50代、今が考えどき!子供の独立、夫の定年「パートナーとの新しい形」

子供の独立や夫の定年が見えてくる今、パートナーとの関係を見直す人が増えている。従来の離婚の概念にとらわれない、卒婚と呼ばれる別居や、子供の留学についていく母子移住など、その形式は多様化する一方、新たなパートナーと同居を始める人も。そんなアラフィーのリアルなパートナー事情とともに、パートナーの意義や一歩を踏み出すときの心構えを考える。

 

この先、パートナーとどうしたらいい?

一緒になりたい、もう別れたい・・・。でもそこには一筋縄にはいかない事情も。子連れ再婚、事実婚、別居婚、週末婚など、この先の人生、今が考え時。
パートナーとの新しい形

アラフィーのリアルなパートナー事情

事実婚のまま家庭を築いて21年。娘たちも成人し、今はもう結婚にこだわる必要性を感じなくなってきています。(46歳・会社員)
私は事実婚でよかったが、パートナーが初婚だったので、家族や親族の手前もあり結婚した。(56歳・派遣社員)
夫の単身赴任で気持ちが離れていたが、コロナ禍で在宅勤務が多くなり、子供も自立してふたりの時間が増えたら新婚のころの気持ちに戻った。(51歳・主婦)
結婚25年。正直、最近はひとりのほうが気楽と思うことも。(53歳・主婦)
付き合っている彼と私にはそれぞれ大学生の子供あり。お互いの子供が無事に社会人になったとき、ふたりの気持ちが変わらなければ再婚を、と話しています。(51歳・会社員)
縁あっての夫婦なので最後まで一緒にいたいと思います。(52歳・講師)
私は独身。2度結婚、2度離婚していて、現在の彼とは同居中。でもこのまま生涯この人と過ごすかはまだわからないと思っている。理想はパートナーが近くに別居でいること。(49歳・会社員)
夫が定年後にずっと家にいられるのはけっこうつらいかも?と思うことがあります。(54歳・主婦)

“再婚したいけど、前夫の姓を引き継いだために、将来の遺産相続などで面倒な手続きが……”

河村里香さん(仮名)/51歳・病院勤務
[ 結婚の有無 ]11年前に離婚、独身
[ パートナーの年齢 ]45歳
[ 付き合い歴 ]4年
[ 子供 ]自分の息子1人(現在26歳)
[ 付き合い形態 ]休日にお互いの家を行き来する週末婚状態
“再婚したいけど、前夫の姓を引き継いだために、将来の遺産相続などで面倒な手続きが……”
事実婚のリスクも知っているから次に進みたいのに
今の彼と付き合いはじめたのは今から4年前。息子もすでに成人していたので、交際を反対されることもありませんでした。相手もバツイチで私もバツイチ。ともに、仕事をもちそれぞれ長年自立して生きてきているので、結婚という形にこだわらなくても、という思いもあります。
 
ですが、私は医療関係の仕事をしていて病院勤務。入院されるかたの中に、「事実婚」のかたもいらっしゃいます。ここ数年、特にコロナ禍からは少し寛容になってきましたが、入院、手術といった手続きの際には、親族の同意書が必要に。コロナに罹患されたかたで容体が急変された際などに、挿管(のどにチューブを入れる)するか、または延命処置をするか、という決断の現場も見てきましたが、事実婚だとできない医療機関もあるようです。そんなことを考えると、「いずれは結婚を」という思いはあります。


なのですが、ひとつ厄介な問題があるのです。それは、11年前に離婚した前夫とのこと。前夫と離婚したのは、夫が家族の介護ストレスから私や息子にDVをするようになり、息子を守るために逃げるように離婚しました。慰謝料や財産分与も放棄して、とにかく息子の親権さえ守れればという思いで離婚したのです。そして当時、息子はまだ中学生で、名前が変わるとかわいそうだと思い、前夫の姓のままを選択しました。
 
この前夫の姓のままというのが、再婚で障害になっているのです。前夫の姓のままで再婚すると将来的に財産分与などの手続きが通常よりも大変になることが多いと聞き、ここで旧姓に戻すべきか、でもそうなると息子と姓が変わってしまう……。ただ、現時点で旧姓に戻すのも手続きが大変で時間がかかると聞き、平日仕事がなかなか休めない身としてはどうしたものかと悩んでいます。
 
今の彼は私を一番の親友であると考え、なんでも話し合える素敵な人。互いに納得できる結論をしっかり考えて出さねばと思っています。

“夫がうつ病で休職。家でのらりくらりの夫にうんざりして週半分は実家暮らし。「卒婚」的別居をしたけれど……”

