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涙の変化が原因で生じる「ドライアイ」の症状、ケアの方法は?
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自覚がないまま進行してしまう「緑内障」は、早期発見が要(かなめ)!
教えてくれたのは…
眼科 かじわら アイ・ケア・クリニック院長 梶原一人先生
自覚がないのに進行する恐ろしさ。日本人の失明原因No.1【緑内障】
早期発見が治療の“要”。年1回の眼科検診を習慣に
加齢とともに発症しやすくなり、40歳以上の約20人に1人が罹患しているというデータもある「緑内障」。エクラ世代にとって決して他人事ではない。
「緑内障は視神経に障害が起きることで視野が徐々に狭くなる病気で、日本では失明原因の第1位です。ほとんど自覚症状がないまま進行し、片目だと部分的に見えにくいところがあるような見え方はかなり進んだ状態。視野が欠けた部分が即見えなくなるわけではなく、脳が欠損部分の視覚情報を補完するため、かすんで見えることが多いのです。その結果、失明寸前まで気づかない人も少なくありません」
視神経に影響を及ぼすもののひとつに、眼球内部の圧力「眼圧」がある。
「眼球内には『房水』という液体が存在し、その排出がうまくいかないと眼圧が上がり、視神経が圧迫されて緑内障になるケースがあります。ただし、当院で治療を受ける患者さんの97%は眼圧は正常範囲内。この『正常眼圧緑内障』が日本人にはとても多いのです」
緑内障の原因ははっきりしておらず、もともと視神経が弱い、血流が滞りがち、眼球の構造変化、遺伝などの要因が考えられるという。
「残念ながら、一度欠けた視野を取り戻すことはできず、現時点では、視野欠損の進行スピードを遅らせるのみです。その治療法は眼圧を下げる点眼薬が中心で、正常眼圧緑内障の場合、眼圧を30%下げると、およそ80%の患者さんに病気の進行を抑制する効果が得られています。ただし、点眼薬の効果には個人差があるので、眼圧が思うように下がらない場合は、内服薬との併用や、レーザー治療も検討します」
少しでも視野を多く残すために必要なのは、検診による早期発見。
「まだ自覚症状がない段階で病気を発見できれば、治療法の選択肢は広がります。健康意識の高さの一環として、ぜひ緑内障の検査を習慣づけてください」
1《正常な視野のイメージ》
2《進行した緑内障の視野のイメージ》
QOLの低下につながる視野の欠損・狭窄
1のイラストは緑内障が進行して、視野の左下部が欠けた状態。欠けた視野の位置にあるもの、特に動体の認識が困難になる。2のイラスト(正常な視野)の子供の存在に気づきにくく、車の運転や自転車走行に大きな危険が伴うようになる。
房水の流れと眼圧の維持
毛様体でつくられる房水が、シュレム管から排出されることで、眼圧のバランスが一定に保たれる。なんらかの原因でその通り道である隅角が狭まったり、排出路のシュレム管が詰まると眼圧は上昇する。
気づきにくいからこそ、眼科検診を!
緑内障の早期発見には、最新の検査機器を使う「OCT検査」と視野検査が必須。緑内障の検診には、赤外線で眼底を三次元分析するOCT(光干渉断層計)を備えた眼科を選ぼう。
“盲点”以外に見えない部分がないかチェック!
左目をつぶり、右目の位置を★の正面に置いて★を見つめる。ゆっくりと顔を誌面に近づけていく。 15㎝くらいまで近づけると「R」が見えなくなる位置がある。左目も同じように行うと「L」が見えなくなる位置があり、これを「マリオット盲点」という。それ以外の場所でマス目がゆがむ、視野が欠けるなどの症状があれば、即、眼科へ。
主な治療法は?
点眼薬で進行を遅らせる
点眼薬には房水の排出を促す働きがあるものと、房水の産生を抑制する作用のあるものがあり、緑内障の種類や進行具合、眼圧などを考慮して選ぶ。自覚症状がないからと点眼をサボる人がいるが、治療には継続が不可欠だ。
房水の詰まりを低減する手術
眼球の房水がきちんと排出されないと、眼圧が上昇して病気が進行する。そこで、房水の出口である「隅角」を手術したりレーザーを当ててスペースを広げたり、新たな出口をつくって眼圧の低減を試みる。
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