【50代、足と脚の違和感】「足のしびれ・違和感」「足指のつけ根の痛み」の原因は?

50歳前後になると増える“アシ”の病気や不調。今回は、「足のしびれ・違和感」「足指のつけ根の痛み」が起こる原因と対策について、足病医療の菊池 守先生に教えてもらった。
\私が教えます!/
菊池 守先生

菊池 守先生

日本初の“足病医療の総合病院”「下北沢病院」院長。日本ではまだなじみの薄い足病医療の普及に尽力。日本形成外科学会認定・形成外科専門医。下北沢病院医師団の著書に『“歩く力”を落とさない! 新しい「足」のトリセツ』(日経BP)がある。

指先や足の前半分にしびれがある【しびれ・違和感】

こんな症状

「50歳前後の人に多いのは、指先がしびれるという症状や、両足の前半分がしびれるという症状です。足の動きには問題がないけれどしびれがあるというケースが多く、レントゲン検査などの画像上では異常が見られないことが多いです。これは良性の加齢性のしびれの可能性も」

原因

50歳ごろからゆっくりすすみ、運動障害がないしびれは加齢が原因の良性のしびれの可能性も。急激にしびれがすすみ、運動障害があるなら腰部脊柱管狭窄症や糖尿病などの病気の疑いがあるので病院へ。

対策

「加齢による良性のしびれは病気ではないので治療は不要。気になるなら神経に働きかける薬で症状を抑えることも可能。足底腱膜炎(そくていけんまくえん)の足のエクササイズを取り入れるのもおすすめです。病気が原因のしびれは、その治療が必要です」

足指のつけ根が腫れ、痛みも出る【足指のつけ根の痛み】

足指のつけ根が腫れ、痛みが出る場合、関節リウマチの可能性が。「初期症状は朝の手のこわばりで、足に痛みが起きることも。両手足の同じ部位に症状が出ます。1〜2週間、足首や足の甲、足の指などに痛みが続いたら要注意。悪化すると関節が変形したり、動きが悪くなったりします」。

こんな症状

原因は免疫機能の異常。関節は滑膜という薄い膜で包まれ、中は滑液で満たされている。この滑膜が炎症を起こし、増殖して滑液が増えると関節が腫れて痛みやこわばりが発生。

対策

「関節リウマチは発症して2年以内に関節の破壊が急速にすすみ、一度破壊された軟骨・骨・関節はもとに戻せないので早期診断・治療が重要。抗リウマチ薬などの薬物療法や、関節機能を保つためのリハビリ、手術などの治療法があります」

  • 健康寿命を縮める原因にも!?「50代の座りすぎ」対策法

    健康寿命を縮める原因にも!?「50代の座りすぎ」対策法

    自粛期間中の運動不足で体のあちこちに不調が出やすい時期。家での仕事や読書、DVD鑑賞など座っている時間がいつもに比べて長かったという人も多いのではないでしょうか。近年、座りすぎの状態が生活習慣病の発症リスクを高めることが明らかに。正しい知識を学んで、健康を取り戻しましょう!

What's New

Feature
Ranking
Follow Us