手塚曜子さん(仮名)/51歳・外資系勤務
[ 結婚の有無 ]有
[ パートナーの年齢 ]54歳
[ 結婚歴 ]28年
[ 子供 ]自分の息子1人(現在27歳)
[ 結婚形態 ]二拠点生活を始めたため半別居
“夫がうつ病で休職。家でのらりくらりの夫にうんざりして週半分は実家暮らし。「卒婚」的別居をしたけれど……”
別居生活で、夫へのストレスが軽減
現在、都内の自宅と30分ぐらいで移動できる距離にある実家の二拠点で生活をしています。きっかけは父が他界し、母が実家でひとり暮らしすることになったから。これは事実ですが、口実でもありました。というのは、ここ10年以上、夫との生活にうんざりしていたからです。
 
理由は、夫のうつ病でした。大手電機メーカーに勤める夫は、景気がいい時代に入社し、さらにエリート街道まっしぐらな仕事人間でした。ですが、30代半ばで新しく来た上司にパワハラを受け、うつ病と診断。私も最初はどうにかよくなってほしいと献身的にケアをしました。でも、私が仕事から帰ると、家のことなど何もせずひたすらプラモデルを作っている夫。病気なのはわかっていてものらりくらりの夫にしだいにいらだち、別れたいと思ったことは数知れず……。
 
現在は3回目の休職。10カ月近く休んでいます。夫の会社は、福利厚生が非常によくて、私よりいい給料を毎月もらっています。経済的に困ることはないのですが、息がつまってしまう。そんなこともあり、母ひとりになった実家を行き来するうちに、週半分は実家暮らし、という形に。
 
自宅には息子も同居しているので、私にとやかくいわれるよりも男ふたりで気ままにというのもいいのかもしれません。また、30分の距離なので、すぐに呼び出せる。この間も「水道管点検でシンク下のものを出して」と連絡が……。自分で出してしまってよ、と思いますよね。これからまたともに暮らせるのか、このまま半別居を続けるのかわかりませんが、今の状況はストレスをためないために必要不可欠なものになっています。

“お互い経済的にも独立しているので今は「事実婚」が心地いい。でも、両親の問題が浮上して……”

初山紗枝さん(仮名)/51歳・秘書
[ 結婚の有無 ]16年前離婚、独身
[ パートナーの年齢 ]52歳
[ 付き合い歴 ]4年
[ 子供 ]自分の娘2人(現在25歳、23歳)
[ 付き合い形態 ]事実婚だが毎日一緒に暮らしていない
“お互い経済的にも独立しているので今は「事実婚」が心地いい。でも、両親の問題が浮上して……”
自分たちの気持ちだけでは解決できないことも
彼とは約4年の付き合いになります。それぞれ仕事をもち、経済的にも依存する関係性ではないので、結婚はせず、パートナーシップの形を選びました。私は以前、国際結婚をしていて、35歳のときに離婚をしました。娘がふたりいますが、今のパートナーと娘たちもいい関係が築けています。単なるパートナーというのではなく、人間的にもリスペクトできる人で、彼とは「互いにリスペクトしあえる気持ちを忘れないようにしよう」とよく話しています。
 
ですが、両親はこの関係に大反対。親世代は結婚に対して古い価値観があるのは理解しているのですが、一緒に住むなら責任を伴う「結婚」をするのがあたりまえだ、「結婚しないなんて最初から別れること前提のようだ」と。彼も私も再婚同士であるということから心配しているのかもしれませんが、あまりの意見の違いに、親子関係にヒビが入るほどでした。
 
こんなことがあっても結婚はせずに、と思っていた私たちですが、彼の母親の病気が発覚し、「母が元気なうちに結婚を」と彼が望むようになり、婚姻関係になるかどうかの問題が再び浮上。また、そういった介護の現場を見ると、「家族」という単位ではないとケアできない場面も多く、彼の実家の相続の問題なども見えてきて、もしかしたら、結婚したほうがいろいろな手続きがラクになるのかも、と迷っています。まだまだ、日本の事実婚やパートナーシップは欧米のようにはいかないですね。もっと結婚のあり方も多様化してほしいです。

パートナーとの”今どき”のあり方

時代の流れとともにさまざまな価値観が変わっていくように、結婚に対する意識にも変化が。アラフィーが抱えるパートナー事情をカウンセラー歴30年の池内ひろ美さんに話をうかがった。
教えてくれた方
家族問題評論家 池内ひろ美さん

家族問題評論家 池内ひろ美さん

一般社団法人ガールパワー代表理事。内閣府後援女性活躍推進委員会理事。結婚、離婚、恋愛、親子関係などのコンサルティングを行い、現代の男女・家族のコミュニケーションから幸せを感じる生き方を相談者とともに見つけていくかたちでアドバイス。相談件数は3万8000件超。

