親子、きょうだいで今すぐ取り組みたい 相続トラブルを避けるための4ステップ【今から考える相続のこと】

身近な問題である「相続」だけど、実は、なんの対策も講じていない人も少なくないよう。「法律に沿って行えばスムーズにいくはず」「たいした財産がないから大丈夫」と思っているなら、要注意。2000件以上の相続と対峙してきた上級相続診断士の一橋香織さんが、相続トラブルを防ぐための事前準備をお教えします。

Case3. 必要に応じて専門家にアドバイスを求める

親子、きょうだいで今すぐ取り組みたい 相続トラブルを避けるための4ステップ【今から考える相続のこと】_3_1
話し合いで問題点が見えてきたら、必要に応じて専門家を入れ、対策を練るのが得策。相続の専門家には、一橋さんのような相続診断士のほか、税理士や弁護士、司法書士などがいる。特に不動産をもっている場合、プロにアドバイスしてもらうのがおすすめだそう。
「土地は、用途によって評価方法が異なるうえに、立地形状が評価額に影響することもあるなど、けっこう複雑。ですから、正しい評価額を導き出したいのなら、相続に精通したプロにゆだねるのが安心です。また、相続税が発生する場合、どのように原資を捻出すればいいか、節税したいなら、どんな方法があるのかもアドバイスしてもらえますから」(一橋さん)
 弁護士は、家族がもめた際の〝仲介役〞という役割も担ってくれる。客観的な立場で、それぞれの意向と事情を聞きとり、妥協点を見つけ、解決策を導き出す。専門知識をもった第三者が介入すれば、大きなトラブルに発展するのを避けられることも。
「最近は、もめる前に相談にいらっしゃる家庭も増えています。初めから専門家が入ることで、家族が冷静に話し合えることもありますしね」

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