装着するだけの手軽さで人気。50代の「歯並び」対策、マウスピース矯正のメリット・デメリット

歯並びに悩みを抱える人が増えるアラフィー。大人になった今こそ、進化した矯正技術に頼りたい。なかでも、手軽さで注目されているのが「マウスピース矯正」。その利点と注意点を、歯科医の照山裕子先生が解説。

教えてくれたのは

歯科医、歯学博士 照山裕子先生

歯科医、歯学博士 照山裕子先生

アニコム健康寿命延伸財団代表理事。東京科学大学非常勤講師。厚生労働省歯科医師臨床研修指導医。最新の医学データに基づいたわかりやすい解説が人気。著書に『“食べる力”を落とさない! 新しい「歯」のトリセツ』(日経BP)などがある。

セルフケアもさらに重要に

【マウスピース矯正】

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歯に装着するだけで矯正できる手軽さが人気だが
装着時間を守らないと予定どおりに進まないことも

歯に装着するだけの手軽さから人気なのがマウスピース矯正。

「歯のレントゲンや口腔内写真などを撮り、そのデータをもとに治療に必要な数のマウスピースを作成。それを一日に20〜22時間以上装着し、1〜2週間ごとにマウスピースを替えて少しずつ歯を動かしていきます。

つけていても目立たないのがメリットですが、自分で取りはずしできるので、装着時間を守らないと予定どおりに歯が動かないという問題が起きやすいです。

マウスピース自体は細かな動きが苦手なので、ワイヤーと併用する必要も出てきます。日本矯正歯科学会専門医といった熟練のドクターを選ぶと安心。マウスピース専門の医療機関には十分注意してください」。(照山先生)

■ 見た目 透明なので目立ちにくい

■ 衛生面 装置をはずして食事や歯磨きができる

■ 費用  全体/約60~100万円 部分/約10~40万円

■ 期間  2カ月~1年程度

メリット:透明で薄いので目立たない。好きなときに取りはずせる。

デメリット:自己管理が必要で、装着時間が短いと予定どおりに動かない。

読者の体験談

就寝中の歯ぎしりが気になり、2年ほど前に歯のマウスピース矯正をしました。矯正後は歯並びがよくなって、歯磨きをするのも楽になった気がします。矯正が終わった今もマウスピースをして寝ているので、歯ぎしりによるあごの痛みも解消しました。

(53歳・自営業)

 

歯並びは顔の清潔感に大きく影響するので、きれいに年をとっていくために50代半ばからマウスピース矯正を始めました。歯並びがよくなるのはいいけれど、歯につけるマウスピース固定用のアタッチメントに食べ物が引っかかるのが不快。

(55歳・主婦)

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