どんな形であっても考えておきたい「10年後の自分」

「相談を受けていると、結婚や別居の形態も多様化してきていると感じます。例えば、今は離婚をしないけれど将来離婚を視野に入れた『離婚約』、子供の海外留学についていくという名目の別居。また、エクラ世代には、親の介護からの『実家婚』も多い。さらに、コロナ禍になって相談を受けるのが、衛生意識の違いやワクチンに対する考え方の違い、リモート生活でのうっとうしさから別に暮らしはじめたというケース。『パンデミック婚』『隔離婚』とでもいうのでしょうか。東日本大震災のころに、不安感から『震災婚』が増えましたが、コロナ禍でも結婚を考える人が増えました。ですが、反対に別居や離婚を考える人もいますね」というのは、家族問題評論家の池内ひろ美さん。
 
’00年代初頭。『卒婚のススメ』(杉山由美子著)という著書から、「卒婚」という言葉が話題になった。婚姻関係にある夫婦が、お互いに干渉せずにそれぞれの人生を歩んでいくというもの。夫のケアに翻弄されることのない人生だなんて理想以外の何物でもない、と思うかたもいるかもしれない。でも、池内さんは今のメディアの「卒婚」報道に違和感があるという。
「離婚の場合、財産分与の問題や、それぞれの実家への報告や対応、公的書類の書き換えなども含めて、やらなければならないことが本当にたくさんあります。離婚は大きなエネルギーを使う作業なのです。それに比べて卒婚のように離婚せずに別居する方法だと、不動産や預貯金といった相続財産はそのままに、それぞれの生活が送れる利点はあります。また、共働きで別居でも自立できる人は万が一、そのまま離婚となってもリスクは少ないでしょう。でも、実際にはリスクを考えずに思いだけで始めてしまうかたもいて心配になることがあります」

池内さんは、一時の感情やなんとなくの気分ではなく、具体的な「期限」や「自分がどうなりたいのか」という目的を明快にすることが大事という。
「そもそも、40代、50代でパートナーのことで悩めるというのは、幸せなことです。自分もパートナーも健康で経済的にも余裕があるから、悩むことができるともいえるわけです。どちらかが、病気になったらそうはいっていられない。そういったことも踏まえて、『10年後の自分』を書き出してみることをおすすめします」

これはパートナーと離れて暮らすことを考えている人、新たなるパートナーとの関係をどうするか悩んでいる人も同じ。住むところは都心なのか、郊外なのか、そのとき誰と住みたいのか、といったことを具体的にリスト化してみると自分の気持ちを「見える化」できる。
「人生100年と考えれば、ちょうど中間地点。婚姻形式を先に決めるのではなく、まずは自分の人生を見直すことが先にあるといいですね」

読者の声から。パートナーとのこんな形も

「母が認知症になり、私と娘と母は夫が建てた一戸建ての新居に住むことに。夫は従来のマンションに残り、週末だけ私が夫の食事の支度や家事をしにいく生活が10年近く続きました。昨年母が亡くなりましたが、今も変わらず、2つの家を行ったり来たりしながら、私のやりたいことを自由に楽しませてもらい、幸せに暮らしています」(59歳・自営業)
 
「お互い離婚経験者です。ふたりとも子供がいないし、夫には親もいないので、結婚にはこだわっていなかったのですが、一緒にビジネスを始めることになり、社会的信用も考えて結婚することにしました」(50歳・自営業)
 
「オンラインゲームで知り合ったパートナー。顔が見えないのでこれまで他人にいえなかったことも全部吐き出すことができ、前の夫のことも相談して離婚。今はお互いに親の介護があるし、住んでいる場所が離れているので月に一度パートナーがわが家に通ってくる形。これがとても心地いいので今のままがいい」(57歳・会社員)

アラフィーのパートナー事情を紐解く5つのキーワード

離婚約

簡単にいうと「将来離婚する約束を決めた婚姻状態のこと」。例えば、「子供が大学を卒業したら」「4年後の結婚記念日に」と時期を決め、離婚のための準備や離婚後の生活の基盤などを作る人もいる。なかには、離婚約を決めたことでふたりの関係を見直し、改めて夫婦関係を考えることで、離婚約を解消したというケースも。「即離婚に踏み切るよりもお互いに冷静に考えられるというメリットはあるかも。ただ、婚姻状態は継続しているので浮気は要注意です」

