大人を魅了する「美術館特集」景色・建築・カフェ・グッズまで至極の空間

混み合う大型展もいいけれど、作家が向き合った景色に触れたり、ユニークな空間に身を置いたり、カフェでゆっくりしたり……。そこへ行ってこその、多彩な楽しみ方ができる美術館を大特集!

 

 
①アート通が選ぶ「とっておきの美術館」

景観と結びついたアート体験ができる施設や、カフェやショップに独自性が光る美術館を、口コミでご紹介。

常に進化を続ける、現代美術作家の実験場
「小田原文化財団 江之浦測候所」(神奈川)

教えてくれた人
モデル・富岡佳子さん

モデル・富岡佳子さん

プライベートなファッションやライフスタイルにおける審美眼の高さは、常に同世代の女性の支持を集める。webコンテンツ「LETTERS FROM YOSHIKO TOMIOKA」も人気。

現代美術作家・杉本博司が’17年にオープンした『江之浦測候所』。広大なアートサイトが竣工し、美術ファンの度肝を抜いた。ここを訪れた富岡さんもそのひとり。

「春夏秋冬の太陽の軌道に合わせた建築設計が感動的ですね。古代遺跡を思わせる石の構造物はラグジュアリーで、エネルギーに満ちていて。あちこちに置かれた歴史的な遺物も、水平線に臨むあの場所にあってこそだと思います」

硝子舞台下の竹林エリアや農具小屋を改築した化石の展示室などは、オープン後にできたもの。来る3月には、新たに建立した社に奈良の春日大社より御霊を勧請予定。

「新しい展開も気になりますね。週末にオープンするカフェもできたそうなので、再訪したいです」

「光学硝子舞台」と、そのわきを貫く鉄 の「冬至光遥拝隧道」
撮影:森本美絵

「光学硝子舞台」と、そのわきを貫く鉄の「冬至光遥拝隧道」。季節によって変わる太陽の軌道に合わせた建築の構想がユニーク。

杉本の作品『海景』が大谷 石の壁にかかる「夏至光遥拝100mギャラ リー」。
撮影:森本美絵

杉本の作品『海景』が大谷石の壁にかかる「夏至光遥拝100mギャラリー」。

測 候所の全体像。
写真提供:小田原文化財団/Odawara Art Foundation

測候所の全体像。最も長いのがギャラリー。左上にあるのが光学硝子舞台。その下の柑橘山エリア、竹林エリアは整備が進み、「化石窟」、数理模型などの屋外展示が。

100mギャラリーのおよそ 中間の位置の下を通る「冬 至光遥拝隧道」の入口。
写真提供:小田原文化財団/Odawara Art Foundation

100mギャラリーのおよそ中間の位置の下を通る「冬至光遥拝隧道」の入口。冬至の朝、日の光が射し込む。

海側の傾斜地に、春日神 を祀る御社を建立。
写真提供:小田原文化財団/Odawara Art Foundation

海側の傾斜地に、春日神を祀る御社を建立。鳥居と春日灯籠が並ぶ参道も完成し、勧請を待つばかり。

INFORMATION

見学は日時指定の事前予約・入れ替え制(※参加は中学生以上から)。

HPで予約し、あらかじめセブンイレブンでの発券が必要となる。詳細はHPにて。

一日2回制:午前の部(10:00~13:00)、午後の部(13:30~16:30)

※8月の土・日・月曜のみ夕景の部(17:00~19:00、見学エリア制限あり)

㊡火・水曜、年末年始、その他臨時休あり
見学料/一般¥3,300 

神奈川県小田原市江之浦362の1 ☎0465・42・9170(代表)
 

作家が日々過ごした風景と建物が個人美術館に

「NAGARE STUDIO 流政之美術館」(香川)

教えてくれた人

フォトグラファー 竹内裕二さん

フォトグラファー 竹内裕二さん

eclatの表紙や特集ページをはじめ、多数の雑誌、広告等の撮影で活躍。俳優からの指名も多い。昨年販売したフォトプリントTシャツも人気に。野球好きで、広島カープの熱烈なファン。
小高い丘の上の美術館は、彫刻家・流政之のかつての住居とスタジオ。その没後、’19年から美術館として一般公開されている。

