そうか、老眼用の眼鏡やコンタクトレンズは、毛様体筋が頑張らなくてもクリアに見えるようにするためのものなのですね!
「その通り。それなのに多くの人は、遠くが見える目が『良い目』だと思い込んでいて、遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズをつくる際、遠くがしっかり見えつつ、手もとも見えるものを、とオーダーしがち。もちろんそれは可能なのですが、そういった眼鏡やコンタクトレンズでは、人とのコミュニケーションや家事に必要な中近距離(約1m)や近距離(20~40cm)を見る範囲が狭まってしまいます。現代生活、とくに自宅で過ごす時間が増えたコロナ禍では、中近距離、近距離を見るための遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズにすべきなのです」。