浮気婚

夫が浮気をしている、もしくは互いに浮気をしているけれど、離婚せず婚姻を継続するという形。「『そんな夫婦関係は幸せではない』と感じるかたもいるかもしれませんが、このパターンは意外と多いです。浮気は許せなくても、経済的な面やほかの面で満足できていればその部分はのむ女性は一定数いらっしゃいます。感情に任せて離婚し貧困状態になるよりも、浮気を盾に逆に自由に過ごせるなら、とあえてこの道を選択するかたもいます」
【50代、パートナーとの新しい形】アラフィーのパートナー事情を紐解く5つのキーワード

パンデミック婚

東日本大震災のときも恐怖や不安感から結婚ブームになったことが。「コロナ禍の不安で結婚したかたもいますが、自粛生活だったので、その間パートナーとの関係性を見直す人が多かった気がします。夫婦の場合は、在宅で家事を何もしない夫がずっといることの不満が離婚を考えるきっかけになったり、衛生意識の違いで口げんかが絶えなかったという声も少なくありません。パンデミック婚だけでなく、パンデミック離婚も多いですね」

母子移住

卒婚を望んでいても、きっかけがない、タイミングがつかめないという声は多い。そんな中、これでうまくいったという声が多いのが、子供の上京や留学に合わせての「母子移住」。「地方のかたが中学や高校受験をきっかけに親子で東京に移住したり、子供の海外留学に一緒についていく、というパターンで別居を始める人が増えています。これだと夫も子供のためならしかたないと、納得しやすいという利点があります」

成熟婚

ドラマ『持続可能な恋ですか?』でも、60代の父親の婚活が描かれているように、50代以上の婚活はより盛んになると池内さん。「人生100年と考えたら、ずっと同じ人と何十年ということではなく、別の人と再びという人生があってもいい。成熟婚はますます増えると思いますね。それに今の50代は胸を張って現役といえるほど見た目も心も若々しい。『健康』と『自立』が重要な要素にはなりますが、今の人生に納得できなければ立て直しは可能です」

弁護士が解説!いざ動く前に、ここだけは知っておきたい

自分はよくても複雑な事情がからんでくるのがアラフィー。後悔しない選択のためのポイントを離婚や相続問題に詳しい弁護士の後藤千絵さんが法律的観点から解説&アドバイス。
教えてくれた方
 弁護士 後藤千絵さん

弁護士 後藤千絵さん

フェリーチェ法律事務所を設立。著書に『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本 女性弁護士が3000人の離婚相談で見つけた「パートナー選び」の絶対法則』(KADOKAWA)がある。

従来ない選択は「法律」で守られていないという現実

「卒婚、事実婚、離婚約など多様なパートナーとの形が話題になり、女性たちの希望のように伝えられますが、実際にはデメリットも多い」というのは、兵庫県西宮市のフェリーチェ法律事務所の弁護士、後藤千絵さん。
 
例えば、事実婚の場合、入院や介護が必要になった際に同意書などにサインができないことも。また、遺産相続なども遺書がないかぎりは認められないケースがほとんどだという。
 
「ですが、エクラ世代の再婚の過程で、事実婚をしてみるのはおすすめです。人生50年も生きていれば自分のルールみたいなものができています。相手のそういったルールが自分に合うのかを知るために、婚姻せずに様子を見る時間を作るのはいい選択だと思います。ただ、年齢を重ねれば健康不良も出てきます。また、先妻との間に子供がいれば遺産相続などはそちらにいってしまいます。資産がある相手であるほど、そのあたりは将来もめることになります」
 
また、厄介なのは卒婚などの別居パターン。別れることを前提に別居に踏み切る場合は別だが、「夫から解放されて自由な時間をもつために」「人生の後半は自分らしく生きたいから」と、婚姻関係はそのままに別居婚に踏み切るのはなかなかむずかしい。
 
「卒婚でよく語られる『自由な生活』というのは、妻側の視点。夫にとってみれば、今まで家事全般をやってくれ、自分を支えてくれていると思っていた妻と別に暮らす=デメリットでしかないわけです。最初は理解を示しても、結局不自由になることが多く、それなのに妻の生活費も払い続けるのはなんで?と。だったら別れても同じでは?と、夫から離婚をいわれるケースもあります。卒婚に対して夫がきちんと理解しているのか、価値観は共有できているのかは時間をかけて判断すべきですね」
 
しかも、妻不在をいいことに、浮気に走り、別の女性と暮らしはじめてしまったというケースもあるのだとか。
 
「夫側は別れる気になると、財産整理を勝手に始めることもあります。知らぬ間に資産の名義変更などが行われたケースもあります」

経済的にもリスクを減らすためには「自立」を

パートナーと従来の形でない同居や別居を考えているなら、下準備は必須だと後藤さんはいう。
 
「従来の結婚の形は、行政サービスの対応もあれば、法的にも守られている部分が大きい。でも、婚姻してないと助成などは受けられないものが多いのです。また、別居期間が長くなれば、夫側が離婚を望んだときに有利に働くこともあります。共働きでそれぞれに収入があり、それぞれ厚生年金に加入できていれば、万が一の事態が起きても問題は少ない。ですが、専業主婦の場合は、生活費が途絶えてしまう可能性も。専業主婦のかたは、少し時間をかけて計画し、就職など経済的基盤を整えてから始めることをおすすめしたいです」
 
