“人生を楽しむこと”を教えてくれる、アラフィーにおすすめの本4選

アラフィー女性にこそ読んで欲しい本をピックアップ。終末期患者の17歳と83歳の交流と人生の終え方を描いた『レニーとマーゴで100歳』、人工肛門になった女子大生のエネルギッシュな生き様を描いた『私の盲端(もうたん)』など、人生を見つめ直すきっかけをくれる4冊。

17歳と83歳の友情&あっぱれな人生のしまい方に涙

『 レニーとマーゴで100歳 』

『レニーとマーゴで100歳』
マリアンヌ・クローニン 村松 潔/訳
新潮社 ¥2,750
終末期患者用の病棟で出会った17歳のレニーと83歳のマーゴ。なぜか気が合ったふたりは、合わせると100歳になる人生を100枚の絵にして残す計画を立てる。1枚描くたび、その絵にまつわる思い出を語り合っていあたけれど、やがて老いたマーゴより先にレニーの命の灯が……。イギリスの若手作家のデビュー作は、悲しい未来が見えているのにエネルギッシュであたたかい。限りある生を今できる方法で最大限に楽しもうとする主人公から、たくさんの贈り物を受け取って。

人工肛門になった女子大生の日常と心情

『 私の盲端(もうたん) 』

『私の盲端(もうたん)』
朝比奈 秋
朝日新聞出版 ¥1,760
直腸がんの手術後、腹部に造った人工肛門で排泄しなければならなくなった涼子。生活や心のもちよう、人間関係の何が変わり、何を失い、何を得たのか。現役医師ならではの克明すぎる描写に衝撃を受ける。不安を抱えながら強さを身につけていく主人公が、忘れられない。

自分の居場所の「耕し方」がわかる体験記

『 アルプスでこぼこ合唱団 』

『アルプスでこぼこ合唱団』
長坂道子
KADOKAWA ¥1,870
スイスに20年以上暮らしながらなじめずにいた著者が、地元の小さな混声合唱団に参加。お世辞にもフレンドリーとはいえないメンバーたちとともに歌うことで、自分の居場所を耕し、スイスの地に根を張っていく。今いる「ここ」を豊かで心地よい場に変えたいなら、一読を。

スイスイ読めて理解が深まる画期的認知症ガイド

『 認知症世界の歩き方 』

『認知症世界の歩き方』
筧 裕介
ライツ社 ¥2,090
人を識別できなくなる「顔無し族の村」、時間が一定のリズムで流れない「トキシラズ宮殿」など、認知症の症状にユニークな名前をつけ、患者目線の旅行記風に紹介。認知機能にトラブルが起こる仕組みをわかりやすく解説し、対処法のアドバイスも。家庭に一冊の必需本だ。

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