-
テーブルにはミニブーケやガーランドを配置し、料理の味わいを深めるエッセンスを【12月のウェルカムフラワー】
フラワースタイリストの増田由希子さんが、「種類も手間も少なく、見栄えは抜群」の花選びとアレンジのコツを伝授。和やかな雰囲気を意識した花選びは、料理の味わいを深めてくれる。
「かっこいい大人の洒脱な集まり」中山まりこさんの素敵なおもてなしを拝見!

中山(なかやま)まりこさん
忙しくてもおもてなしを大切に。集うことでパワーをもらえるから
これ、モロッコを旅したときに毎朝食べてハマったザアルーク。食べてみて」。中山さんと、写真家でマディソンブルー副社長でもあるご主人の地主(じぬし)晋さん夫妻のおもてなしは、リビングでのアペロからスタート。まずはシャンパンと軽いおつまみをいただきながら、ソファでおしゃべりを楽しむ。場の空気がゆるりとほどけ、温まってきたころにダイニングへ。楽しい食事が始まる。「おもてなしをする機会は多いですね。数人のときもあれば20人くらいのときも。昨年は、初めて40人近く集まりました。そのときはビュッフェのようにダイニングテーブルに料理を並べてね」
たいていは中山さんがメインホストとなり、おもてなしのテーマを決め、器や花などのテーブルセッティングを考える。テーマは「旅先で見つけたもの、見たものからインスピレーションを得ることが多く、それを披露する感じ」だとか。この日は、9月に出会ったディオールのプレートを主役に、アンティークの和食器や1客ずつ異なるグラスを合わせたセッティング。東洋と西洋、現代と骨董の器をさらりと組み合わせ、素敵にまとめてしまうセンスはさすが。たくさんのものを見てきたことで培われた、大人ならではの洗練された審美眼が感じられ、見惚(みと)れるばかりだ。一方、献立を考え、料理の腕をふるうのは地主さんの役目。その料理にはファンも多く「地主食堂」と呼ばれているとか。なかでも肉じゃがは多くのゲストを虜(とりこ)にしてきた。料理に合わせてワインやシャンパンを選ぶのも地主さんの担当だ。時には、料理家の友人がやってきて、冷蔵庫にあるもので地主さんと料理バトルを展開、なんて楽しい宴も開催されるとか。「少し前には、なじみのレストランのシェフにお願いしてわが家で料理を作っていただき、おもてなしをしました。ソムリエのかたもお願いして、料理もワインもプロにお任せ。私たちはゲストとのおしゃべりに集中でき、こんな楽しみ方もあるんだ!と発見でした」

アメリカのポップアート界を代表するアーティスト、アレックス・カッツの作品が目をひくダイニングにて。左から、本日のゲストでエディター・ライターの松井陽子さん、中山さん、地主さん。マディソンブルーのモデルも務める松井さんは、中山さん夫妻と公私にわたり親交が。好きなものをミックスし、コーディネートしたセンスあふれるテーブルセッティングは中山さんによるもの。しみじみおいしい手料理は地主さんの担当。ほどよく力の抜けた、洗練されたおもてなしに心も温まる

近く、パリにマディソンブルーのサロンをオープン予定の中山さん。現地の知り合いも増え、前回のパリ滞在時には、サンジェルマン在住のマダムにおもてなしを受けるという経験も。「それほど大きくない丸テーブルに7人がギュッと座って。料理もとてもシンプル。アペロのあとは、ガスパチョとラザニア、チーズでおしまい。あとはワインを飲みながら延々としゃべっている(笑)。『今日はあなたに私の友人を紹介する会だから』と目的をクリアにし、場をつくってくださる。とても成熟した大人のおもてなしでした。つい料理をがんばりすぎたり、セッティングにとらわれてしまいがちだけれど、そもそもおもてなしは人が集うことに意味がある。おもてなしイコール社交の場なんだなと。とても勉強になりました」
こんなふうにパリで知り合う人からエネルギーをもらい、それを東京に還元していきたいとも。そして、ものを通して人とつながること、人と集うことをこれからも大切にしていきたいと語る。
「みんなで同じものを食べて集うって、大きなパワーをもらえると思うので」

アペロのテーブルにはオリーブ、ザアルーク、クラテッロ、パンを。「一度食べたらやみつきに」というクラテッロは豚のおしりの肉を膀胱の皮に入れて熟成する生ハム
Recipe
「ザアルーク」
ナス(5個)は軟らかくなるまで焼き、皮をむきつぶす。トマト(2個)は適当な大きさに切る。鍋にオリーブオイルをひき、ナスとトマトを入れる。クミンシード、クミンパウダー、パプリカパウダー、すりおろしたにんにく、レモン汁を適量加え、ペースト状になるまで炒め、松の実を加える。