「日本にこんな場所があったのかというくらい五感を刺激されます。石の彫刻は完全に磨き上げられているのではなく、少し粗い部分があったりする。作品の精神性や完璧をあえてはずす感覚に、すごく共感できます」と竹内さん。

「今、香川がアート県として盛り上がっていますが、流さんは’60年代にそのきっかけをつくったかた。ジョージ ナカシマと桜製作所をつなげたり、イサム ノグチと交流があったり。零戦パイロットから国際的な彫刻家になられた、その人生も作品に投影されています」

竹内さんが惹かれた『サキモリ』には作家自身が重なるようだ。
「NAGARE STUDIO 流政之美術館」(香川)
現地を訪れると、どこかで目にしたことのある作品が見つかるはず。流は特定の団体に属することなく、独立独歩で活動。パブリックアートの制作に精力的に取り組んだ。かつてNYのWTC下にあり、救助作業のため撤去された『雲の砦』の試作もここに。
流政之が自ら設計したレンガ造りのスタジオ。
流政之が自ら設計したレンガ造りのスタジオ。
南仏を思わせるような美しい野外展示。
南仏を思わせるような美しい野外展示。静かにたたずむ作品ひとつひとつが語りかけてくるよう。「ガイドツアーがすばらしく、作品の見方を押しつけでなく導いてもらえます。それによって自分とも向き合える場所だと思います」と竹内さん。
館内では珍しいステンレス製の彫刻、『千客万来』。パブリックアートのための試作。
館内では珍しいステンレス製の彫刻、『千客万来』。パブリックアートのための試作。
海に面した突端に据えられた代表作、『サキモリ』。
海に面した突端に据えられた代表作、『サキモリ』。「上体が大きく空いていることで訴えてくるものがあるんです。自分の小ささを感じたり、まっすぐ進めと勇気づけられたり」

INFORMATION

見学はスタッフによる約60分のガイドツアー。webサイトにて要事前予約。

開館は木~土曜(年末年始を除く)。

10:30~、13:00~の一日2回制(定員あり) 見学料/一般¥5,000

香川県高松市庵治町3183の1

https://nagarestudio.jp
 

展覧会後に立ち寄れる、素敵なカフェ空間

「三菱一号館美術館」(東京)

教えてくれた人
作家・ドイツ文学者 中野京子さん

作家・ドイツ文学者 中野京子さん

『怖い絵』シリーズなど、美術と歴史に関する著書多数。’17年の「怖い絵」展を特別監修。3月には『怖い絵』が鈴木おさむ脚本、尾上松也主演で舞台化。チケットは各プレイガイドで発売中。
1894年竣工の洋風事務所建築を復元して開館した『三菱一号館美術館』。中野さんは独特な企画が多い展覧会とともに、カフェがお気に入りだそう。
「クラシックな雰囲気で、天井が高いのも気持ちいいですね」

かつての銀行営業室を復元した空間は照明や調度品などのインテリアも美しい。
「東京駅で友人と待ち合わせて、ランチしておしゃべり。展覧会を見たあとにこちらでお茶をしてまたおしゃべり(笑)。これが定番です」

美術館チケットがなくても入店でき、カフェ自体のファンも多い。
「美術館から出なくても素敵なカフェがあるのはいいですよね」

オリジナルグッズ、輸入雑貨が充実したミュージアムショップ「Store 1894」も楽しく、エクラ世代には最高の遊び場。
2層吹き抜けの空間は、三菱合資会社の銀行部が入っていた場所。
2層吹き抜けの空間は、三菱合資会社の銀行部が入っていた場所。柱や天井などは当時の資料に基づき、復元している。
「Café 1894自家製 クラシックアップルパイ」
「Café 1894自家製 クラシックアップルパイ」¥930。サクサクのクランブルの食感も加わって楽しい。バニラアイスクリームを添えて。
ランチの定番ワンプレート、「Café 1894 ガーデンプレート」
ランチの定番ワンプレート、「Café 1894 ガーデンプレート」¥1,750。アメリケーヌのグラタンや2種のサンドイッチ、サラダなどに、ミニスコーンとラズベリーのソースのひと口デザートまで。季節のハーブティーつき。
洋館のたたずまいを残した展示室は、19世紀後半から20世紀 前半の近代美術を見るのに最適。 洋館のたたずまいを残した展示室は、19世紀後半から20世紀前半の近代美術を見るのに最適
洋館のたたずまいを残した展示室は、19世紀後半から20世紀前半の近代美術を見るのに最適。展覧会は年3回ほど。
レンガ造りの建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したもの
レンガ造りの建物は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」(ジョサイア・コンドル設計)を復元したもの。カフェの入口は馬場先通りの東角で美術館とは別。11時からのランチ(平日)と、夜のみ予約ができる。夜はワインとコース料理も楽しめる。

