬子はある賭けに挑む決意をする。この国から「おじさん」が消えるという奇想天外な発想で、日本の将来を考えた一冊。

『徴産制』 田中兆子  新潮文庫 ¥737

『徴産制』

田中兆子

新潮文庫 ¥737

疫病で若い女性人口が激減、18歳から30歳の男性に性転換が課され出産が奨励された日本で5人の男性が選んだ道は? 逆転の発想で女性の現実が浮き彫りに。

『消滅世界』 村田沙耶香  河出文庫 ¥693

『消滅世界』

村田沙耶香

河出文庫 ¥693

人工授精で子供が生まれ、夫婦間のセックスは近親相姦とされる世界で家族や愛はどうなる? 恐ろしくも真剣な問いを突きつける村田ワールド全開の小説。

『肉体のジェンダーを笑うな』 山崎ナオコーラ  集英社 ¥1,760

『肉体のジェンダーを笑うな』

山崎ナオコーラ

集英社 ¥1,760

治療で父乳が出るようになったら? ロボット技術で女性が男性同様の力をもつようになったら? 性差が減った近未来を舞台に男女のありようを模索した小説集。

『あなたにオススメの』 本谷有希子  講談社 ¥1,870

『あなたにオススメの』

本谷有希子

講談社 ¥1,870

2作のうち「推子のデフォルト」の主人公は、子供を等質にするためのメソッドで人気の保育園に娘を通わせている女性。個性とは、幸せとは?と考えたくなる。

  • アラフィー世代必読!あの人気女性作家の「社会小説」6選

    アラフィー世代必読!あの人気女性作家の「社会小説」6選

    なぜ私の家族は、私の会社はこうなんだろう……。あなたを悩ませている問題は、本当に個人レベルのものだろうか。背後にある社会の仕組みや矛盾が大きく関係しているのでは? 人気女性作家の社会小説は、あなたの視野を広げて考えを深めてくれるに違いない。アラフィー世代必読の既刊の名作6選をご紹介。

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