【エクラ世代・歯のメンテナンス】 過去の治療痕を修復し色も形もブラッシュアップ

不自然なさし歯にチラ見えする銀歯、前歯のすき間や欠けた歯まで。機能と審美をあわせもつ補綴治療で、形と色の悩みを一新して!
教えてくれたのは
小川朗子(あきこ)先生

小川朗子(あきこ)先生

アンチエイジングデンタルクリニック恵比寿院長。歯科医師。抗加齢医学会認定専門医。鶴見大学歯学部卒業後、都内歯科医院で経験を積み’06年に現クリニックを開院。健康と審美を両立する最新の矯正治療を提供。

形も色も調和する強度の高い補綴治療

経年劣化で色が変わり、境目がくっきりのさし歯、口を開けるときらりと光る銀歯や金歯。それを白い補綴物に入れ替えると口もと印象がフレッシュに。

「虫歯治療なら、保険適用の範囲で部分的にプラスチック製の白い被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)に変えるのが一般的。

費用は抑えめですが、力のかかる奥歯に使う場合は欠けたり割れたりすることもあり、数年後にはまた変色が気になることも」

見た目修復のために白い補綴物を選ぶ審美目的の治療は自由診療。でも年齢とともに弱る歯茎に何度も治療を繰り返すよりも、強度の高いセラミック治療を視野に入れるのが50代の正解。

「それなりに費用はかかりますが、強度の高さはもちろん、色や素材の種類も豊富なので、もとの歯になじんで見た目もより美しい。しかも高精度な接着、型取りで、二次虫歯の予防にも。色だけでなく、歯の変形や欠け、すき間も修復できます」

セラミック治療

ひび、欠け、すき間まで一挙に修復できるセラミック治療はこの3つ

ナチュラルな見た目で劣化が少なく、耐久性にも優れたセラミック素材。 自分の歯にしっくりくる色で、被せる、詰める、間を補う、すべてに対応。

削った歯に被せる【クラウン】

クラウン

歯全体を覆う被せ物のこと。神経をとった歯、大きく削られたり、欠けてしまった歯にも対応。歯全体をひと回り削って細くして、その上から被せる。前歯の素材には、透明度が高く天然の歯に近い質感の、陶器で作られたオールセラミックや高透過性フルジルコニアを使うことが多く、咬合力のかかる奥歯には強度と耐久性を兼ね備えたジルコニアセラミックやフルジルコニアを用いるのが一般的。目安は1本¥100,000〜。

クラウン

さし歯の歯茎の境目から、歯の根元が見える上のさし歯をセラミッククラウンに。天然歯のよう

削った部分に詰める【インレー】

インレー

範囲の小さい虫歯や歯の欠損を、部分的に補う詰め物治療。レジンでは強度が足りない場合や、二次虫歯のリスクが高い歯、中等度の大きさの虫歯に用いられる。神経のある歯に適応。素材は、ハイブリッドセラミック、セラミック、審美性も強度も高いジルコニアインレーからチョイス。目安は1本¥38,000〜。

インレー

奥歯4本ずつの銀歯をセラミックに変え、前歯には裏側ワイヤー矯正も。人に見せたくなる仕上がりに

抜けた歯を補う【ブリッジ】

ブリッジ

失った歯を補うために、両隣の歯を削って3本連結したクラウンを被せる治療。素材は、強度と審美性を兼ね備え歯茎との境目も目立たないジルコニアセラミック、奥歯向きのジルコニア、前歯にも適応する高透過性フルジルコニアなど。歯を削る量が少ないインレーブリッジも。目安は1カ所¥330,000〜。

ブリッジ

歯が欠損した部分に、両サイドに支えられるように3連のブリッジを架け、擬似歯を作る

COLUMN:セラミックよりリーズナブルにすき間や欠けを補修するダイレクトボンディング法

セラミックや矯正より費用を抑えられ1回で終わる補正方法。多種類のレジンを使用して自然な歯を再現し、保険適用のレジンより変色しにくい。歯を削る範囲が少ないので負担も少ない。 歯の長さを足したり、歯と歯のすき間を埋めたりするなど、わずかな範囲なら部分的な修正も可能。すき間が広すぎるとできない場合もあり、経年劣化で色調が変化し欠けやすくなるのがデメリット。歯並びの矯正は対応外。目安は1本¥22,000〜。

ダイレクトボンディグ法

すき間が目立つ上の前歯2本にダイレクトボンディングを。隣の歯とも自然になじんでいる

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