INFORMATION

【三菱一号館美術館】

10:00~18:00(祝日を除く金曜と第2水曜、展覧会会期中の最終週平日は~21:00)

㊡月曜(祝休日、展覧会会期中の最終週は開館)、年末年始
観覧料/展覧会により異なる(ミュージアムショップStore 1894とCafé 1894の利用は入館料不要)
東京都千代田区丸の内2の6の2

☎050・5541・8600(ハローダイヤル) 

https://mimt.jp/

【Store 1894】 10:00~18:00(金曜ほか~21:00)

営業時間、休みは美術館に準ずる
☎03・3212・7155

【Café 1894】 11:00~23:00(ランチ ~14:00、カフェ ~17: 00、ディナー ~23:00)不定休

☎03・3212・7156

 
②アートエディターが選ぶ「建築・空間が魅力の美術館」

建築との相乗効果で企画や作品がぐっと魅力を増す3館。現地でぜひ体感して。
教えてくれた人
大輪俊江さん

大輪俊江さん

美術とデザイン、クラフトを中心に編集・執筆を行う。最近は思い立ったらアートドライブ!の日々。

人口6000人弱の町にある世界的美術館

「奈義町現代美術館」

1994年のオープンから30年弱を経て今、“映える写真が撮れる!”と再注目著しい美術館。のどかな里山にキテレツな建物が横たわる様からしてインパクト大だ。建物に入ると、さらに度肝を抜く体験が待つ。なにしろこの美術館、4人の芸術家と建築家の磯崎新がコンセプトから膝つきあわせてつくり上げたもの。作品と建築は分かちがたく一体化し、スケールの大きなアート体験をもたらす。世界にもまれなこの公共施設を維持しつづける、山あいの小さな町に拍手。

●岡山県勝田郡奈義町豊沢441

☎0868・36・5811 9:30~17:00

㊡月曜(祝日は開館、翌日休)

常設展の空間は太陽、月、大地の3室から成る。

常設展の空間は太陽、月、大地の3室から成る。
『遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体』Ⓒ1994 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins. と名づけられた、荒川修作+マドリン・ギンズの作品が広がる「太陽」。

独立した棟が集合する美術館建築。企画展ギャラリーも。
独立した棟が集合する美術館建築。企画展ギャラリーも。
宮脇愛子の『うつろひ-a moment of movement』の展示室「大地」
宮脇愛子の『うつろひ-a moment of movement』の展示室「大地」
ベンチが置かれたくつろぎの場でもある「月」には、岡崎和郎の『HISASHI-補遺するもの』が。
ベンチが置かれたくつろぎの場でもある「月」には、岡崎和郎の『HISASHI-補遺するもの』が。

ぐるぐる回遊できるさざえ堂のようなモダン建築

「太田市美術館・図書館」

どーんと小山のようだが、緑豊かでガラス張りのため、親しみやすくて威圧感はゼロ。美術館と図書館が一体となったらせん構造の館内は、いつも楽しそうな人々の笑顔であふれている。図書館から美術館でのワークショップが見えたり、企画展作品が屋外や図書館にまであふれ出ていたりと、探す楽しみ、めぐるうれしさがたっぷり。気がつけば建物を何周もぐるぐるしてるかも。

●群馬県太田市東本町16の30 ☎0276・55・3036

10:00~18:00 ㊡月曜(祝日は開館、翌日休)

