社会的役割の変化や更年期の影響などで、不安や焦燥感が募る40、50代。「なんだかしんどい」と感じるのは、あなただけではありません。陥りがちなモヤモヤをタイプで分類し、それぞれの対処法を精神科医のTomy先生が指南。自分の現状や傾向、心のクセを知って、気分を持ち上げる糸口に。
まずは心のタイプをCheck!
以下の20項目のうち、自分に当てはまると思うものをチェックしてください。一番チェックが多かったアルファベット記号A~Dを見てください。
A
□朝起きた瞬間から体が重く、憂うつになる
□SNSで楽しげな投稿を見ると自分の人生がみじめに思える
□パッとしない現状は、自分の努力不足のせいだと思う
□ふとした瞬間に涙が出そうになることがある
□以前は楽しかった趣味やエンタメ鑑賞がつまらなくなった
B
□LINEの返信が遅いと「変なこといった?」と不安になる
□苦手な人のことばかり考えてしまう
□服装や行動がまわりとズレていると焦ってしまう
□相手のためを思ってやったのに、感謝されないと腹が立つ
□「あなたはどう思う?」と聞かれて返答できないことが多い
C
□組織のリーダーや管理職の立場になった経験がある
□部屋が散らかっていると、気になってしまう
□途中で投げ出すくらいなら、やらないほうがマシ!
□本当の自分を誰にも見せていない気がして孤独を感じる
□何事も、結局自分ばかり動いていると感じる
D
□「もうおしまい」「すべてムダ」のように投げやりになりがち
□お金や健康など、現実の問題で頭がいっぱい
□「白か黒か」「0か100か」、はっきりさせないと気がすまない
□過去の失敗を思い出しては後悔し、落ち込むことが多い
□国際情勢や日本の未来が気がかりで、眠れない日がある
Aが多かったあなた:「無力感」タイプ
→心身の疲労がピークかも。まずはゆっくり休息を
心も体も疲れきって、無力感と劣等感に押しつぶされそうな状態。自己嫌悪やネガティブ思考の堂々めぐりを強制的にストップして、ゆっくり体を休めてエネルギーを充電させることを優先して。何もしない日が続くと自己肯定感が下がっていくので、少し回復したら、趣味や好きなことに費やす時間を増やしていくと◎。
Bが多かったあなた:「他人軸」タイプ
→他人への期待を手放し、自分軸を大事にして
「嫌われたくない」「認められたい」「間違いたくない」といった思考が苦しみの元凶。一度、思いきって手放してみて。他人に期待せず、世間の“正解”にもとらわれずにいれば、モヤモヤの多くは消えていくはず。どんな場面でも「自分はどうしたいか」という視点をもち、自分軸を育てることに意識を向けて。
Cが多かったあなた:「完璧主義」タイプ
→「やらないこと」を決め、何事も100%を求めないこと
責任感の強さゆえ、あれこれ抱え込んで苦しくなるタイプ。「やってくれる」あなたにまわりは期待し、さらに負担がのしかかる悪循環に。優先順位をつけて「やらないこと」を決め、“そこそこ”でOKと割りきりを。背負う荷物が軽くなればイライラやモヤモヤは確実に減り、押しつけられない環境に変わっていく。
Dが多かったあなた:「視野狭窄」タイプ
→いったん、情報を遮断して目の前のことをていねいに
どうにもならない現実を前に、視野が狭くなっている状態。そこにSNSやネット上の有象無象の情報が流れ込むと、不安や混乱が増し、思考が偏ってしまうことも。いったん、情報から距離をとり、自分で変えられないことはわきにおいて、目の前の営みをていねいにこなしていって。その積み重ねが、心を整える助けに。
トミー●’78年生まれ。豊富な臨床経験と深い共感力をもとに、SNSで「心を軽くする言葉」を発信する人気ドクター。『精神科医Tomyが教える50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、悩みに寄り添う著書も数多く出版。
取材・原文/熊坂麻美 イラスト/金子なぎさ ※エクラ2026年6月号掲載