新たな相手と生活を始めるときも同じく慎重さが必要だ。
 
「離婚経験がある人の中には過去にモラハラが原因で別れた人もいます。また、すぐに相手の親の介護を担うことになる場合もあります。あとで違ったとならないためにも、パートナーとよく話し合う、話し合える人を選ぶことも大事なポイントかもしれませんね」

卒婚、週末婚など夫と別居したいときのポイント

1.衝動的に無計画で進めない

とにかく自由になりたい!と無計画に進めると、卒婚したものの、夫には不満があって最終的に離婚になるケースも。

 

2.今までの夫の妻への依存度を考える

夫の身のまわりのケアをほとんどしていたという場合、卒婚は破綻しやすい。夫の自立を促しながら計画を立てることも必要。

【50代、パートナーとの新しい形】卒婚、週末婚など夫と別居したいときの5つのポイント

3.別居時、夫からの生活費以外の収入を確保する

卒婚を経て離婚にいたるケースは少なくない。夫からの生活費ではなく、仕事をもち自立した経済力を確保しておくべき。

 

4.別居前に預貯金、保険、不動産など資産を把握しておく

別居している間に、夫が資産を勝手に動かす可能性も。それを避けるためにも現時点での資産を把握しておくことも大事。

 

5.夫の気持ちを無視しない

妻は卒婚に乗り気、でも夫の本音は別というケースは多い。夫の本音の確認は重要。急な離婚申し立てをされるケースも。

事実婚をして暮らすとき考えておきたいポイント

1.行政サービスで受けられないものも

行政サービスの「配偶者控除」などは受けられない。税金、保険など、できること・できないことを調べておくべき。

 

2.入院、手術、介護などで必要なサインが認められない場合も

事実婚だと医療システム上に不都合が生じることも。自分以外の親族が必要な場合、誰に頼るかを決めておくことも大事。

【50代、パートナーとの新しい形】事実婚をして暮らすとき考えておきたいポイントは?

3.財産分与、遺産など、将来どうするか話し合って

遺産相続の場合、事前に遺書などがないと受け取れないことも。前妻の子などに渡る可能性も含め、話し合いの場を設けて。

 

4.結婚したい場合は、期限を決めて

将来的に結婚をしたい意志がある場合は、期限を決めた事実婚に。でないと惰性で続けて、結局婚姻にいたらないケースも。

 

5.慰謝料請求などがしにくい場合も

相手が浮気などをして関係が終わっても、婚姻関係に比べて慰謝料請求が面倒なことも。自由度が高いぶんリスクもある。

離婚する前に考えておきたいポイント

1.モラハラの場合は意外と難航も

浮気と違い、証拠をつかみにくいモラハラはもめることも。調停を重ねたほうが離婚がスムーズにいくことが多い。

 

2.弁護士などプロの意見も参考にして

夫側に非があっても慰謝料請求できないことも。離婚相談(無料も含め)でプロの意見を聞いて進めたほうがトラブル回避に。

【50代、パートナーとの新しい形】離婚する前に考えておきたい5つのポイント

3.離婚の意志を告げる前に資産を把握しておく

離婚の意志が夫側にわかると、なかには資産の隠蔽や解約をされることも。告げる前に資産をある程度把握しておくのが理想。

 

4.離婚を渋られたら“別居2年”も手

夫が離婚に納得しない場合は、まずは別居しながら調停を。平均的に2年以内で、夫の気持ちが離婚に傾くケースが多い。

 

5.将来の年金受給額など経済基盤をシミュレーション

「年金分割」(請求は離婚後2年以内)はあるが、年金支給額自体が減少するかも。経済的基盤の確認は最も重要。

結婚にあたっておさえておきたいポイント

1.マッチングアプリは便利だが、身元確認は必須

素敵な出会いもあるが、嘘をつく人も多い。経歴にまどわされず、証明書類、親や友だちを紹介してもらうなどステップは大事。

 

2.離婚歴がある相手の場合、養育費などの確認を

離婚歴がある男性の場合、先方への慰謝料や養育費などの出費がある場合も。いつまで支払うのかなど確認は必要。

【50代、パートナーとの新しい形】結婚にあたっておさえておきたい5つのポイント

3.“事実婚期間”を設けて様子見も

相手のくせや生活のリズムなどを知るためにも、お試しとして、一緒に暮らす期間を設けてみるのもいい方法。

 