東武鉄道太田駅北口を出てすぐと立地も抜群。建築は平田晃久。
ⒸDaichi Ano
東武鉄道太田駅北口を出てすぐと立地も抜群。建築は平田晃久。
片山真理『Twigs』、清水房之丞の詩『春の柳』を平野篤史がグラフィックにしたインスタレーション。2021年『HOME/TOWN』展より。
写真:吉江 淳
片山真理『Twigs』、清水房之丞の詩『春の柳』を平野篤史がグラフィックにしたインスタレーション。2021年『HOME/TOWN』展より。
グラフィックインスタレーションの、図書館部分での展示風景。
写真:吉江 淳
グラフィックインスタレーションの、図書館部分での展示風景。

レンガの積み方など、細部にも歴史がギュッ

「弘前れんが倉庫美術館」

地元実業家による1923年築のレンガ倉庫が、2年余りにわたる改修で美術館に生まれ変わったのは2020年のこと。以来、地元に立脚しつつ世界のアートシーンを意識した、カッティングエッジな現代美術展を季節ごとに展開。時代を経た建物と作品のマッチングが唯一無二の魅力となっている。シンボルとなった奈良美智の白い犬の彫刻など、いつ行っても見られる作品もあり。

●青森県弘前市吉野町2の1 

☎0172・32・8950 9:00〜17:00

㊡火曜(祝日は開館、翌日休)

設計は注目株の建築家・田根剛
ⒸNao ya Hatakeyama 
設計は注目株の建築家・田根剛。残せるものは可能なかぎり残す「記憶の継承」をコンセプトとし、もとの建物を生かしながら修復。
ジャン=ミシェル・オトニエル『エデンの結び目』 2020年
写真:ToLoLo studio
ジャン=ミシェル・オトニエル『エデンの結び目』 2020年
現代美術の大規模なインスタレーションに向く展示室。空っぽでも絵になる。
現代美術の大規模なインスタレーションに向く展示室。空っぽでも絵になる。1室はホワイトキューブもあり。

 
③食通ライターが選ぶ「東西美術館のカフェ&レストラン」

美術展を鑑賞したあとは、おいしいものを食べながら余韻に浸りたい。そんな気分に応えてくれるカフェ&レストラン4軒。
教えてくれた人
北村美香さん

北村美香さん

レストラン取材からレシピ企画まで活躍。林綾野さんの「食×アート」の本の料理スタイリングにも協力。
西村晶子さん

西村晶子さん

エクラの京都・関西のおいしいもの取材を数多く担当。美術館、気になる展覧会のチェックも欠かさない。

眼前の海景もごちそうの本格イタリアン
「横須賀アクアマーレ」@横須賀美術館

名店『アクアパッツァ』の日高良実シェフがプロデュースするレストランは、休館日も営業する人気店。シェフやスタッフがほぼ毎日、地元の市場や生産者を訪ね、素材を吟味。三浦の鮮魚と野菜がパスタやピッツァをはじめとする見事な味わいに。
浦賀水道の眺めに合わせたブルーのクロスがさわやかな店内
浦賀水道の眺めに合わせたブルーのクロスがさわやかな店内
夜の「おすすめ素材コース」¥6,900。前菜、地野菜のバーニャカウダ、パスタ、魚、肉、デザート&カフェ
夜の「おすすめ素材コース」¥6,900。前菜、地野菜のバーニャカウダ、パスタ、魚、肉、デザート&カフェ
季節の地物野菜を使ったピッツァ。
季節の地物野菜を使ったピッツァ。写真はからし菜。ランチではサラダ・ドリンクつきで¥1,600。ランチはほかにパスタセットやコースもあり

●京都府乙訓郡大山崎町銭原5の3

☎075・957・3123(総合案内)

10:00~16:45LO

㊡美術館に準ずる ※要入館料

里沼にたたずむ美術館で絶品ワッフルを
「emile エミール」@群馬県立館林美術館

広々とした芝生に面して弧を描く美術館にあるカフェ。館林産「百年小麦」のワッフルを、地場産の野菜やフルーツとともに提供。ワッフルは小麦の特長を生かしているから、外側はさくさく、中はもっちりふわふわ。カフェのあとには散策の楽しみもあり、絶好のミニトリップに。
たっぷりスカイベリーのワッフル」¥1,280。佐野市産のブランドイチゴを添えた人気のひと皿。バニラアイス、ホイップクリーム、ベリーのソースと
たっぷりスカイベリーのワッフル」¥1,280。佐野市産のブランドイチゴを添えた人気のひと皿。バニラアイス、ホイップクリーム、ベリーのソースと
「群馬県産小麦のもちもち生パスタ」(¥980)は県内産の小麦粉を使ったパスタを日替わりの味で
「群馬県産小麦のもちもち生パスタ」(¥980)は県内産の小麦粉を使ったパスタを日替わりの味で
店内からも美術館の前庭の景色が楽しめる
店内からも美術館の前庭の景色が楽しめる
●群馬県館林市日向町2003
☎070・4000・3275
10:00〜16:00LO
㊡月曜

