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【50代の目の不調】目の不調やトラブルが増えるのはどうして?目を悪くしないためにできることは?
「小さな文字が見えにくい」「目がショボショボ」「疲れ目がひどい」など、目の不調やトラブルが増えるアラフィー世代。加齢のせいとあきらめるのはまだ早い。日々のちょっとしたケアやトレーニングで、現状維持はもちろん、機能を回復させることも可能。なぜ、アラフィー世代になると目の不調が増えるのか?眼科医の平松先生に教えていただきました。
涙の変化が原因で生じる「ドライアイ」の症状、ケアの方法は?
教えてくれたのは…

眼科 かじわら アイ・ケア・クリニック院長 梶原一人先生
ショボショボ、疲れ目、かゆみ。涙の“変化”が原因で生じる目の不調【ドライアイ】
強い痛みやまぶしさで日常生活に障害を来すことも
「目がかすむ、目が疲れる、ショボショボする――。こうした症状を訴えてクリニックで受診する患者さんのほとんどが、『ドライアイ』の悩みを抱えています。ドライアイの発症にはさまざまな原因がありますが、まずあげられるのが“加齢による涙の変化”です。人間の目は、涙が常に角膜を覆っていることで潤いが保たれています。ところが、年齢を重ねるにつれて涙を産生する機能が衰え、大事な涙の量が減ってしまうため、目が乾きやすくなってしまうのです」
量が減るとともに涙の質が変化することも、ドライアイの原因になっている。
「涙は粘液層(ムチン層)、水層、油層という3つの層によって構成されています。一番奥にある粘液層はネバネバした液体で、水分を目の表面にとどめる働きがあります。3層の外側にある油層には水層の蒸発を防ぐ大事な役割がありますが、やはり加齢とともに分泌量が減り、さらに質も落ちるため、蒸発防止機能が低下します。エクラ世代は目が非常に乾きやすい状態にあるといえるでしょう」
さらに、パソコンやスマホの画面を長時間凝視する現代の生活スタイルがドライアイ患者の増加に拍車をかけている。
「デジタル機器の画面をじっと見続けていると、まばたきの回数が激減します。まばたきには、まぶたの内側にある涙腺を刺激して涙を出し、目の表面を均一に潤す働きがあり、まばたきが減ると、目の表面が乾いてショボショボしたり目の疲れを感じやすくなるのです」
ドライアイを防いだり症状を緩和するには、「日常生活の中で目を労わる習慣をつけることが必要」と梶原先生。
「パソコンやスマホを使っているときは、15分に1回くらい休憩をとり、まぶたを10秒閉じて目を休めるようにしましょう。目に乾きを感じたら、保湿成分が入った目薬(防腐剤無添加のもの)を決められた回数さす、ホットタオルで温めて血行を促す、なども有効です。濃いアイメイクでマイボーム腺が詰まっていることもありますので、女性は要注意です。ドライアイは失明にいたる病気ではありませんが、症状が悪化すると、光をまぶしく感じる、目の奥が痛い、頭痛がするなど、日常生活に障害を来すこともあります。甘く考えず、適切なケアに取り組んでください」
眼科で涙の量や質、目の傷などを調べてドライアイと診断されると、水分やムチンの分泌を促す成分などが含まれた点眼薬を使う治療が行われる。
「さらに、涙に含まれる油分を分泌するマイボーム腺が詰まっている場合は、圧出する処置を行って通り道をつくります。それでも効果を得られないときは、出ていく涙の量を減らす方法をとります。『涙点プラグ』というもので涙の排出を妨げることにより、目の表面に残る涙の量を増やすのですが、この方法は人によって向き・不向きがあります」

加齢による涙の質・量の変化は人それぞれ
涙腺の働きが落ちると、涙の水分量が減って目が乾きやすくなる。ムチンの供給が滞ると水分が角膜に均等に行き渡らず、角膜に傷がつく危険が。マイボーム腺が詰まると水分が蒸発しやすくなる。各成分の変化が重なるほど症状が悪化する。
目を潤す涙の3つの層と分泌器官

目の表面を潤す働きをする涙は、3つの層からなっている。粘液層はムチンという成分が角膜に潤いを与え、まばたき時の潤滑油になる。水層は潤いの基礎になる部分。一番上の油分は水分が蒸発するのを防ぐ役割を担う。

涙を構成する成分は別々の器官でつくられる。目の上外側にある涙腺は涙の水分を産生。油分を分泌するマイボーム腺は上下まぶたの縁に点在している。結膜はまぶたの裏にある粘膜で、ムチンをつくる杯細胞がある。涙は涙点を通って、鼻涙管へ排出される。

主な治療法は?
眼科で点眼薬の処方を受ける
潤いを保つヒアルロン酸や、涙の安定性を保つムチンなど、症状を緩和する成分を配合した点眼薬で治療する。原因は人それぞれなので、眼科で処方を受けること。
涙点へのプラグ挿入手術
涙の量を増やすことはできないので、排出量を抑えるために、「涙点」に極小のシリコンや液体コラーゲン製のプラグを入れて涙の出口をふさぐのが一般的な治療法。液体コラーゲンのプラグは徐々に溶解していくため、効果の持続期間は短い。
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