【ラグジュアリーな休日コーデ7選】スタイリスト・戸野塚かおるが提案。カジュアル服をリッチに見せるテクニックとは

グレージュのワントーンから生まれる静謐（せいひつ）な美しさ。その主役はマントコート。柔らかなシルエットを描きさらっと一枚はおるだけでリラクシーなムードをもたらしてくれるので、週末に連れ出したい大人アウターの本命候補に

「デザイン性が高くさらっとはおるだけで映えるマントコートは、休日に活躍させたい本命アウター。モード感をかなえながらも、柔らかく波打つシルエットがリラクシームードをもたらしてくれます。アイテムそのものに迫力があるので、ワントーンで静かにまとめると＂がんばった感＂も出ず、いわゆるクワイエット・ラグジュアリーに仕上げてくれる」。

マントコート￥668,800・中に重ねたフードつきストール￥280,500・グローブ￥64,900（3点ともマックスマーラ）・ニット￥206,800（エス マックスマーラ）／以上マックスマーラ ジャパン　パンツ￥47,300／サン・フレール（セブンティ ヴェネツィア）　バッグ￥441,100／デルヴォー　靴￥112,200／へリュージャパン オンラインオフィシャルストア（へリュー）

週末はいつものジュエリーをはずし、大ぶりなアクセサリーを重ねてみる。ふだんできないことを楽しんでみることでワードローブのレギュラーアイテムもまた、新鮮な表情に。リラクシーなニットドレスと強めアクセサリーの素敵な関係

「存在感ある大ぶりのシルバージュエリーなどをジャラッと重ねづけする"遊び”も、休日にしかできないこと。アクセサリーを主役とする使い方を休日にチャレンジしておくと、日ごろのおしゃれ感度もまたアップします。アクセサリーを効かせることで着こなしに立体感が生まれ、ゆるっとしたニットドレスもぐんと引き立ちます」。

ニットドレス￥143,000／ポステレガント　ピアス￥88,000・ぐるぐる巻いた黒玉ネックレス￥163,900・シルバー玉ペンダント（中）105,600・バングル￥429,000／エスケーパーズ アナザーワールド（ソフィー ブハイ）　シルバーボールチェーンネックレス（上）￥46,200（ハルポ）・大丸モチーフペンダント（下）￥62,700（ノアーク）／以上エスケー パーズオンライン　靴￥81,400／へリュージャパン オフィシャルオンライン（ヘリュー）

異素材MIXによるミスマッチ感も冬ならではの楽しみ方。ニットやムートンなどの冬素材に、スカーフでシルクのツヤを投入。たちまち女性らしさと華やかさが備わり、冬に陥りがちな＂まったり感＂ も回避できます

「例えばシルクのスカーフもシャツやスーツなどに合わせるとキャリア的な雰囲気が強くなりますが、カジュアルなスタイリングに用いると女性らしく、そしてスカーフ本来の美しさが華やかにきわだってきます。シルクのリッチ感が加わることで、ニットパンツやムートンジャケットといったカジュアルなアイテムもモードに昇華。まさに相乗効果が生まれます」。

スカーフ￥204,600・ウォレットバッグ￥539,000／エルメスジャポン（エルメス）　ブルゾン￥495,000／ドゥロワー 青山店（ドゥロワー）　タートルネックニット￥44,000／トゥモローランド 渋谷本店（トゥモローランド ビー）　パンツ￥130,900／三喜商事（イレブンティ）

ダウンジャケットは白！ 週末だからこそ実用性より華やかさを選びたい。オールホワイトを気負うことなく着こなせるのも、経験という年輪を重ねた"大人の成熟、余裕"があってこそだと思います

休日に着たいダウンジャケットは、あえての白です。実用性よりも華やかさを選べることが、週末のラグジュアリーではないでしょうか。街行く人も黒やグレーが多くなる中で、パッと映えるウインターホワイトはやはり目にとまります。このコーディネートもそれぞれのアイテムはベーシックであるのに、ほかの色や柄にはない＂白だけが誇る強さ＂が全体に凛とした美しさを宿し、カジュアルな装いを格上げしています。ダウンジャケットの素材感もスポーティなナイロンではなくぬくもりある質感なので、上質なムードをまとえます」。

