体にやさしい味わいの「ポトフ風シンプルおでん」レシピ【長尾智子さんのお正月レシピ】

寒い日にはあたたかいものを食べてほっこりしたい気分。今回は、料理家・長尾智子さんに、お正月休み中に重宝すること間違いなしのボリューム感ある「ポトフ風シンプルおでん」のレシピを教えてもらった。
Profile
長尾智子さん

長尾智子さん

ながお ともこ●料理家。雑誌や書籍での執筆、商品開発、メニュー提案など「食の提案」にまつわる幅広い活動で知られる。『料理の時間』(朝日新聞出版)、『ティーとアペロ』(柴田書店)など著書多数。

『さっぱりと“お正月のおでん”』

じっくり煮込んだシンプルな味わいの煮込み料理。牛スネ肉に野菜たっぷり、おなかの具合で量を調整できるボリューム感ある料理は、お正月に重宝するはず。牛スネ肉はすじと脂をきちんと取り除き、コラーゲンたっぷりの白きくらげを加え、体に優しく、すっきりした仕上がりに。薄味のおでん風の味つけに、添えた2種のタレで、飽きずに食べ続けられる工夫も。

さっぱりと〝お正月のおでん〞

ポトフ風シンプルおでん

材料(4〜6人分)

牛スネ肉…800g~1kg

大根…約1/2本

かぶ…3個

白きくらげ…10g

香菜…2株

昆布…約15㎝角1枚

白だし…約大さじ2

オリーブオイル…約120㎖

塩…少々(肉の重量の3%)

ねりごま…大さじ4

赤とうがらし粉…小さじ1/2

作り方

❶牛スネ肉は重量の3%の塩をまぶして1時間〜半日ほどおく。

❷①の塩を洗い落とし、たっぷりのお湯を鍋に沸かして軽くゆでる。牛肉を取り出し、すじや脂などをざっと取り除く。鍋はざっと洗う。

❸②の鍋に肉がかぶるくらいの水を入れて中火にかけ、温まってきたら②の牛肉を入れる。沸騰する前に火を弱め、アクをていねいにすくう。軽く煮立つほどの火かげんで、ひたひたの水量を保ちながら(途中で水を足す)、1時間半ほどゆでる。こまめにアクをすくうこと。

❹肉を取り出し、すじと脂を取り除く。スープは濾(こ)し、洗った鍋に肉とともに戻す。


❺白きくらげはさっと洗って水につけて20分ほどもどし、鍋にお湯を沸かし、5分ほどゆで、ザルに上げる。

❻④の鍋に昆布、2㎝厚さに切った大根を入れ、ひたひたになるように水を足し、最初強火で、沸きはじめたら弱めの中火にして静かに煮込む。15分ほど煮たら、皮をむいて2等分にしたかぶを加える。10分ほどしたら、食べやすく分けた白きくらげを加えて煮る。大根が軟らかくなったらできあがり。味をみながら白だしを加える。

❼タレを作る。香菜を粗く刻み、オリーブオイル、塩を加えてブレンダーでソース状にする。ねりごまに赤とうがらし粉を加えてよく混ぜる。煮上がった⑥に添える。

Memo

作り方❹で肉を鍋に入れたままひと晩おき、脂を除くとスッキリしたスープになる。昆布は切り分けて一緒に食べても、しょうゆとみりん、かつお節と煮てもおいしい。

シンプルな味わいなので、香 菜とごまダレの2種類のタレ を作って飽きない工夫を。

シンプルな味わいなので、香菜とごまダレの2種類のタレを作って飽きない工夫を。このタレに黒酢やゆずを各々で加え、ひと碗ごとに味変するのも楽しい

ポトフ風シンプルおでん
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