【50代 大人の夫婦デート】テニスプレイヤーの伊達公子さんご夫妻のデートプランはおいしい食事を一緒に

子供が巣立ったり、夫や自分が定年を迎えたり……。気がつけば夫婦ふたりきりの時間がまた増えてくる50代。肩肘張らずに楽しめるお出かけコースを、テニスプレイヤーの伊達公子さんご夫妻に聞いた。この週末、久しぶりに出かけてみては?
Profile
伊達公子さん

伊達公子さん

だて きみこ●テニスプレイヤー。全豪、全仏、全英でベスト4に入るなど世界のトップで活躍。’95年、世界ランキング4位。’96年に現役引退し、’08年に現役復帰。’17年に2度目の現役生活に終止符を打つ。現在はジュニア育成プロジェクトなどに尽力している。

家で過ごす時間を大切にしているから、外でのおいしいひと時が輝く

テニスプレイヤー・伊達公子さんご夫婦

テニスプレイヤー・ 伊達公子さんご夫婦
〈伊達さん〉ジャケット¥473,000・シャツ¥315,700・パンツ¥292,600・ベルト¥136,400・バッグ¥434,500・靴¥220,000/ブルネロ クチネリ ジャパン(ブルネロ クチネリ) アクセサリー/本人私物
〈ご主人〉ブルゾン¥1,097,800・セーター¥235,400・Tシャツ¥121,000・パンツ¥231,000・靴¥181,500・ベルト(参考商品)/ブルネロ クチネリ ジャパン(ブルネロ クチネリ) メガネ・時計/本人私物

「どこへ出かけても、その先においしい食事がありますね」

テニスプレイヤー・ 伊達公子さんご夫婦

「共通の趣味が食べること。幸せでいられる時間です」

口に入れればとろけるような「ビーフシチュー」¥4,290。

口に入れればとろけるような「ビーフシチュー」¥4,290。

野菜のみずみずしさが口いっぱいに広がる「ミモザサラダ」¥1,000。

野菜のみずみずしさが口いっぱいに広がる「ミモザサラダ」¥1,000。

甘く炒めた玉ねぎ、トマト、牛肉をビネガーで煮込んだ「ミロトン」¥3,280。伊達さんはオンラインでも購入し、家で楽しむのだとか

甘く炒めた玉ねぎ、トマト、牛肉をビネガーで煮込んだ「ミロトン」¥3,280。伊達さんはオンラインでも購入し、家で楽しむのだとか

休みの前日の会話はいつも「明日、何食べる?」

「食べることが大好き!」と話す伊達公子さんご夫婦。7年前に友人の紹介で知り合い、お互い2人目のパートナーとして3年前に結婚した。知り合う前、伊達さんは、人生の後半をともに歩むパートナーは、「食べることや旅、スポーツ、車の運転が好きで、仕事に情熱をもっている人がいい」と考えていたところ、「ぴったりな人に出会ってしまったんです」。ご主人は都内の有名レストランの統括支配人として、忙しい毎日を送っている。食べることに目がない伊達さんと話が合うのは当然のことだった。

「休みの前日はいつも、『何食べる? 昼は? 夜は?』という話になります。お店に関しては私が提案することが多いかな。お友だちに教えてもらうこともありますが、SNSなどの写真を見て、自分と感性が似ていると思う人の情報を信じて選ぶこともあります。写真の雰囲気とか文章でわかるんです。この勘は意外と当たりますよ」

今日は、ふたりでよく訪れる『洋食KUCHIBUE』へ。料理家・坂田阿希子さんのお店だ。

「ここも私が見つけたの。マカロニグラタンやサラダ、ビーフシチューなど、なじみのある味がメニューに並んでいますが、彼女の手にかかると、どれも洗練され、なおかつ懐かしさを感じる味になるんです」

店主やスタッフに会いにいくのが楽しみなお店に通う

おふたりともカウンター好きだという。「おいしいもの好きであり、『人が好き』なんですね。お店に通うのは、そこの人たちに会いたいから。お料理を作る姿を見たり、話をしたり。だからカウンターのほうがいいんです」(伊達さん)

KUCHIBUEには坂田さんに会いたいから行きます。彼女は完璧主義なので、料理から空間づくりまで手を抜かない。だからといって緊張感があるわけではなく、坂田さんとのおしゃべりで、僕はとてもリラックスできるんです。ここでの食事は僕の心の糧だなあ」(ご主人)

一緒に訪ねるお店は寿司や日本料理などの高級店から、カジュアルな焼き肉店まで、ジャンルもさまざま。知り合ったころから通うのが、白金のイタリアン「ロッツォ シチリア」だ。「わいわいと楽しいイタリアンバルです。レストランの原点のような存在だと思います。ゲストがそれぞれ会話と食事を楽しんでいて、スタッフの皆さんが店内を踊るように動きまわり、活気があって、さりげないイタリアの味と心温まるサービスに、つい足が向きます」(ご主人)

ほかにも、伊達さんのアンテナに引っかかった自由が丘の「立呑み中華 起率礼」や、「高校時代によく食べた私のソウルフード『インデアンカレー』、彼が高校時代に通ったお店の流れをくむ、VOVOの名前でおなじみの『ボボボロン』のカレーもお互い好き」。ふたりで思い出の味へ足を運ぶことも。

「夫婦といっても、育ってきた環境や習慣も違い、やはり血がつながっているわけではないので口に出さないと理解し合えないと思っています。だから、言葉のキャッチボールはとても大切。今はお互い仕事が忙しいため、ふたりでただただのんびり過ごす家の時間は貴重です。これがあたりまえの日常になる将来、そのひと時に幸せを感じる気持ちを忘れないようにしたい。平穏な時間があるからこそ、おしゃれしてどこかへ出かける楽しみがいとおしく思えるから。その時間を彩ってくれるのが『おいしいもの』というのは、これからもずっと変わらないでしょうね」と伊達さんは微笑んだ。

「彼は運転も好きで、私と結婚前はストレス解消がドライブだったようなのですが、最近はレストランへ行くために運転してくれます」。この日は代官山を散歩しつつ、お店へ

「彼は運転も好きで、私と結婚前はストレス解消がドライブだったようなのですが、最近はレストランへ行くために運転してくれます」。この日は代官山を散歩しつつ、お店へ

「好きなものを好きなだけ食べるのが食生活の基本。でも、1年に2回、伊東の断食道場に通い、リフレッシュします。私と知り合う前に彼も通っていたと聞きました。共通項が多いんです」

「好きなものを好きなだけ食べるのが食生活の基本。でも、1年に2回、伊東の断食道場に通い、リフレッシュします。私と知り合う前に彼も通っていたと聞きました。共通項が多いんです」

洋食KUCHIBUE

DATA
洋食KUCHIBUE
東京都渋谷区猿楽町29の10ヒルサイドテラスC棟15号
☎03・5422・3028
レストランや喫茶営業に関してはインスタグラム(@kuchibue.daikanyama)で確認を。

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