ダウンジャケット￥437,800・中に着たニット￥92,400・パンツ￥152,900・ニット帽（参考商品）・バッグ￥59,400／ヘルノ・ジャパン（ヘルノ）　ピアス￥65,600／トムウッド青山店（トムウッド）　靴￥174,900／ジミー チュウ

時計も休日仕様のコーディネートに合わせた楽しみ方を心得たい。旬のソックス使いでスタイリングを遊びたい。着こなしのアクセントとなる小物選びこそウィークエンド・ラグジュアリーの真骨頂だから

「リラックスして過ごすときに仕事やパーティにつけていくような時計は不相応。コーディネートを週末仕様に変えるのであれば、それに応じて時計も着替えるのがスマートです。そして、足もとにはソックス＋ブーツで重厚感をプラス。今季、展示会で多く見かけたソックスのあしらい。どうしてもボリュームアップしてしまう冬のコーディネートにおいて、全身バランスの調整役を担える実力とかわいさを兼ねたアイテムです」。

時計￥1,873,300／LVMHウォッチ・ジュエリージャパン（ゼニス）　ローゲージニット￥77,000／ウールリッチ 二子玉川店（ウールリッチ）　中に着た黒タートルニット￥29,700／ザ ショップ スローン 神戸（スローン） ジレ￥129,800／サン・フレール（プーロタット）　パンツ￥57,200／ジェイプラスインターナショナル（マッカージュ）　ピアス￥39,600／マリア ブラック 表参道店（マリア ブラック）　リング（右手）￥75,900・（左手）￥101,200／エスケーパーズ アナザーワールド（ソフィー ブハイ）　バングル￥42,900／トゥモローランド（リエ スタジオ）　バッグ￥346,500／ヴァレクストラ ジャパン（ヴァレクストラ）　ソックス￥3,300／広陵くつした（ヤハエ）　靴￥116,600／トッズ・ジャパン（ホーガン）

織り模様の入ったニットベストは、特別な休日スタイルに導くスポーティリッチなアイテム。重ねるだけでスタイルが完成され手持ちのベーシック服にも大活躍。運転にも最適なスリーブレスのデザインで、まさに理想的な週末ワードローブに

「柄を配したニットベストも、カジュアルなスタイリングに取り入れやすい絶好のアイテムです。このコーディネートのようにさらっとニットに重ねたり、ワンピースに重ねたり、シャツに重ねたり……と、手持ちのベーシック服にも合わせやすく、重宝する一着。スリーブレスのデザインは、細見えするIラインシルエットをつくりやすい点もうれしいポイントです。チャコールグレー地×白の柄なので派手になりすぎず、リッチ見えも果たし、冬の頼れるワードローブになりそうです。車の運転もしやすいので、まさに週末ドライブにも最適」。

ベスト￥2,680,700（参考価格）・ニット￥392,700・パンツ￥598,400・チョーカー￥174,900／ブルネロ クチネリ ジャパン（ブルネロ クチネリ）

ウインターリゾートの定番、ノルディックニットを軸としたグレーの濃淡のコーディネート。ツヤのあるエンジニアブーツや肉厚マフラーなど、スタイリングの奥行きを増す小物使いでメリハリバランスを！

「冬のリゾートムードを高めるノルディックニット。毎年定番的に出てくるアイテムだけに"どう着こなすか？"が、やはりカギとなります。オフィシャルシーンできちんと着るジャケットやスーツと違い、カジュアルなアイテムの扱い方は、こなれて見える着くずし方で差が出てくるもの。柄ニットはほっこり見えてしまう懸念もあるため全身をグレーでシックにまとめつつ、手首からロンTの白を少しだけのぞかせ軽快に。ちょっとした立体感が生まれ、それだけで不思議と洗練された印象になります。また、足もとにはツヤのあるエンジニアブーツでシャープさを加えて」。

ニット￥44,000／ザ ショップ スローン 神戸（スローン）　白Tシャツ￥29,700／コロネット（ヴィンス）　ニットパンツ￥28,600／デ・プレ　マフラー￥63,800／オンワード樫山（セアン）　ピアス￥744,700・リング（指先から）￥844,800・￥661,100／フォッぺジャパン（フォッぺ）　時計￥1,290,300／LVMHウォッチ・ジュエリージャパン（ゼニス）　バッグ￥152,900／トッズ・ジャパン（トッズ）　靴￥289,300／ピエール アルディ 東京（ピエール アルディ）