アート鑑賞や散策途中のくつろぎスポット
「ENFUSE エンフューズ」@京都市京セラ美術館

現存する公立美術館建築では最も古い美術館のリニューアルに際してオープン。京都の食材をふんだんに使ったおかずプレートやパスタ、展示作品がモチーフの和菓子などをそろえ、お弁当を持ち出せるピクニックプラン(2日前までに要予約)も。屋上テラスで憩いたい。
品数の豊富さがうれしいおかずプレート¥1,500
写真提供:ENFUSE
品数の豊富さがうれしいおかずプレート¥1,500
カフェは館の右翼側地下にあるが、ガラスのファサードのおかげで明るく開放的
写真提供:ENFUSE
カフェは館の右翼側地下にあるが、ガラスのファサードのおかげで明るく開放的
ピクニック気分で外で楽しめるランチが好評。サンドイッチセット¥1,600。
写真提供:ENFUSE
ピクニック気分で外で楽しめるランチが好評。サンドイッチセット¥1,600。ラグやかご、読みものなどのレンタルグッズもつく。
●京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
☎075・751・1010
10:30~18:00最終入店
㊡美術館に準ずる

 
④グッズにグッときた美術館

よくよく探すと絵ハガキやクリアファイル以外にもキラリと光る楽しいものが。10館から厳選したアイテムをご紹介。

福かぶり猫 虎図

(福岡市美術館)

福かぶり猫 虎図 (福岡市美術館)

ゆるカワな表情がツボ。招福の飾りもん

袋に頭を入れたがる猫の「袋被り」に「福を被る」と「福岡」をかけた、博多人形師・小副川太郎とのコラボレーションによる愛らしい置きもの。禅僧・仙厓のひょうげた『虎図』がモチーフで、寅年の今年向き。ほかにフジタの猫バージョンも。1個¥4,300。

●福岡県福岡市中央区大濠公園1の6

☎092・406・4156(ショップ直通)

www.fukuoka-art-museum.jp

 

Cafe 椿 特製和菓子

(山種美術館)

Cafe 椿 特製和菓子 (山種美術館)

展覧会ごとの甘くて美しいお楽しみ

山種美術館の「Cafe 椿」では、館蔵の作品や展覧会出品作をモチーフにした「菊家」特製の上生菓子を2個から持ち帰りできる。写真は2/5~4/17の特別展『上村松園・松篁』の限定品。いずれも松園の作品がモチーフで、桜のかんざしをイメージした「花のいろ」と、きものと白梅を表した「誰が袖」。各¥610

●東京都渋谷区広尾3の12の36

☎090・5202・7887(カフェ直通)

www.yamatane-museum.jp

 

あぶらとり紙 鶴図下絵和歌巻

上羽絵惣 胡粉ネイル 古都

(京都国立博物館)

あぶらとり紙 鶴図下絵和歌巻 上羽絵惣 胡粉ネイル 古都 (京都国立博物館)

文化財保護の支援になるビューティグッズ

京都国立博物館文化財保護基金「SAVE KYOTO」の支援につながるグッズ。ネイルは老舗絵具商が手がけるオレンジブラウン系の限定色、¥1,324。あぶらとり紙は金屏風の雰囲気を取り入れたゴージャスさ。18枚入り¥770。博物館で美容グッズという意外性のあるおみやげに。

●京都府京都市東山区茶屋町527

☎075・551・2369(ショップ直通)

www.kyohaku.go.jp

 

小倉 縞縞 シンプルバッグ

(すみだ北斎美術館)

小倉 縞縞 シンプルバッグ (すみだ北斎美術館)