4.相手の実家の事情も把握しておく

アラフィーになると親のことなど実家問題も大きくかかわってくる。親の介護、お墓など、実家に関係することも話し合って。

 

5.老後への意識もできれば共有を

老後が視野に入ってくる年齢。どこでどう暮らすといった基本的な話に共感性があるか、確認しておくことも忘れずに。

パートナーとの新しい形「私はこう考える」

漫画家 ヤマザキマリさん「ペルソナ的”いい夫婦”はもう卒業すべき」

結婚20年の漫画家ヤマザキマリさん。イタリア人の夫とは必要なときに会うスタイルだが、コロナ禍でほとんど会えていないという。世界各地で生活してきたヤマザキマリさんが考えるパートナーとのあり方とは?

結婚20年。イタリア人の夫とは必要なときに会うスタイル。コロナ禍でほとんど会えていない。

外からの評価が気になる自分と向き合ってみる
「日本だと、結婚したら最後まで添い遂げる、といった価値観がいまだに根づいている。離婚するかたも多いし、再婚するかたもいる。多様な結婚の形がある、といいながら根底には、脈々と“結婚とはこうあるべき”といったものが存在している。予定調和でないものを嫌う傾向がありますよね」

イタリア、ポルトガル、アメリカ……と世界各地で生活してきたヤマザキマリさんは、さまざまな地域で多様なパートナーシップを見てきたという。ブラジルやキューバでは、8回も9回も結婚を繰り返してきた人たちもいた。
「フランスのミッテラン元大統領は、不倫をしていましたが、それを批判対象として過剰に反応するような様子はありませんでした。しかし、日本では、大統領の不倫と執拗にたたき、有名人の浮気や不倫にも厳しくジャッジメントします。他者の問題に、なぜそんなにまで熱心になれるかが不思議でなりません」
漫画家ヤマザキマリさん「ペルソナ的“いい夫婦”はもう卒業すべき」【パートナーとの新しい形、私はこう考える】

「別れや離婚は、人生の汚点じゃない。“一緒にいなくてはならない”なんてルールはないんです」

結婚や男女の関係は「こうあるべき」と縛られ、「自己の幸せ」よりも「外からの評価」に重きを置いてしまう日本のあり方に、ヤマザキさんは以前から疑問をもっていたという。特に、『ヤマザキマリの人生談義』という新聞連載を始めてからそのことを感じることが増えたという。
「不満をもっている夫婦がとても多い。しかも、みんなパートナーに本音を話せず、我慢している。浮気をしていることが不満なのに、離婚は体裁が悪いと我慢する。自分たちのためよりも、世間や周囲を安心させるために関係を維持する、ペルソナ的夫婦関係とでもいうのでしょうか。それもまたひとつの夫婦の形だと思うのですが、ただ仮面と本質のバランスをうまく保てなくなったときには、精神面への負担も大きくなるでしょう」
「別れや離婚は、人生の汚点じゃない。“一緒にいなくてはならない”なんてルールはないんです」
日本で「卒婚」など多様なパートナーとの形がいわれだしたのは、過渡期の表れなのかも、とヤマザキさん。でも、「卒婚」「週末婚」「事実婚」といった呼び名をつけてカテゴリーに分けることに、違和感があるともいう。
「海外では、そんなふうに呼び名で分けたりしません。みんな、自分たちの好きなようにパートナーと暮らすという価値観です。そんなこといったら、うちはどうなるの?と思います。夫はイタリアで、息子はハワイ。そして、私は東京。コロナ禍になってから、夫にはほとんど会っていません。でも夫婦であることと物理的距離は私にはあまり関係がないのでこれでいいんです」

ヤマザキさんの家族は世界各地で暮らし、ヤマザキさんが日本で仕事があるときには別々に、そしてまたどこかの街で集合し一緒に暮らし、ということを繰り返してきた。コロナ禍で2年半という長い期間、離れることになったのは想定外。でも、夫婦間で思わぬ発見もあったという。
「夫は基本的には一緒に暮らしたい人なんですね。イタリア人は家族はやはりできるだけ常に一緒にいるべきだと考える人種です。夫もそうでした。でも、コロナ禍に日本で仕事の増えた私を見て『君は日本にいたほうが仕事を楽しそうにやっている』といわれました。イタリアに帰ってきてほしいというのは、自分の勝手にすぎないと夫は感じたようで、夫婦はやはりお互いの生き方へのリスペクトがなにより大事なのではないかという話をしました」