モロッコで食べたザアルークを地主さんが再現。「女王陛下をしのんで」中山さんが収集するエリザベス女王や英国王室の記念プレートも並べて

シャンパンをカジュアルかつエレガントに飲みたいとアンティークのゴブレットを収集。銀製のピュイフォルカのシャンパン用タンブラーも

松井さんと地主さんはサーフィンが共通の趣味

たたずまいの美しいシャンパンクープ

「娘の生まれた年に購入したドンペリを、20歳の記念に飲んだらおいしくて」。以来ハマっているヴィンテージのシャンパンは食後酒に
-
リビングには、まわりのインテリアとなじむ色合いのウォーム感のある花を【12月のウェルカムフラワー】
フラワースタイリストの増田由希子さんが、リビングのインテリアとなじむ色合いの花とアレンジのコツを教えてくれた。「飾るときは置く場所の眺めを意識して、なじみよい花を選ぶといいです」。
-
玄関を品よく彩るバラのフローティングフラワー&グリーンメインのリース【12月のウェルカムフラワー】
お客さまを迎える日、楽しい時間をともに過ごす喜びを花々にこめたい! フラワースタイリストの増田由希子さんが、玄関を品よく彩ってくれる花選びとアレンジのコツを教えてくれた。
What's New
-
【雨宮塔子 大人を刺激するパリの今】おいしくてコスパのいいパリの最旬インド料理店
雨宮塔子さんによる連載「大人を刺激するパリの今」。15回目のテーマは「最旬のインド料理店」。雨宮さんが気に入って何度もリピートしている「DELHI BAZAAR」をご紹介!
カルチャー
2025年8月20日
-
【最近のベストセラー&話題の本にクローズアップ】昨今表面化した“ギャンブル依存症”をよく知るための3冊
文芸評論家・ 斎藤美奈子さんが解説する、変わる世界と「本」の現在地。スポーツ界や芸能界に属する人のオンラインカジノへの関与が報じられている昨今、“ギャンブル依存症”を知るための関連本にクローズアップ!
カルチャー
2025年8月20日
-
【江口洋介さんインタビュー】タフさと、人間味。年齢を重ねて熟すものをさらに表現できるように
8月1日から公開されている劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』に出演している江口洋介さん。これまで医師役を多く演じていた江口さんに本作での役どころと、撮影で心がけてたことなどについて聞いてみた。
カルチャー
2025年8月19日
-
【最近のベストセラー&話題の本にクローズアップ】コロナ禍小説はいよいよ“最終形態”に。災害当時を振り返る2冊
文芸評論家・ 斎藤美奈子さんが解説する、変わる世界と「本」の現在地。今回は、“コロナ禍”にクローズアップ。記憶があいまいになっている今こそ、読んでほしい2冊はこちら。
カルチャー
2025年8月19日
-
【最近のベストセラー&話題の本にクローズアップ】数年で大きく認識が変わった“性教育”にまつわる2冊
文芸評論家・ 斎藤美奈子さんが解説する、変わる世界と「本」の現在地。ここ数年で大きく変わったのが性暴力への認識。そんな中で売れ行きが好調だという“性教育”の関連本にクローズアップ。
カルチャー
2025年8月18日
-
一度は泊まりたい!高級ホテル・旅館
日常を忘れて至福のときが過ごせる極上の旅へ
-
読者モデル 華組のユニクロ・GUコーデ
真似したい!50代ファッションブロガーの着こなし集
-
QUOカード5,000円分プレゼント
ウェブエクラ ユーザーアンケートご協力のお願い
-
酷暑で加速!? 大人の髪悩みをホームケア
うねって広がる大人髪をヘアマスクで柔らかくまとまる髪へ
-
50代におすすめの夏アイテム
人気ファッションアイテムを厳選してご紹介
-
読者モデル 華組のZARAコーデ
50代はどう着こなす?ファッションブロガーコーデ集
-
50代の旅行コーデ
風通しもばっちり&涼やかな一着で快適な旅を
-
大人のためのヘアスタイル・髪型カタログ
髪のお悩み解決!若々しく見えるヘアスタイル
-
エクラ公式通販の人気アイテムランキング
もう迷わない!50代が買うべき旬の服
-
【50代に人気のヘアスタイル・髪型カタログ】手入れが楽でおばさんぽくならない!ショート・ボブ・ミディアム・ロング別ヘアスタイル
白髪や髪のうねり、薄毛、パサつきなど40代、50代の気になる髪悩みを解消するおすすめヘアスタイルを提案。ショート、ボブ、ミディアム、ロング別ヘアスタイルから知っておきたい最新ヘアケア事情まで、おばさんぽ…
-
【50代「ユニクロ・GU」コーデ】過酷な夏を快適に!猛暑のおしゃれに役立つインナーやTシャツが大活躍
トレンドを取り入れたアイテムから、機能性にこだわったアイテムまで、豊富な品揃えが魅力のユニクロ・GU。プチプラだけど高見えする50代ならではの着こなし方が知りたい!そこで今回は「ユニクロ・GU」アイテムを…
-
褒められるから自信がもてる!50代に似合う「若々しいショートヘア」52選
似合う髪型が見つかる!気になる白髪もボリューム不足もアラフィー世代に似合うカットやカラー、パーマで立体感を出して、今どきのこなれ感と若々しさを手に入れて。
-
【50代の白パンツコーデ5選】清潔感も爽やかさも抜群!どんなトップスにも合う万能アイテム
夏らしい爽やかな印象を与えてくれるホワイトパンツ。しかし、おしゃれ上級者向けのアイテムというイメージが強く、コーデに取り入れるのが難しいと感じることも。そこで今回は、40代・50代の読者モデル・華組&チ…
-
Tシャツなのにカジュアルすぎず上品でおしゃれ!50代に似合う「きれいめカジュアル」15選
カジュアルなはずのTシャツを品よくきれいめに着こなすには?大人に似合うシルエットと着こなし方次第で、驚くほど印象が変わる。たとえば、程よくゆとりのあるフォルムや、首元の開き具合、素材の質感など、ぐっと…