大人を虜にする!2024年「ベスト韓国ドラマ」振り返り座談会

エクラ韓ドラ特集でおなじみの3人が’24年のドラマを総ざらいしながら、今シーズンの話題&注目を集めた俳優たちを大分析。没入必至の彼らのドラマ、要チェックです!
■エクラ韓ドラ班

ライター 小田 香
第一次ブームから韓流記事を執筆。韓流ドラマ生き字引き級の情報通。

ライター 山崎敦子
ドラマにK-POP、Kミュージカルに夢中。今年は韓ミュ鑑賞で4回渡韓。

編集K
ドラマもK-POPも韓流沼どっぷり。好きが高じて、1年間韓国留学も!

実力俳優の底知れない魅力を再認識。今後が期待の注目俳優も続々と!

 ’24年のエクラ韓ドラベスト10は『涙の女王』が圧倒的1位でした。

山崎 韓国で『愛の不時着』を超える視聴率を獲得するなど、上半期の話題を独占してましたよね。

小田 韓国ドラマのおもしろさがこの一作に凝縮していたし、主演のキム・スヒョンがどれだけすばらしい俳優か、みんな再認識したのでは。

 『徹子の部屋』にも出演するなど、日本でも注目されていました。

小田 『星から来たあなた』(’13年)でもスゴい!と思ったけれど、日本ではそれほどブレイクしてなくて……。この作品でファンクラブの会員数が5倍になったとか。彼の魅力をわかってもらえてうれしいです(笑)。

山崎 『涙の〜』ではコミカルな演技も冴えていて。コメディがうまい俳優ほど演技派というけれど、スヒョンを見ているとうなずける。ズッコケキャラから、ヒロインを守って愛する二枚目ヒーローキャラへの変わりようも自然で見事。どっちのキャラも納得しちゃう。

小田 たたずまいのすべてに品があるんですよね。何をやっても美しくて。それなりの年齢だけど、保護本能を刺激するようなところもあるし、精神が清らかな感じが伝わってくる。

 彼の泣きの演技にも魅せられてしまった(笑)。ヒロイン役のキム・ジウォンもよかったですね。これまではやや地味めだった印象もあるけれど、このドラマではヒロインとしての存在感がすばらしかった。

小田 なにより役にピッタリでした。

山崎 もともと美形だけど、今回はその美しさが超絶にきわだっていたと思う。人を寄せつけないような冷たさが、ふっとゆるんでやわらいだ表情を見せるところなんかもうまい!

脇役や悪役まで魅力的なドラマがやっぱり最高!

小田 終わってみれば『涙の〜』は群像劇でもありました。弟役のクァク・ドンヨンとか、おばさん役のキム・ジョンナンも光っていたし、悪役にも好感がもてた。脇役たちまでそろっているのがやっぱりいいドラマ。

 悪役だったパク・ソンフンも今年、話題の人になりましたよね。

小田 背が高くて小顔で、普通にカッコいいんですよね、彼。

山崎 ’23年の『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』の過激な悪役で注目されはじめたけれど、同年の『誘拐の日』では真実を追う冷静な刑事役。正反対の役どころなのにどちらもハマってしまうのよね。今年の『涙の〜』では再び、かなりな悪役だったけど、ラストのせつなさ漂う演技が印象的でした。

 『ソンジェ背負って走れ』のビョン・ウソクも今年大ブレイク!

小田 ポップアップストアまでできちゃってスゴいなあと。

山崎 彼って二番手や脇の役柄が多かったじゃない? カッコいいのにあまり注目されてこなかったというか。『ソンジェ〜』では一途で誠実な主人公ソンジェのキャラが彼自身のキャラクターと重なって見えるというか、まさにシンクロしているようだった。

 ヒロインのキム・へユンは『偶然見つけたハル』(’19年)でも、相手役のロウンやイ・ジェウクをブレイクさせていた人。ちょっと小柄だから、長身のウソクとのバランスが絶妙でラブシーンの胸キュン度も上がりましたよね。

実力派の女性俳優が作品を引っぱる時代に

小田 『ジョンニョン:スター誕生』のキム・テリもさすがでした。

山崎 劇中のパンソリ(韓国伝統芸能)も本人が歌っているのよね。

小田 3年間修業したそう。すごいなあと思って。彼女自身のがんばりもそうだけど、役のために3年も訓練できる環境も!

山崎 『ジョンニョン〜』では、34歳にして、また10代役で。

 『二十五、二十一』(’22年)でも高校生。童顔だから違和感ない。

小田 今回の『ジョンニョン〜』は原作がweb漫画ということもあるけれど、『ガラスの仮面』を思い出す(笑)。私たち世代にピッタリ。

山崎 男役トップスターを演じたチョン・ウンチェも目立っていた。

小田 男装が似合っていた!

山崎 彼女、『Pachinko パチンコ』シーズン2では、元両班(ヤンバン)(貴族階級)の娘という役どころなのだけど、そこでは弱々しくはかなげな女性を演じているし、『アンナ』(’22年)ではキレぎみのお嬢さまだったし、変幻自在な演技派で、今後も要チェックだと思う。ほかには『損するのは嫌だから』のシン・ミナもやっぱり好き!

小田・K かわいいよね〜!

山崎 ドラマでは最初、下ネタで笑えるシーンが多いのだけど、あんなにかわいらしく品よく下ネタを話せるのは彼女しかいないのでは。

小田 相手役のキム・ヨンデもいいところを引き出されていましたね。個人的に好みのビジュアルなんだけど、演技的にはまだまだかな……と思っていたら、最近は実力もメキメキ。もっとブレイクしてほしい。

 若手の女性では『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』のコ・ミンシも話題。

山崎 リアルバラエティ番組『ソジンの家』シーズン2では、すっぴんで朝から晩まで厨房で動きまわる超まじめな働き者の姿を見せて好感度を上げながら、『誰も〜』ではサイコな振りきった演技。さすが女優!

 『ヒーローではないけれど』はチャン・ギヨンの除隊後の復帰作でしたが、期待どおりでした。

山崎 彼は作品の選び方もうまい! ボサボサ頭の酔いどれ男で登場したのにはちょっと引いたけど(笑)。

小田 私は彼が大好きすぎて逆にちょっと不満で。もっと、ちゃんと素敵な顔を見せてくれよ〜と(笑)。

 話はつきませんね。’25年に向けてまだまだ話題作が続くので、俳優たちの今後の活躍にも注目したい!

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