「孤独への恐れはあるけれど、結局最後はひとり。試しに一回、ひとり旅に出かけてみるのもいいのでは」

「孤独への恐れはあるけれど、結局最後はひとり。試しに一回、ひとり旅に出かけてみるのもいいのでは」

大事なのはパートナーに依存しない「ひとり力」

ヤマザキさんがこういった夫婦の形を営むことができるのは、経済的にも精神的にも自立しているという面が大きい。ヤマザキさん自身も日本の婚姻のあり方の背景に女性の雇用問題や自立しにくい社会構図を指摘する。
「そうなんですよね、私がこうやって暮らせるのも仕事があって収入があるからです。夫に経済的に依存しなくても生きていけるからこそ選択肢もある。でも、日本の場合、女性と男性の賃金格差が大きい。さらに、出産などでいったん離職すれば、再雇用もむずかしい。先進国なのに、やっぱりジェンダーギャップは厳しい面が多い。でも、価値観は多様化しているわけです。うちの息子はいわゆる『アセクシャル』の部類だと思うのですが、恋愛や結婚にも関心がないし、そういう話をするのも嫌がっています。女性の結婚が『片づく』という言葉で形容されていた戦前戦後からこれだけ時代は進んできたのに、いまだにその名残はあるように感じます」

どこかで女性たちも勇気を出して、この形を変えていかないと、この負の連鎖は永遠に続いてしまう。金銭的にすぐに自立はできなくても、「ひとり」を自覚し楽しむ力を養うことは、パートナーシップにもいい影響を及ぼすはずと、助言してくれた。
「年をとってひとりになるのがいやだから結婚したい、というかたがいます。否定はしませんが、どっちが先に病気になるかなんてわかりません。私も現在、夫とも息子とも離れ、ひとり暮らしです。寂しいと感じることももちろんあります。でも、人間は最終的には皆ひとりです。だから、孤独感とは生きているうちから仲よくしておく必要があるのです。ひとりで楽しめるものを増やすとパートナーに依存する気持ちが減り、関係性の選択肢も増えるはずです。まずは、近場でもいいので、ひとりで温泉に行く、旅をするといったことから始めてみると、新しい自分を発見できると思います」
『ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にして成らず』

『ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にして成らず』

毎日新聞で連載中の人生相談が一冊に。モラハラの彼、浮気をした夫が許せないなど、恋愛・夫婦関係に関する悩みにもヤマザキさんらしい切り口でメッタ切り。腑に落ちるスッキリした読後感。毎日新聞出版 ¥1,540

漫画家 ヤマザキマリさん

漫画家 ヤマザキマリさん

’67年、東京都生まれ。’84年にイタリアに渡り、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。’10年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞などを受賞。漫画作品に『オリンピア・キュクロス』『プリニウス』(とり・みきと共著)、エッセーに『ムスコ物語』など。新刊は『地球、この複雑なる惑星に暮らすこと』(文藝春秋)。

作家 酒井順子さん「”負け犬”から20年、結婚の意味合いも薄らいで」

パートナーと暮らして15年の作家 酒井順子さん。結婚はしていないけれど、不自由は特に感じないという酒井さんが考えるパートナーとのあり方とは? 多様な選択肢の中から自分で生き方を選ぶためのヒントを伺った。

パートナーと暮らして15年。結婚はしていないけれど、不自由は特に感じない。

「事実婚」といういい方がすでに時代遅れなのかも
'03年、酒井順子さんが執筆し、世をにぎわせた『負け犬の遠吠え』。30代以上・未婚・子供のいない女性をあえて「負け犬」と呼びつつ、女性の自立に対する問いかけとエールを送る作品だ。年末の流行語大賞でトップ10に選ばれるほど、“負け犬”という言葉が話題になった。

あれから約20年。酒井さん自身、または酒井さんを取り巻く周囲には何か変化があったのだろうか?
「戸籍上でいえば、あの当時と変わらず私は独身です。あの作品を書いたあとにパートナーを得ましたが、結婚することなく、世にいう事実婚という形式のまま続いています。周囲はというと、20代で結婚・出産をすませた人たちの中には、別居中という人も多いですね。すでに夫婦仲は冷めてしまったけれどさまざまな理由から離婚はせずに。『負け犬の遠吠え』を出版した当時は、結婚した人・未婚の人とあえてカテゴリーを分けてそれぞれの生き方を描きましたが、今となると、なんだかみんなそんなに変わらないのがおもしろい(笑)。でも、孫ができると、みんな途端に忙しくなるので、子供がいなかった人といる人の人生は変わってくるのかもしれません。今はその手前の人が多いので、話が共有できますね」
作家 酒井順子さん「“負け犬”から20年、結婚の意味合いも薄らいで」【パートナーとの新しい形、私はこう考える】

