【アラフィー女性のがん体験】やりたいことは今のうちにやろうと決意

日々忙しい中、その知らせは突然に──。「がん」告知を受けて始まった人生の第2章とは。今回は46歳で乳がんが判明した女性のエピソードを紹介。辛い治療を乗り越え、やりたいことは今のうちにやろうと思うように。

いつまでも元気ではないかもしれない。やりたいことはやってしまおうと、 念願のクルーズ旅に出ました

青嵐さん 53歳・医師 46歳のときに乳がん

仕事が一段落した大晦日、入浴の際に乳房にしこりを見つけました。年明けに勤務先で検査を受け、乳がんと判明。部分切除の手術と抗がん剤治療、放射線治療を受けました。

独身の私は近くにある実家のサポートを受けながら抗がん剤の副作用になんとか耐えましたが、脱毛はやはりつらかった。今まで病院で接してきた患者さんたちがこんな思いをされてきたのだということを、ようやく思い知りました。しかもがんばっても再発の可能性はゼロにはならず、すべてがムダになるかもしれないのですから。

さらに治療中、身内から「仕事に穴をあけるなんて、自分なら責任をとってやめる」といわれて傷ついたことも。が、そんなときにある看護師さんから食事に誘われ、仕事のこと、プライベートについて忌憚なく話せたことから、仕事に復帰する意欲がわいてきました。

自分はずっと元気だと思っていたのは幻想で、いつまでも健康でいられるわけではないことを実感。やりたいことは今のうちにやろうと、化学療法が終わったところで念願のクルーズ旅に出たのが、今ではいい思い出です。

がん体験

こんな読者の声も

44歳で乳がん手術と放射線治療。さまざまな不調が出る中、周囲に心配をかけまいと努めて明るくしていたことが最もしんどかったです。それまでは家族最優先の生き方でしたが、死に直面したことで、自分の気持ちも大切にしようと考えるようになりました。(52歳・主婦)

36歳で子宮頸がんになり、子宮を全摘しました。子供は2人いましたが、3人目を産めなくなることにはやはり葛藤が。しかし、主治医の「あなたが僕の奥さんなら全摘をすすめる」という言葉で覚悟が決まりました。(55歳・自営業)

58歳のときに乳がんにかかってから、この先いつ何があっても困らないように、金融関係の情報やネットのID、パスワードなどを記した終活用ファイルを作成しています。(60歳・公務員)

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