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【吉田鋼太郎さんインタビュー】単なる復讐劇でなく、苦悩する心優しい青年の葛藤を描く
「重圧がないといったら、嘘になります」
ダンディな吉田鋼太郎がそういって額にしわを寄せると、より男の色香が漂った。この5月、蜷川幸雄から引き継いだ『彩の国シェイクスピア・シリーズ』の演出家として、新たな歴史の幕を開ける。
「ひとつは敷居の高いシェイクスピアを、大衆演劇として魅せた蜷川さんの意志を受け継ぎつつ、新しい風も入れていかなければならないという課題。もうひとつは戯曲の中でも、最高傑作といわれる『ハムレット』をどう仕立てるか、です。シリーズの1本目にこのむずかしい演目を選んだのは、根底に人が人を殺めてはならないという、普遍的テーマがあるから。現に今も争いが続いている国があります。しかしどれほど復讐心、憎悪を抱いても、とどまらせるのは“知性”をもつことではないのかと。僕はこの作品を単なる復讐劇でなく、苦悩する、心優しい青年の物語だと解釈していて、そこを描きたい。主役の柿澤勇人は、その繊細な揺れを体現できる俳優です」

大学時代からシェイクスピア劇を始めた吉田の話には、稀代の劇作家への、あり余る愛があふれ出る。アルバイトをしつつ小劇場で研鑽を積み、41歳で蜷川氏と出会ったことで世に出て、輝きはじめた。
「長い下積みとかいわれますけど、そういう感覚はないんです。若いころは商業演劇で活躍している俳優に対して、意味のわからぬ敵対心をもっていた時期もありましたよ(笑)。でも卑屈にはならなかった。(演劇人として)誇りがありました」
50歳を過ぎてから映像の仕事も増え、一気に全国区となった稀有な存在でもある。
「カメラの前でも、長く芝居で培ったものがあるから役立つんです。街でサインを求められると、正直、めちゃくちゃうれしいです(笑)」
私生活では、3歳のお嬢さんがいる父親でもある。「かわいくて、この間もぬいぐるみを買って帰りました」と目じりを下げる。
「昔はよく役者たちと飲んでいましたが、今は娘の顔見たさに早く帰るパターンです。成人するとき僕は82歳。まだまだかんばらなくてはです。ほぼ毎日、大型犬2匹を朝と夕、1時間散歩させるんですが、これがけっこう体力維持になっていると思っています」
先達の俳優の芝居に背中を押されることも多いという。
「つい先日も91歳の仲代達矢さんの舞台を見て、誰よりもスッと伸びた背すじ、滑舌のよさに励まされました。今、この年になって芝居をすることが楽しい自分がいます。これまではやみくもで、必死になっていたな……と。これからは一本一本照査しながらキッチリつくり上げようと。芝居人生を後悔することのないように」
時を経ての、素敵な言葉だった。

『ハムレット』
父であるデンマーク国王が急死、母と結婚した叔父・クローディアスが国王となったことで、ハムレットは苦悩する。やがて父が毒殺されたことを知り復讐を企てるが。
演出・上演台本:吉田鋼太郎、出演:柿澤勇人、吉田鋼太郎ほか。
5/7~26、彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
(問)☎0570・064・939(彩の国さいたま芸術劇場)

吉田鋼太郎
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