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モデル・森泉が語る“ママモリ” 森英恵とは?「すべてを完璧にこなす、パーフェクトな女性でした」
「祖母、森英恵のことを、家族はみんな“ママモリ”と呼んでいます。森家のママ、みんなのお母さん的な存在でしたから」と森泉さん。一緒に暮らす中で、ママモリがさし示してくれた生き方とは……。
森英恵さんのインスピレーションの源・生まれ故郷!水と森が美しい島根・石見へ
幼い彼女の目に焼きついた木や川や畑の色、日本の美
森さんが小学4年生で東京へ移るまでを過ごしたのは、島根県の山里の町。著書にもたびたび登場する。“蝶々でいつも思うことは、故郷のこと。山があって川があって、橋がかかっていて、田んぼには紫のじゅうたんを敷きつめたようにレンゲの花、畑には菜の花いっぱい。(中略)ひらひらと舞っている蝶々は、私にとって、天使のような存在だった”(岩波新書 森英恵『ファッション』)
この地で見た四季折々に表情を変える豊かな自然が、彼女の美意識のルーツ。美術館で大展覧会を見た足で、生家跡を訪ねるのも一興だ。
この地方では昔から家々が茶の木を育て、自家製のお茶を飲み、ふるまう習慣があるなど独自の文化があり、随分昔から「オーガニック農業」が根づく豊かな土地
空港や最寄駅から吉賀町までは、ダムがなく、日本一美しいといわれる高津川に沿っての心地よいドライブ。極上の鮎の産地としても有名
山あいの村の街道すじにあった森さんの生家は、開業医だった父の診療所、薬局、母屋を備えた広い敷地で、現在はフラワーガーデンとして跡地が残されている
間近に感じる山間に、蝶々が自然に舞う。豊かで癒される不思議な場所、それが吉賀町
『生誕100年/森英恵/ヴァイタル・タイプ』
生誕100周年を記念した展示が
故郷、島根で開催する没後初となる大規模展覧会。映画の衣装、オートクチュールのドレスのほか、写真や映像などを含め約400点を通して、森英恵の生き方とものづくりの哲学を紐解く。「働く女性を応援してきた、森英恵のつくる服の質のよさに注目してほしい。間近に見られる貴重な機会です」と学芸員の廣田理紗さん。メトロポリタン美術館収蔵のドレスも特別展示。
Data
島根県益田市有明町515
開催期間/~12月1日
開館時間/9:30~18:00(最終入場は17:30)
定休日 火曜 観覧料/当日一般¥1,300
アクセス/東京からは萩・石見空港からがおすすめ。東京・羽田空港から萩・石見空港までは約90分、空港から美術館がある益田市内まで車で約10分と、アクセスがいい。一日2便ある。
島根県立石見美術館(島根県芸術文化センター内)
屋根も壁面も、地場産の石州瓦で覆った赤茶色の美しい建物。メンテナンスフリーなガラス質の表面で、建築家・内藤廣いわく「数百年はこのままの状態を保つ」。美術館は大小4つの展示室をもち、スケールの大きな企画展を開催。美術館創設の準備段階から森英恵にアドバイスを仰ぎ、ファッションのコレクションに力を入れるほか、職員の制服も森英恵がデザインしている。
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専業主婦から世界へ。森英恵が遺した“4つの偉業”とは?
戦後の日本に“洋服のおしゃれ”を手引きした森英恵さんは、やがて国際舞台へ進出。日本の美や伝統、日本女性の繊細な美しさをシンボルマークの蝶々に託した作品に世界が魅了された。彼女はファッションのみならず、アートやカルチャーを伝播する時代の担い手でもあった。
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森英恵、生誕100年記念の展覧会が開催中!元祖「ヴァイタル・タイプ」の創作の原点とは?
森英恵といえば、蝶々。では、なぜ彼女が自分のトレードマークを蝶にしたのか、ご存じだろうか。創作の原点である故郷の里山に飛んでいた蝶々に、日本女性の繊細な美しさを重ねて見た。NYで見たオペラの哀れな『蝶々夫人』像にショックを受け、「ひとりの日本の女として、日本や日本女性のイメージを絶対に変えてみせる」と決意し、蝶々をシンボルに世界へ飛び出した……。美しく華麗なファッションと、その裏にある熱い思い、強い意志。戦後の日本女性のリーダーでもあった人の、生誕100年を記念する大規模展覧会が9月から開催中。改めて今知りたい、「森英恵」という生き方。
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