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【作家・桐野夏生さんインタビュー《前編》】最新作のテーマは“代理母”。桐野さんが“女と社会”にこだわる理由
社会への問いをはらんだ小説を書いてきた作家・桐野夏生さん。最新作で取り上げたのは女性の貧困と生殖医療。その理由と女性のこれからについてじっくりうかがった。
コロナ、生殖医療、入管問題…“ニュースの話題”を深掘りした、女性作家による「社会小説」注目作3選
コロナ格差問題

『あなたに安全な人』木村紅美
河出書房新社 ¥1,837
コロナ感染への恐怖が孤独なヨソ者を追いつめる
元教師の妙は、真偽とりまぜたうわさ話が娯楽のひとつみたいな町で、教え子をいじめ自殺に追いやったかもとおびえつつ、ひとりで暮らしていた。ある日困り事が生じた妙は、便利屋の忍に仕事を依頼するが、実は彼も沖縄でデモの警備中に参加者を死なせたかもしれない男。東京からの移住者が謎の死を遂げ、新型肺炎感染者第一号の恐怖がはびこる町で、孤独な妙と忍は一定の距離を保った不思議な同居生活を始める。コロナへの恐怖が残酷なまでに人を排他的にしていること。弱者をますます追いつめていること。さまざまな真実に静かに気づかされる小説。
生殖医療問題

『生を祝う』李琴峰
朝日新聞出版 ¥1,760
医療の進歩と人生の選択、どう歩調を合わせるべき?
舞台は近未来。そこでは遺伝や環境などを基にした生存難易度が胎児に伝えられ、合意を得なければ出産できない制度ができていた。それに反対する自然出生主義者も存在したが、過激化して警察に目をつけられるように。同性婚のパートナー・佳織との間に人工妊娠手術で子を宿した主人公・彩華も制度に従うつもりだったが、おなかが大きくなるにつれ迷いや不安が生じてくる。10カ月かけて育てた子供に無事生まれてほしいと願うのは当然では? 人が医療の進歩に振り回されていいの?さまざまな疑問が頭を渦まき、子供をもつことを一から考えたくなる。
入管・難民問題

『やさしい猫』中島京子
中央公論新社 ¥2,090
入管で亡くなったスリランカ人女性の事件を想起させる!
保育士のシングルマザー・ミユキさんが震災ボランティアで出会ったのは、8歳下のスリランカ人で自動車整備士のクマさん。偶然の再会をきっかけに恋に落ちたふたりは、ミユキさんの病気を経て結婚。ところが不手ぎわでクマさんのビザの更新ができず、不法残留といわれた彼は入国管理局に収容される。複雑な入管問題がテーマだが、語り手がミユキさんの娘で女子高生のマヤちゃんなのでわかりやすく、時にユーモラス。“入管職員の裁量で収容が決まるのはなぜ? 私たちは家族で暮らしたいだけ”という彼女の思いがストレートに伝わってくる。
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【作家・桐野夏生さんインタビュー《後編》】書く原動力は“怒り”。桐野夏生さんの最新作から話題の過去作まで
「他人(ひと)事ではない」と痛感させられる社会問題を取り上げて、ニュースやネットの情報だけではわからない現実を虚構の世界で見せてきた作家・桐野夏生さん。骨太な作品を書き続ける原動力はどこにあるのだろうか。
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<アラフィーにおすすめの本4選>抜群のエンターテインメント性で戦争の悲惨さに迫る『同志少女よ、敵を撃て』
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近代日本女性の志に感動必至の歴史小説『らんたん』【斎藤美奈子のオトナの文藝部】
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2025年7月3日
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【市川團十郎インタビュー】市川團十郎47歳。今、絶対見ておくべき理由
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2025年7月1日
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【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】洗練された甘さを味わえるアフタヌーンティーへ
雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。14回目のテーマは「洗練された甘さ」。仕事仲間に推薦されたアフタヌーンティーのお店をご紹介!
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2025年6月30日
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2025年6月30日
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雨と晴天の話をするーParler de la pluie et du beau temps.【フランスの美しい言葉 vol.22】
読むだけで心が軽くなったり、気分がアガったり、ハッとさせられたり。そんな美しいフランスの言葉を毎週月曜日にお届けします。ページ下の音声ボタンをクリックして、ぜひ一緒にフランス語を声に出してみて。
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2025年6月30日
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