【今月のおすすめ本】アメリカ発の世界的ベストセラー『化学の授業をはじめます。』など4冊

エクラ世代におすすめしたい書籍を厳選! 性別や人種などの差別に関係なく自分に価値があることを唱えた『化学の授業をはじめます。』や、サウナ大国の著者が季節ごとの楽しみ方を教えてくれる『アートで楽しむサウナぎつねのフィンランド巡り』など計4冊を紹介。

『化学の授業をはじめます。』

『化学の授業をはじめます。』

ボニー・ガルマス 鈴木美朋/訳
文藝春秋 ¥2,750

化学で料理と自尊心を伝えるヒロインが痛快!
物語の舞台は、’50~’60年代のアメリカ。有能な化学者でありながら女性だという理由で虐げられてきたシングルマザーが、ひょんなことからテレビで料理番組をもつことに。化学用語だらけで冗談も笑顔もいっさいなしなのに、人気は急上昇。栄養バランス&味が抜群のうえ短時間でできるレシピを紹介する主人公の言葉には、視聴者に“性別や人種や学歴や外見に関係なく私には価値がある”と確信させる力があったのだ。アメリカ発の世界的ベストセラーから勇気を受け取ろう。
 

『還暦不行届』

本2

安野モヨコ
祥伝社 ¥1,760

互いのヘンテコを認め慈しむ夫婦愛がGood
奇才・庵野秀明監督と結婚して20年、超偏食でヘタすりゃ数カ月入浴しない夫との日常を人気漫画家がエッセーに。生活者失格の夫と長年うつ病を抱える妻は、真摯さとユーモアを忘れず、相手をまるごと受け止め支え合う。大笑いしたあと、いい関係を築く秘訣が見えてくる。
 

『みどりいせき』

本3
大田ステファニー歓人
集英社 ¥1,870

自由すぎる言語感覚にクラクラ、新しい文学の誕生!?
未曽有のぶっとび文体と頻出するギャル語や隠語にたじろいでも、とにかく読み進めてみて。気がつけば疾走感あふれるバイブスの虜(とりこ)になっているから。闇バイトにはまる高校生たちのリアルが、胸に刺さりまくるから。すばる文学賞の選考委員たちを震撼させた、脅威の青春小説。
 

『アートで楽しむサウナぎつねのフィンランド巡り』

本4
ピヴェ・トイヴォネン
アルソス ¥2,860

癒し効果絶大なイラストで北欧バーチャル旅行
サウナ大国のアーティストが、多種多彩な61施設と季節ごとの楽しみ方を紹介。サウナつきボートでクルーズし、森や洞窟のサウナで瞑想し、ほてった体を海や湖で冷やす……。くつろぐ人々を動物の姿で描く水彩画を眺めているだけで、北欧の澄んだ空気に満たされリラックス。
 

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