「この先、違う人が現れる可能性も考えておいたほうがいいのかも。絶対はないですから」

とはいえ、既婚者も未婚者も関係なく、お互い共有できる部分が以前よりも増えていると感じるという。50代にもなるとたいていのことは自分でできる。日常生活でパートナーがいなくても成り立つことがほとんどだ。
「でも、この年齢になると子供の結婚だの、親戚の葬儀だの冠婚葬祭事が増える。こういったことは意外と面倒で、パートナーとの関係にも影響しますからね……」

酒井さん自身、30代で父を、40代で母を亡くし、5年前にお兄さまを亡くされた。酒井家の中で酒井さんがひとり残った形に。酒井さん自身、結婚はしていないがパートナーがいることは大きな支えになったという。
「私はひとりが苦手なタイプでもあるので、やはりいてくれてよかったと思いましたね。人は誰しも寂しいと感じることはあるわけですから、そういったときに助けあうことができる関係性があることは大事だと思います。うちの場合は、結婚していませんが、あの家にあやしい人がいる、と周囲に思われてしまっても面倒なので、近所のかたにはたまたま会ったときなどに『うちの男』と紹介しています。近所のおばさまから、“うちの男”っていいわね、なんていわれたりしています(笑)」

とはいえ、自分とパートナーの形態を「事実婚」と称されることが、どうもしっくりこないような酒井さん。確かに、この言葉の背景には「さまざな事情があって結婚できない/結婚しないけれど、結婚しているも同然」という意味合いが含まれる。でも、酒井さんは今の世の中、パートナーとのあり方は従来の意味を超え、もっと多様になっているのでは、と投げかける。
「事実婚の定義はあいまいで、実際にはいろんな形式の人がいると思うんです。将来的に結婚を視野に入れていない人もいるし、ルームメイト的な感覚で暮らしている人もいる。これは事実婚にかぎったことではなく。別居でも同居でも、結婚を視野に入れていてもいなくても、多様な暮らし方が増えている。結婚のあり方も、あいまいなグラデーションがあっていい時代になっていくのかも」
「この先、違う人が現れる可能性も考えておいたほうがいいのかも。絶対はないですから」

多様さが受け入れられれば社会も変わるはず

確かに、人の価値観は想像よりも早く変わる。ちょっと前まで「別居」といえば、暗くネガティブなイメージがあったが、夫と別々に暮らしていると聞くと、「うらやましい」「やってみたい」と感じる人も増えている。「事実婚」も、都市部ではよくあることになりつつある。助成や手続きなど今は追いついていない制度もあるが、多様なあり方が増えれば、不便さも変化していくはずだ。
「今がちょうど過渡期なのかもしれませんね。でも、こうして40~50代の女性誌で、多様なパートナーとのあり方を考える特集があるということも、時代が動いている証拠。一生ひとりと思っていたのに結婚する人もいれば、離別や死別のあと、今のパートナーとは別の人が現れる人もいるかもしれない。周囲を見ても、ひとりでいいといっていた人が50代になって結婚したり、といったこともあります。人生に絶対なんてないのですから」

「より“自分”をもっていないといけない時代に。さまざまなあり方がグラデーションでいいと思います」

結婚の古い価値観に縛られていたら、こんな意外な出会いやできごとは生まれない。
結婚の古い価値観に縛られていたら、こんな意外な出会いやできごとは生まれない。
「最終的に暮らす相手が異性であるという概念自体も古いのかもしれません。別に、友だちだっていいし、気が合う仲間と、という選択もあるかもしれない。もちろん、ケンカもするし、うっとうしいけど今の夫がいいというものも含めて、多様な選択肢があっていいのだと思います。でも、多様な選択肢の中から自分で生き方を選ぶためには、経済的、精神的に自立していることが重要。そうでないと、そもそも選択肢が限られてしまいますよね。パートナーとの関係性に満足している人でも、何があるかわからない未来のために、自立を手放してほしくはありません」
『うまれることば、しぬことば』

『うまれることば、しぬことば』

陰キャ、映え、生きづらさ、わかりみ……。あの言葉と言い方はなぜ生まれ、なぜ消えていったのか、独自の視点で斬る日本語論。婚活に始まった“活動ブーム”の功罪を語る章では酒井さんの結婚観も。集英社 ¥1,650

作家 酒井順子さん

作家 酒井順子さん

’66年、東京都生まれ。冷静で鋭い観察眼と独自の考察力で、思わずうなずいてしまう共感性が高いエッセーを多数執筆。’04年『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞を受賞。ほかに『子の無い人生』『駄目な世代』『ガラスの50代』『家族終了』など。新刊に『うまれることば、しぬことば』(集英社)がある。
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