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「かっこいい大人の洒脱な集まり」中山まりこさんの素敵なおもてなしを拝見!

中山(なかやま)まりこさん
忙しくてもおもてなしを大切に。集うことでパワーをもらえるから
これ、モロッコを旅したときに毎朝食べてハマったザアルーク。食べてみて」。中山さんと、写真家でマディソンブルー副社長でもあるご主人の地主(じぬし)晋さん夫妻のおもてなしは、リビングでのアペロからスタート。まずはシャンパンと軽いおつまみをいただきながら、ソファでおしゃべりを楽しむ。場の空気がゆるりとほどけ、温まってきたころにダイニングへ。楽しい食事が始まる。「おもてなしをする機会は多いですね。数人のときもあれば20人くらいのときも。昨年は、初めて40人近く集まりました。そのときはビュッフェのようにダイニングテーブルに料理を並べてね」
たいていは中山さんがメインホストとなり、おもてなしのテーマを決め、器や花などのテーブルセッティングを考える。テーマは「旅先で見つけたもの、見たものからインスピレーションを得ることが多く、それを披露する感じ」だとか。この日は、9月に出会ったディオールのプレートを主役に、アンティークの和食器や1客ずつ異なるグラスを合わせたセッティング。東洋と西洋、現代と骨董の器をさらりと組み合わせ、素敵にまとめてしまうセンスはさすが。たくさんのものを見てきたことで培われた、大人ならではの洗練された審美眼が感じられ、見惚(みと)れるばかりだ。一方、献立を考え、料理の腕をふるうのは地主さんの役目。その料理にはファンも多く「地主食堂」と呼ばれているとか。なかでも肉じゃがは多くのゲストを虜(とりこ)にしてきた。料理に合わせてワインやシャンパンを選ぶのも地主さんの担当だ。時には、料理家の友人がやってきて、冷蔵庫にあるもので地主さんと料理バトルを展開、なんて楽しい宴も開催されるとか。「少し前には、なじみのレストランのシェフにお願いしてわが家で料理を作っていただき、おもてなしをしました。ソムリエのかたもお願いして、料理もワインもプロにお任せ。私たちはゲストとのおしゃべりに集中でき、こんな楽しみ方もあるんだ!と発見でした」

アメリカのポップアート界を代表するアーティスト、アレックス・カッツの作品が目をひくダイニングにて。左から、本日のゲストでエディター・ライターの松井陽子さん、中山さん、地主さん。マディソンブルーのモデルも務める松井さんは、中山さん夫妻と公私にわたり親交が。好きなものをミックスし、コーディネートしたセンスあふれるテーブルセッティングは中山さんによるもの。しみじみおいしい手料理は地主さんの担当。ほどよく力の抜けた、洗練されたおもてなしに心も温まる

近く、パリにマディソンブルーのサロンをオープン予定の中山さん。現地の知り合いも増え、前回のパリ滞在時には、サンジェルマン在住のマダムにおもてなしを受けるという経験も。「それほど大きくない丸テーブルに7人がギュッと座って。料理もとてもシンプル。アペロのあとは、ガスパチョとラザニア、チーズでおしまい。あとはワインを飲みながら延々としゃべっている(笑)。『今日はあなたに私の友人を紹介する会だから』と目的をクリアにし、場をつくってくださる。とても成熟した大人のおもてなしでした。つい料理をがんばりすぎたり、セッティングにとらわれてしまいがちだけれど、そもそもおもてなしは人が集うことに意味がある。おもてなしイコール社交の場なんだなと。とても勉強になりました」
こんなふうにパリで知り合う人からエネルギーをもらい、それを東京に還元していきたいとも。そして、ものを通して人とつながること、人と集うことをこれからも大切にしていきたいと語る。
「みんなで同じものを食べて集うって、大きなパワーをもらえると思うので」

アペロのテーブルにはオリーブ、ザアルーク、クラテッロ、パンを。「一度食べたらやみつきに」というクラテッロは豚のおしりの肉を膀胱の皮に入れて熟成する生ハム
Recipe
「ザアルーク」
ナス(5個)は軟らかくなるまで焼き、皮をむきつぶす。トマト(2個)は適当な大きさに切る。鍋にオリーブオイルをひき、ナスとトマトを入れる。クミンシード、クミンパウダー、パプリカパウダー、すりおろしたにんにく、レモン汁を適量加え、ペースト状になるまで炒め、松の実を加える。

モロッコで食べたザアルークを地主さんが再現。「女王陛下をしのんで」中山さんが収集するエリザベス女王や英国王室の記念プレートも並べて

シャンパンをカジュアルかつエレガントに飲みたいとアンティークのゴブレットを収集。銀製のピュイフォルカのシャンパン用タンブラーも

松井さんと地主さんはサーフィンが共通の趣味

たたずまいの美しいシャンパンクープ

「娘の生まれた年に購入したドンペリを、20歳の記念に飲んだらおいしくて」。以来ハマっているヴィンテージのシャンパンは食後酒に
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