ふだんのコーデにも効く「北斎ブルー」

築城則子さんデザイン監修の小倉織「小倉 縞縞」とのコラボレーションバッグ。北斎の大波や滝などに見られるベロ藍のグラデーションをイメージした縞柄という、さりげないリスペクトがいい感じ。ちょっとしたお出かけのおしゃれアイテムとして使えそう。¥5,995。

●東京都墨田区亀沢2の7の2

☎03・6658・8936

https://hokusai-museum.jp

 

オリジナル便箋・封筒セット
(箱根ラリック美術館)

オリジナル便箋・封筒セット (箱根ラリック美術館)

手紙を認(したた)めるひと時がいっそう優雅に

ラリックがデザインし、領収証として使用していたクリスマスローズ柄の便箋と、ヘーゼルナッツのデッサンをあしらった封筒のセット。品のよさとデザインの美しさはピカイチ。大切な手紙のときにぜひ。1セット(便箋30枚綴・封筒5枚)¥1,100。

●神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186の1

☎0460・84・2255

www.lalique-museum.com

 

プティシガール

プティゴーフル

(草間彌生美術館)

プティシガール プティゴーフル (草間彌生美術館)

「行ってきた!」の記念や差し上げものに

巷に草間彌生グッズは数多いが、ここでしか買えないお菓子がこちら。缶好き女子にはたまらないはず!「プティシガール」(10本)¥1,080、「プティゴーフル」(2枚入×3)¥900。

美術館は日時指定予約・定員制の展覧会開催中のみ開館。

チケットは公式webサイトのみで販売(美術館窓口での取り扱いはなし)、ショップ利用にもチケットが必要。

●東京都新宿区弁天町107

https://yayoikusamamuseum.jp

 

武井武雄クロッキーブック

オリジナル透明くれよん

(イルフ童画館)

武井武雄クロッキーブック オリジナル透明くれよん (イルフ童画館)

お絵描きはもちろん、大判のメモ帳にも

絵雑誌『コドモノクニ』創刊号の表紙の絵を担当し、「童画」という言葉を生んだ武井武雄の世界に触れられる美術館。ダイレクトに絵心を刺激されたら、こちらをおみやげに。表裏の表紙に絵柄をあしらったクロッキーブックは全7種で各¥420、水彩風のタッチになる透明くれよんは¥1,100。

●長野県岡谷市中央町2の2の1

☎0266・24・3319

www.ilf.jp

W・カンディンスキー オリジナル手ぬぐい

(宮城県美術館)

W・カンディンスキー オリジナル手ぬぐい (宮城県美術館)

手ぬぐいがこんなにかっこいいなんて!

カンディンスキーと手ぬぐい、そのまさかの出合いがすでに芸術的(さしずめ、シュルレアリスムにおける「デペイズマン」)。モチーフは館蔵の作品『活気ある安定』。ふだんのお包み布から温泉やサウナのお供まで、そのモダンかつ幾何学的なデザインを満喫して。各¥1,350(3月入荷予定)。

●宮城県仙台市青葉区川内元支倉34の1

☎022・221・2158(ショップ直通)

www.pref.miyagi.jp/site/mmoa

 

おさげツボ押し

(名古屋市美術館)

おさげツボ押し (名古屋市美術館)

美術館の看板娘は癒し効果も抜群!

モディリアーニ作『おさげ髪の少女』がモチーフ。縦に引き伸ばす造形感覚がこんなにかわいいグッズを生むとは、画家も想像しなかったはず。手作りのため、ひとつひとつ表情が異なるのも魅力。1個¥1,100。

●愛知県名古屋市中区栄2の17の25芸術と科学の杜・白川公園内

☎052・201・2885(ショップ直通)

https://art-museum.city.nagoya.jp

 

猪熊猪口 すわり猫/頭上猫/魚たち

(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)

猪熊猪口 すわり猫/頭上猫/魚たち (丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)

ほのぼのする図柄のカップが3種類

マチスに師事した洋画家・猪熊弦一郎の作品を収蔵、展観する美術館は、グッズも力作多し。ハンカチなどの布ものに加えて推したいのが、こちらのフリーカップ(口径8.4㎝)。図柄は3種で各¥2,750。職場や在宅ワークでの息抜き用に、おひとついかが。

●香川県丸亀市浜町80の1

☎0877・24・7755

www.mimoca.org

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