おもてなしには、おいしいご飯と素敵なインテリア&食器が不可欠。中山まりこさんのおもてなし

親しい人たちと一緒においしい食卓を囲むときの、料理や器、しつらえのアイデアを中山まりこさんに聞いた。ほどよく力の抜けた、大人ならではの粋で洗練されたおもてなしで、笑顔あふれる、幸せな一年の締めくくりを。来客が絶賛する「肉じゃが」「炊き込みご飯」のレシピも公開
中山(なかやま)まりこさん

中山(なかやま)まりこさん

マディソンブルー ディレクター・デザイナー。スタイリストとして活躍後、2014年に「マディソンブルー」をスタート。エクラ世代をはじめ幅広い年代から支持を得る。ものを通してスタイルの提案をする。

みんなが大絶賛の“地主食堂”の肉じゃが

みんなが大絶賛の"地主食堂"の肉じゃが

Recipe
「肉じゃが」
じゃがいも(600g)は洗って大きさをそろえて切り、180℃の油で素揚げ(6割ほど火入れ)にする。いんげん(150g)はゆで、4㎝に切る。酒(100㎖)、みりん(大さじ2)、水(100㎖)を鍋に煮立て、豚バラ肉(450g・できればかたまり肉を厚めにスライス)を加える。肉に火が通ったら、素揚げしたじゃがいもを加え、砂糖(大さじ2・ザラメがおすすめ)、しょうゆ(130㎖)を加え、落とし蓋をして中火弱で煮る。5分ほど煮て全体を混ぜ、さらに5分煮る。蓋をとり、煮汁がなくなったら火を止める。いんげんを加え全体を混ぜる。白髪ネギやクコの実を添えても。

眺めるだけでワクワクするセッティング。

眺めるだけでワクワクするセッティング。それぞれの出自にストーリーがあり、それを聞くのもまた楽しい。2枚重ねたプレートはディオール。漆の色合いに惹かれたというお椀と、染付の小鉢は阪急 うめだ本店にあるお気に入りの骨董店で購入。ボーダー模様のバスク織の布を樹脂で覆った柄のナイフは、フランス・ビアリッツにある老舗ホテルのショップで見つけた。スプーン&フォークはパリのラギオール本店で。柄は柘植(つげ)の木。切子で動物が施された極薄のグラスは日本製

「ディオールで、ディスプレイされている姿があまりに素敵で、 思わず『セットでください!』と大人買いしてしまった」と笑う中山さん。デザイナーズブランドの絵柄のよさに惚れ込んでいるとも。「ウィンターガーデン」 という新作コレクションで、クレマチス、芍薬、ダリア、ツバメが描かれている。

「ディオールで、ディスプレイされている姿があまりに素敵で、思わず『セットでください!』と大人買いしてしまった」と笑う中山さん。デザイナーズブランドの絵柄のよさに惚れ込んでいるとも。「ウィンターガーデン」という新作コレクションで、クレマチス、芍薬、ダリア、ツバメが描かれている。ディナープレートの上にはサーブ用のカトラリーをセット

一枚ずつ異なる、シノワズリーを彷彿とさせる絵柄は絵画のよう。和食とも好相性

一枚ずつ異なる、シノワズリーを彷彿とさせる絵柄は絵画のよう。和食とも好相性

旬の食材をふんだんに。わっと盛り上がる締めのごはん

地主食堂の今日の締めは「新ごぼうと桜エビの炊き込みごはん」

地主食堂の今日の締めは「新ごぼうと桜エビの炊き込みごはん」

Recipe
「新ごぼうと桜エビの炊き込みごはん」
米(5合)は研ぎ、鍋に入れる。水(500㎖)、だし(380㎖)、薄口しょうゆ(100㎖)、みりん(大さじ2)、塩(小さじ2)と、新ごぼう(2本をささがき)、桜エビ(200g)を加え、約13分強火にかける。湯気が出てきたらごく弱火にし、さらに14分火にかける。火を止め、10分ほど蒸らす。お好みでせりを散らす。

手前がリビング、奥がダイニング。包み込まれるような座り心地のソファと、大理石天板とレザーを組み合わせたコーヒーテーブルはフレックス フォルム社製。素材のすばらしさがひと目でわかる、落ち着いたたたずまいのイタリア家具がヴィンテージマンションにしっくりなじんでいる。

手前がリビング、奥がダイニング。包み込まれるような座り心地のソファと、大理石天板とレザーを組み合わせたコーヒーテーブルはフレックス フォルム社製。素材のすばらしさがひと目でわかる、落ち着いたたたずまいのイタリア家具がヴィンテージマンションにしっくりなじんでいる。壁を彩るアートや照明の配し方にもセンスが

ダイニングテーブル&チェアは『ロイズ・アンティークス』で購入したイタリアのヴィンテージ。ペンダントランプも『ロイズ・アンティークス』で。正面左はブルース・ウェーバーのポスター

ダイニングテーブル&チェアは『ロイズ・アンティークス』で購入したイタリアのヴィンテージ。ペンダントランプも『ロイズ・アンティークス』で。正面左はブルース・ウェーバーのポスター

卓上で目をひく美しいガラス器たち。バカラやサンルイのアンティークのワイングラスはサイズ感だけそろえ、あえて1客ずつ異なるものをコレクション。「少しずつ違うグラスが並んでいるだけで食卓が楽しくなる」と中山さん

卓上で目をひく美しいガラス器たち。バカラやサンルイのアンティークのワイングラスはサイズ感だけそろえ、あえて1客ずつ異なるものをコレクション。「少しずつ違うグラスが並んでいるだけで食卓が楽しくなる」と中山さん

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