「長左(ちょうざ)さんの九谷焼、竹俣さんのフォーク、艸田さんのガラスをはじめ、金沢の作家さんの器はいつも大活躍。夏は特に出番が増えます。芸術や工芸を大事にするこの街の文化が、若い人たちを育て、新たな才能を呼んでいるのもすばらしいことですね」と話す。
今回の旅では、お気に入りのショップをまわるだけでなく、ガラス作家の艸田正樹さんのアトリエも訪ねた。艸田さんの作品は、ピンブローという、水蒸気と遠心力で膨らませる手法で作られる。ガラスなのにどこか柔らかな質感と有機的なフォルムが魅力だ。
「きれいな風景と気持ちのよい空気、優しいお人柄から、この繊細な器が生まれるんですね」と、ますます愛着がわいた。