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日本の社会問題を浮き彫りにするミステリー小説『夜の道標』ほかアラフィーにおすすめの本4選
アラフィー女性におすすめの本をピックアップ。殺人を犯した者、匿(かくま)う者…と、視点を切り替えながら日本社会の問題を浮き彫りにしていくミステリー小説『夜の道標(どうひょう)』ほか、人生をテーマにしたエッセー集『そして誰もゆとらなくなった』など、今読みたい一冊をご紹介。
【大久保佳代子さんインタビュー】アラフィー女性に刺さる!エッセー集『まるごとバナナが、食べきれない』
エッセーをまとめてみたら老いて穏やかになった自分に気がつきました

「今51歳ですが、読み返してみて“私ってこんなに変わったんだ!”と驚きました。42歳って若かったんですね(笑)。連載が始まったころは恋愛や性欲にガツガツした感じがあって、妄想もできていた。それがどのタイミングからか年々、基礎体力が低下。“心動かされるだけでも疲れちゃう”などとこぼすように。ただ“ちゃんと老いて穏やかになり、自分との付き合い方がわかってきた”という気もするので、これでよかったかなと思っています」
「まるごとバナナ」についてのエッセーは、食が細くなった“今”を見つめたもの。中途半端な残り物や食材であふれつつある冷蔵庫が、老いた両親が暮らす実家のそれと同様であること。冷蔵庫の中身の処理が大事で、スマホで見るのが芸能ゴシップよりクックパッドになったこと。男性との出会いに期待しなくなり、自分の時間が増えたこと……。自らをクールに眺めるような文章から伝わるのは、親思いでまじめな素顔だ。
「愛知県の海に近い町で生まれ、働き者の両親のもとで育ち、国立大にガッツで入った人間ですからね。食べ物を捨てられない自分の性分も質素な生活も好きだし、淡々と生きていると他人との付き合いに余裕がもてる気がして。学生時代を振り返って思うのは、勉強は一日に何時間みたいなルーティンが好きだということ。自粛生活のころも一日のスケジュールを作り海外ドラマは一日1本と決めていましたが、それができた自分を毎日ほめてあげていた(笑)。多分一日をいい気持ちで終わりたいのだと思います」
50代は40代とは違う要因で心が揺れて、見えてくるものもまた変わる気がする、と語る大久保さん。ただ彼女には女友だちという、適度な距離を保ちつつ甘えられる味方がいる。「特に女性の芸人仲間ですね。ライバルというより同僚みたいな存在で、彼女たちをテレビで見ると“疲れた顔してるけど一生懸命しゃべってるな。よし私も!”と励みになるんです。私が笑いの仕事を続けているのは、どんな悩みを抱えていても現場に行くとそれが吹き飛ぶほど楽しいから。この仕事は人柄ありきだということをこれからも忘れずに、人を傷つけない笑いを見つけながら、落ち着いた60代を迎えられたらいいなと思っています」

『まるごとバナナが、食べきれない』
大久保家のいなり寿司がハムスター並みに大きい理由。酔っ払って好きな男子にグイグイいっていたころの思い出。相方・光浦さんとの特別な関係性や『めちゃイケ』への感謝。“食”を切り口に、いろいろなことがあった半生と今の心境をユーモラスにつづったエッセー集。集英社¥1,540
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